表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/33

赤リンゴの回ー7

ちぎっては投げちぎっては投げ!まさに大立回りを演じる!


俺強い?


物凄い早さで50匹程駆逐している!

倒れたオークの山を見ると赤黒い血が池を作り糞尿の匂いが辺りに立ち込める、具合が悪くなり吐きそうになるが今は無視。


半分程数を失ったオーク共も無闇に突っ込んだらヤバいと気付いたようでこちらの出方を窺っているようだ。



オークから奪ったこん棒と俺のカラダは返り血を浴びて赤の斑を描く。



「獣らしくかかってこいやボケェ~!」

テンションがMaxになってる為思わず吠えてしまった。


キャ!恥ずかしっ!



そんな内面の恥部を隠すために今度はこっちから攻める

オークの軍勢に向かってダッシュ!


「フゴフゴ」

「フギー」


と叫びながら背を向け一斉に逃げ出すオーク達!


撤退していくか。



許さん!撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ!


たが逃げていくオーク共な「フギャ」だか「フギイ」のような断末魔を叫び首がポンポン跳ねていく、


立ち止まり様子を伺うと

奥から鎧を着こんだオークが出てきた身体の胴回りや肩口を包む鎧には多数の傷や焦げ後があり何年も使い古されたような年季を感じられる。


左には体半分以上の大盾、鎧同様いやそれ以上に切り傷擦り傷焦げ後等々の後があり、歴然の勇者が使うかの如く威圧感を増している。

右にはロングソード、鎧や盾と違い新品同様の真新しさ銀色が妙に艶かしい、生物を奪う逆十字のロングソードは早く血を吸わせろとばかりにギラギラと輝く。


それらの装備を纏うのは身の丈は二メートル以上、他のオーク共より頭三つ四つ飛び抜けている。

豚の顔は片眼が潰れ片耳は無く顔や身体には至る所に傷痕。長い長い年月を掛けて傷痕と皮膚細胞が融合し高質化。

厳めしい顔付きをさらに歪ませる、そこらにいるオークよりは圧倒的な存在を放つ。


「フゴ~~~~~~!」と吠え、逃げるオーク共がピタリと止まった。

雑魚オーク達は脅えゆっくりとこちらを振り反る


おやおや、アイツがここのボスっぽいな、では罪を償って貰いましょう。


雑魚オークが俺に向かって来るがヘイヌや他のゴブリン達が横合いから迎え撃つ!

「ギィ」「ギギギィ」何かを喋っている恐らく任せろ的な事を言っているのだろう、ではここは任せて!


鎧オークを退治しに行きますか!



助走をつけてジャンプしオークの一団を超える。

やっぱり跳躍力もチートになってんな。




着地し棍棒を構えながら鎧オークと向かい合う!

鎧オークから左右に立つロングソードを持った二匹のオークが向かって来た。鎧オークの親衛隊的な何かか?まぁ関係無いけどね。


走るのも遅いし。


振り下ろされたロングソードを避けて野球スイングで顔面をメコリ!

飛び出す血やピンクの脳髄が弾けロングソードを地面に落としそのまま絶命。

反動をつけ回転がてらに反対側のオークの顔面に叩きつける!


ブチャという顔面が砕ける嫌な音が聞こえ次に聞こえるのは血が弾け飛び顔や身体に付着する擬音。

くっそ気分が悪い。


ピリ


んっ?


鎧オークがロングソードを顔面に突き付けてくる間近に迫るロングソードをマト○ックス避け、左足で踏ん張り上体を起こしがてらこん棒を顔面に叩きつけるが



ガキンという音!

大盾に防がれてしまった。



俺の初撃を防ぐとは。



ピリ



また静電気だ。

鎧オークはカウンターとばかりにロングソードを横薙ぎに振るう咄嗟のバックステップで回避。



どうやら俺が危ないとピリっとするみたいね。



しかしこの鎧オーク他のオークに比べてそこまでスローモーションにならないな。

遅いには遅いがやっぱボスはひと味違うってか。

等と頭の中であれこれ考え次の行動に躊躇しているとチャンスと捉えたのか鎧オークの連続攻撃

右から左の一閃、一歩下がって回避すると、鎧オークは踏み込みつつ手首を返し横薙ぎ、屈みながら退いた所に間合いを詰め力任せにロングソードを振り下ろしてきたのでこん棒でカウンターの反撃、下から上へ思いっきりぶちかまそうと考えていると、


ピリ


おや?危険信号!

