第一話いかづち。
ここは大昔の日本によく似た世界………そしてこれはとある忍びの里のお話……………………。
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「ハアハア……………………………。」
森の中を一人のくノ一が駆け抜けていた。
背後から迫り来るのは数名の忍びの手練れだった。
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そして彼女が飛び上がった!!
「たあああああーーーーーーーーーーっ!!」
「雷遁!!!!!」
バリバリーーーーーーーーーーーーーっと彼女が発した雷が背後から追っていた忍び達を焼き焦がしていた。
すると………空から遅れて聞こえてきたのは忍びの動物である忍鷹の「たかお」だった。
「ハアハア…………『いかづち』〜〜~!!待ってくれえ!!」
「もおーーーーーーーーっ!何なの『たかお』!?あなた仮にも『忍鷹』でしょ!?しかもどうして空飛んでるくせにそんなに鈍いのよーーーーーーっ!!???」
「う…………うるさい!わしはお前が術を使うと勝手に力を奪われていくんだぞ!?わかっとるのか!?」
「なによ……それは仕方ないでしょ?アンタは私の魔神なんだから」
「うぐっ……………まあそうなんだが。」
私はこの時……数時間前を思い出していた。。。
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数時間前。
いかづちは雷の里の忍びの頭領である『白際』様の前にいた。
「きたか………………我が里のくノ一である『いかづち』。」
「はい…………来ました………はくさい様…………」
私の言葉にピキるはくさい様はツルツルの頭部を真っ赤にしていた。
「あ…………………………………………。」
私はどうしても余計な一言が多いといつも言われている。
「いかづちーーーーーーーーーーーーっ!?」
「はいいいーーーーーーーーーっ!!ごめんなさい!はくさい様あああーーーーーーっ!?」
「おぬし……………わざとやってるだろう!!???わしの名はびゃくさいじゃ!!おぬしの頭はいつもスカスカなのか!!???」
激昂するはくさい様の小言を聞く私…………まずは大人しくこの嵐を聞き入れる。
そして小一時間後。
「ふぅ………よいか………いかづちよ………これからお前に忍務を与えるから心して聞くが良い。」
「はい……………それで……はくさい様…………その忍務とは!?」
額にピキった痕を見せながら白際様は続ける。
「良いか………いかづち………おぬしに今回与える忍務は……………………妖怪退治じゃ……………………。」
「妖怪ですか!!???」
「ああ…………今やこの雷の里の雷忍の生き残りは数少ない…………元々風の里の風忍や土の里の土忍や火の里の火忍…そして水の里の水忍とは違い雷忍は希少な存在………故にこの雷の里は他の里から隠れるようにこの秘境と呼ばれる山奥でひっそりと生きてきたんじゃ………そしてその我ら忍びに流れる血には……人に流れる気が存在している………それを利用し……我らは力である忍術を扱う………そしてその中でも特異な点が………『口寄せの術』だ…………。」
「それは知ってますよ………何度もはくさい様から聞かされましたから。」
「ああ…………だがその口寄せの術を武具として利用するのがお主達………『魔神具師』なんじゃ。」
私達の里でもこの能力は稀有だった…………各里にはそんな魔神具師達も私の様に存在するらしい。
「そこでだ………………最近の妖の傾向になんと魔神具師が敵である妖にもいるという報告が上がってきたのだ。」
「えっ!?妖にもこの能力を持ってる者もいるってことですか!?」
私の問いに、はくさい様の頭がキラリと光った。
「ああ…………………そういう事だ……………だからこそ…………今回の忍務をお主に任せたいのじゃ。」
「そういう事ですか。」
「怪しい敵の動きに………今や里でこの忍務をこなせる者は…………魔神具師であるお主が最適なのだ」
そう言われると妙に納得してしまう私。
「はくさい様…………分かりました…………それで………今回の報酬の方は………………。」
「さあ行くのじゃ小娘!!」
「えっ!?でもこのような忍務ですよ?もちろんたっぷり報酬は出ますよね?」
「さっさと………………………………………………。」
「いってこんかあああーーーーーーーっ!?」
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こうして忍務にきた私だったんだけど。
我に返った私の耳に、たかおの声が聞こえてきた。
「おい!!いかづち!!目の前に何か見えてきたぞ!!???」
「えっ!?一体なんなの!?」
「分からん!!だが何かを感じるのだ!!??」
「もお……………なんなのよ……………アンタもはくさい様もくノ一の扱いが雑なのよ!もっと丁寧に扱ってよね?」
そう叫んだ私!!
その時…………。
地面が割れだし…………私はすかさず宙へと高く跳ね上がったの。
「えっ!?なにっ!?」
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お読みいただきありがとうございました。




