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新マジェスト伝説ー魔神具師達の忍務ー  作者: 黒羽冥


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第六十七話残骸の痕。

木の里の崩壊を目にしていた私達。

 するとその時〰️〰️何かの音が聞こえてきた。

 ぐちゅ…………ぐちゅ……………………くちゃっと何かの咀嚼音のような音が聞こえてきたの。

 

「な……………………なんだ………………この音は…………………。」

 

ようやくそんな言葉を言い放ったのは木路だった。

 すると………………私達の鼻に何かの臭いを感じていた。

 

「何……………………この匂い…………………………。」

「なんか気持ち悪い……………………ですう」

「皆…………………………なにか………………………………いるわ。」

 

 そういったのは焔ちゃんだった。

 その時…………里の建物の瓦礫がガラリと崩れ落ちたた……………………。

 

「何か…………………………………………………………いる。」

 

 水璃ちゃんの言葉が緊張を高めた………………………………。

 ドキドキと胸が高鳴った。

 その時………………………………………………………………。

 

「アレは……………………………………………………妖………………。 」

「妖…………………………熊獣《くまけもの》」

 

私と風花ちゃんの声がその場を凍りつかせた………………。

ぐるるとその声が低く唸った…………………………すると熊獣はゆっくりと立ち上がった。

 熊獣の口からは赤く光った血が見えた。

 

「こいつか………………………………………………………………。」

 

 そう告げた木路が一歩前に出た…………………………。

 木路が両手を合わせ口には巻物を咥えていた。

 

「忍法……………………………………口寄せの術…………いでよ…………大蝦蟇。」

 

 ボワンっと煙を立て姿を現した大蝦蟇。

 

「ゲロゲロ…………………………………………………………。」

「大蝦蟇…………………………………………いけ………………。」

 

 大蝦蟇が低く構えるとそのまま熊獣に向かい高く飛び上がった……………………。

 

「グガアアアアアーーーーーーーーーーーーっ!!!」

 

 対する熊獣が二足で立ち上がり激しく咆哮した。

 大蝦蟇が宙から構えると………………木路が声を上げる………………。


「大蝦蟇………………大地を溶かし………………その沼を解き放て…………。」

「油地獄………………………………………………………………。」

 

 ズズズ……………………………………………………っと何かの音が聞こえた………………………………。

 すると……………………熊獣の足元が変化を起こす。

 そしてその体勢をぐらりと大きく歪ませた熊獣。

 そのまま沼と化した大地に巨大な足が突き刺さり沈んでいく。

 

「グガアアアアアーーーーーーーーーーーーーっ!!」

「よし!!そのまま沈み深い地へ飲み込まれていけ。」

 

 木路がそう叫ぶと更に沈んでいく熊獣。

 熊獣の前足が沈まぬように大地につかまろうとするも……前足をかけた地面もまた沼と化して前足も沈んでしまう。

 焦り………………沈まぬよう、もがきつかまろうとするも、もがけばもがくほど沈んでいく熊獣の巨大な身体。

 

「ぐうううおおおおおおーーーーーーーーーーーーっ」

 

 最後の咆哮をあげた熊獣………………………………。

 そして…………………………………………………………。

 深く大地に沈んでいった熊獣……………………。

 

「凄い……………………………………………………………………。」

「やっぱり……………………………やればできる子なのね……。」

「毛はないけどね………………………………………………。」

「うっせええよ………………………………………………」

 

 皆の声とそれに返す木路………………………………でも何か静かな空気をまだここには残っているような気配を感じていた私。

 

「どうしたの!?いかづちちゃん?」

「うん………………………………………………これだけの被害が出てる里……………まだ………何かあるのかな。」

 

 木路がまだ……………………里の最奥に視線を送っていた。

 

「ああ……………………まだ終わってはいないな…………俺はいくぜ…………………………この先まで…………………………。」

 

 私達もそんな木路の後を追っていったのでした。

 ◇

 ◇

 ◇

 お読みいただきありがとうございました。

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