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ゲーム世界7
それから幾日が過ぎて、セブンスワールドにも慣れたころ、カスガイがギルドにいる俺たち全員に聞いた。
「オフ会、開かないか」
「オフ会?」
カスガイに聞いたのは、ライターだ。
この中で、ライターだけが国外に住んでいるから、オフ会を開くとしても、かなり難しい。
「いいですよ。ただ、夏休みに入ってからでいいですか」
「ああ、もちろん大丈夫さ」
「じゃあ、そう言うことで。今日はこれで私は帰ります。そろそろ時間なので」
「分かった。夏休みは行ったら教えて」
「分かりました」
ライターはギルドの部屋から静かに一礼して出ていった。
「俺たちはいつもオフ会状態だからな」
「学校でいつもあってるしな」
だから、これまでオフ会の話は、余り出てこなかった。
でも、考えてみたら、ライターがどんな人なのかは知ってみたいという、単純な好奇心もある。
だから、俺はライターにあってみたいと思っていた。