第六十三話それそれの魔神具のお話。
「ぐぎゃあああああーーーーーーーーーーーーっ!!」
激しい断末魔の声を上げた海大蛇は………………そのまま深い海のそこへと落ちていったの。
次第に水は戻っていき………………………………海大蛇は消え去っていったのでした。
「ふぅ…………………………やったね……………………。」
「ああ……………………これで………………やっと………………。」
私の声にそう返した木路が船から先を目にしていたの。
「ここが木の里の入り口なのね……………………。」
「ああ…………まあ…………そうは言っても…………この森…………この島自体が………………木忍の………………里とも言えるがな………………………………。」
そう……………………私達の目の前には…………深い森が生い茂っていたのでした。
「さあ………………行こうか…………………………案内する。」
木路のその声に………………私達は深い森の中へと足を進めたのであった。
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「おお…………………………凄いね……………………………………。」
「うん……………………私の住んでた風の里より森が深くて……………………なんか……怖いですう。」
私と風花ちゃんがそんな会話をしながら歩いていた。
「しかし……………………」
歩きながらそう声を上げた木路。
「魔神具って……………………本当に凄いんだな………………あんな大蛇を倒してしまうなんて…………………………。」
「えっ!?」
「実はな………………俺も俺の親父である木の里の頭領も…………街から何度かここに戻ろうと考えたんだ。」
「ああ………………まあ……それは分かります…………でもアレがいたってこと?」
「ああ……………………俺も…………親父である町長もこの島に来るためにあいつとやり合ったんだ……………………だけど………………。」
「なるほど………………そういうこと…………………………。」
「ああ……………………だから俺も里から逃がされてから……ここには初めてくるんだ…………………………。」
「「…………………………………………………………………………。」」
私達は木路の言葉にすぐに声をかけることが出来なかった。
「だが…………………………俺は今回きたのは………………やはり……………………俺はもう一度…………『魔神具』を手に入れようと考えている。」
「それって…………………………………………………………。」
「ああ…………………………俺はお前らの戦いを見て思った…………平和な木の里……………………そんな平和な暮らしをしていた俺は………………………………前回はきっと…………魔神具を手にする『覚悟』が足りなかったのだろう。」
「「えっ!!???」」
木路のその言葉に私達は思わず固まってしまっていたの。
「えっと……………………それってどういうこと?」
そい聞いたのは水璃ちゃんだった。
「ああ………………きっとお前らはこれまで…………本当に努力して死にものぐるいで修行して魔神具を手にしたのだろう……………………ああ…………きっとそうに違いない…………だからアレほどまでの力を手にすることができたのだろう。」
そう言いながら私達を見ていた木路。
だけど……………………少なくとも………………私はそんなことはなかった…………たかおは生まれた頃から一緒にいたし………………雷魔手裏剣だっておじいちゃん………………はくさいおじいちゃんが漬物石にしていてこれもっていけって言われて…………たくあんの匂いがしていた雷魔手裏剣を無理やり背中に括り付けられていたし………………。
複雑な表情をしていたであろう私を見ていた木路が続けた。
「ほらな……………………いかづちだってあんな表情をしているんだ………………よほど辛い修行をして魔神具を手にしたんだな………………………………俺も…………皆同様…………手にしてやるぜえええーーーーーーーーっ!!」
燃え上がる木路………………………………。
皆は分からないけど………………私と魔神具の出会いは人に言えるものではなかったの。
もちろん木路には絶対言わないようにしよう…………やる気がなくなっちゃう。
そんなことを考え歩き出す私とそれを見てため息をついたたかお。
「木路さん………………やる気出て良かったですう」
「う…………………………うん………………そうだね…………………。」
すると焔ちゃんが口をひらく。
「私も…………パパに修行だからって深い谷に魔神具取りに行ったのよね………………もちろん火倫がずっとついてきたけど………………。」
「そうなんですねえ…………私は武術大会で…………………。」
そう…………私以外の皆が色々あって魔神具を手にしていた………………。
私とたかおは誓ったの…………この事は内緒にしようって……………………。
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