第四十話火山の最奥。
二人の攻撃が激しく衝突した。
その衝撃が爆風を立て周囲の木々を激しく揺らす。
「パパ!!!!!?????」
「火月様!!!???」
私達の声が響き渡る。
火月様の攻撃をさも当然のようにいなしていくやまだ。
土忍の地極……………………そして水忍だった抜け忍のやまだ……………かつてこのような恐るべき敵がいただろうか………………そんな事さえ思い知らされていた私達。
しかもその相手はなんと妖ではなく…………私達同様…………忍びなのだ……………そしてその二人が有しているのは私達同様に力を持つ魔神具であり敵もまた魔神具師なのであった。
やまだがニタリと気味の悪い表情を浮かべた。
「ククク………………さあここで俺の要望を述べよう…………。」
「なにっ!?」
「なあに……………………この火の里の…………その魔神具を…………俺に渡せ………………………………。」
そう言い放ったやまだは焔ちゃんに指を突きつけた。
「そうは……………………させん…………………………俺の大切な一人娘だ…………………………俺の生命をかけて………………焔は守る。」
「へえ………………………さすがは火月様………………だねえ。」
そう言い放ったやまだ………………でも……その目は…………怪しく光を放っていた。
「そうはさせん………………………………娘と我が里の平穏は…………………………この俺火月が。」
「クククッ………………できるかなあ」
そう笑いながら言い放ったやまだ…………。
「ぬん!!」
火月様の炎がやまだの周囲を取り囲む。
「さあ……………………このまま…………お前は…………消えるがいい…………………………………………。」
「爆…………………………炎………………………!!!!!」
業火が立ち上りやまだの全身を包み込んでいく。
「この炎からは逃げられん……………………そのまま………………消えるがいい…………………………………………。」
火月様がそういった瞬間……………………やまだの全身に燃え移っていく爆炎…………………………。
「ぐあああああーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
そして燃え上がっていったやまだの身体。
「ふん……………………………………そのまま………………灰となれ。」
炎と共に消え去っていったやまだ。
そして、その場所には何も残らなかった。
「消えた………………………………………………か。」
「そう………………みたい…………………………だね。」
「さあ……………………もう大丈夫だ…………家に戻ろうか。」
「うん…………………………パパありがとう……………………。」
涙目でそう呟いた焔ちゃん……………………………………。
私達は歩き出した。
「さあ……………………君達も一緒にきてほしい………………。」
「分かりました………………。」
「「……………………………………………………。」」
私達は胸に妙な不安を残しながら………………火月様達の背後から後に続いて歩き出した。
すると火月様は口を開く。
「この街は凄いだろう……………………」
そう語りながら歩いていた火月様。
そして火月様の隣で笑顔で話し歩く焔ちゃん。
この父娘は本当にいい父娘だ…………私もそんな事を思いながら着いていった。
そして街の奥へと向かう…………その場所はこの山の地中に近い場所にあたった。
「この街はこの火山のエネルギーを利用して里の皆の生活を…………まわしている…………そしてそれがこの街の平和をしめしている…………。」
「……………………」
すると目の前にはこの街のエネルギーを示す……………高炉がみえていた。
火山のマグマ………………そしてそれはふつふつと燃え上がっていた。
それはこの街の生命とも言うべき場所だった。
「クククッ………………………………クククククククククク。」
そこで聞こえてきたのは……………………………………………………。
やまだのものだった。
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