思わずこん棒を手放し真横にジャンプ



振り下ろされたロングソードは地面に激突し土煙が舞う



あらっ!

こん棒が真っ二つ、なるほど迎撃しようとすればこん棒事俺は真っ二つだったか………




危ねぇ~



さてどうしようかな。

動きは遅いから当たらないようにするのは簡単だけどそれだと倒せない。

こっちの考える時間はしるかとばかりに鎧オークの猛攻撃

突きの連続を左側に周り込みつつ回避待ってましたとばかりに鎧オークが体重移動し流れるように下方から右上空へと剣筋が走る。


転がりながら逃げる、立ち上がり体制を整える前に右から左の水平の一閃を屈んで回避、低姿勢のままタックルして転ばせようと考え掴みかろうとするが鎧オークがスッと足を引いてロングソードが振り下ろされると思いきや豚の右足の蹄が目の前に迫る。慌ててクロスガード両腕に衝撃が走り後方に吹っ飛ばされる。


転がりながら起き上がろうとした瞬間にピリッと静電気。

しかもピリピリピリピリずっと鳴ってやがる確実な危険信号の元を探すと、不意に俺の身体が影に覆われる上を見上げると鎧オークのロングソードが目の前まで迫る!

二度目のロングソードと地面の激突、、、


蜘蛛のように地面を這いつくばりながら間一髪で回避

本能のまま逃げたがヤバいヤバいヤバいヤバい!

スローモーションと静電気が無ければ今頃何回死んでるのやら、今の状況が良くはない事を確認。


このままだと防戦一方だ、、、しかもこの鎧オーク戦いなれてる。フェイントまで入れてきやがって腹立つ!

なんとかしないと武器になるものを探すと奥に転がる雑魚オークの近くにロングソード発見!



鎧オークをジャンプで飛び越え忍者のように着地。

若干方向がずれたのでトテトテと小走りしてロングソードを拾う。




うん!剣とか正にファンタジー!


そんな感動を鎧オークが邪魔をする、走りながらロングソードを振り下ろしてきやがる



空気読めよ豚と内心で愚痴りながら

蝶のように華麗に回避し蜂のように刺す



刺す



刺すが図体の割に素早い行動で回避される当たりそうになっても

ガン!

金属同士ががぶつかる音確認するまでも無い盾に捌かれ攻撃が当たらない

クソ。



攻めあぐねていると

ゴツ!という重低音、鎧オークのこめかみに何かがぶつかる。横目で確認すると戦闘に参加してないゴブリン達が拳大の石を鎧オークに投げつけている。

おぃ!今俺に投げた奴いなかったか?



だがナイス援護&チャンス!

顔面に突きと見せかけ不意に起動を変え足や手数ヶ所ロングソードを突き刺す

やっと命中!分厚いハムに包丁を根元まで刺すような感覚。気持ち悪い

「ぐぅぅぅ」唸りながら後退る鎧オーク、おぉ痛そう、だがとりあえず私的な感想は全部無視!




身体に穴が空いた鎧オークは弱々しく「殺す」と吠えた。

!?日本語?

喋りやがっただがそんな事は今はどうでもいい!

苦しいだろもう終わりにしてやるよ

鎧オークは最後の足掻きでロングソードで斬りかかってくるが今度こそ蝶のように舞い蜂のように刺す!



大盾で防ごうとするがゴブリン達が投げた石がこめかみに直撃、視界と足元がふらつき一瞬の隙を生む。

二度目のナイス援護&チャンス!


「ぐぎぃが」断末魔は叫べない喉元から空気と共に大量の血がこぼれ落ちる地面に膝をつく喉に突き刺さったロングソードの剣身を掴かみ引き抜こうとするがそのまま動かなくなる。





肩で息をしながら鎧オークを見下ろす俺








異常な興奮の為か軽く勃起していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