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赤リンゴの回ー2




ん?


朝か……

今日バイトの日だっけ、今何時だろ?


!!!!!!!?


そうだ、部屋でせんず○しようとしたらピンポンピンポン五月蝿くて玄関行ったら強盗みたいな奴に襲われて、



黒い奴!!!



微睡む意識を強引に覚ましあの訳の分からない出来事を思いだす。



だがそんな俺の思考を目の前の状況が瞬く間に下記消す


ここどこ?

目の前の景色は見慣れたカビ臭いボロアパートではなく

どこまでも続く草原だった。


夢?


夢特有のぼんやりとした意識ではなくハッキリと明確な生きてるって感じの意識がある。

生きてるって感じの意識って何かバカっぽいなと

どうでもいい事を思いつつ周りを見渡す

やはり草がお生い茂る草原ばかりで遠くの方に山肌が見える位か…


「何もないな」


思わずポツリと呟く。ゆっくりと立ち上が、ん?



「なんで全裸?」


真っ裸で草原に立つ俺。どういう夢なの?と半笑で自分自身にツッコム

しかもなんだろう俺のジョニーが非常に可愛らしくなっている。

33歳のオッサンとは思えない位の可愛さ。

あの禍々しさはどこにいった?

16~7歳位の感じ?がんばってますよ的な!内腿の汚ならしい毛やへそ当たりギャランドゥが無い…

さらにメタボ気味だったお腹が引っ込みシックスパックになってるし。


んんっ~?

足元の草が風に靡いて神戸を垂れる


「風気持ちいいな」


全裸の俺に風が優しくソフトタッチをしはじめる、新たな趣味に目覚めそうだ。


状況整理すると。

部屋で寛いでいたら黒い強盗に襲われました。以上!

うん。あれ夢じゃないよね今でもハッキリ覚えてるし、ってことは俺死んだのかな?

とするとここは死後の世界的な?

でも死んだ後ってこんな放置プレイなの?

三途の川とか無いのかな?

ふと空を見上げると普通に太陽があって雲もある、寒くもなく暑くもなく適温


ん~~


「俺死んだのかな?」


言葉にすると心が鉛のように重くなる、自分が死んだかどうかも分からずここが死後の世界なのか夢なのかも分からない

不安の塊が身体の内側で躍動し始める。


だがそこは俺

楽観主義パワー全快で思考切り替え

考えても全く分からん、

まぁここにいても何も無いし。


とりあえずあてのない散歩に繰り出す。



歩く




歩く




草原を歩く




走る




メッサ走る




全力で走る

あれ?全く疲れない!体感時間的に30分位全力で走ってるが全然息が上がらない!爽やかな汗が額を流れる

しかも、俺速くね!?


何この速さ、自分の身体じゃないみたい!



一ヶ月前バイト終わりで終電に乗り遅れそうになった時、駅に全力ダッシュした時は1分で息が切れ、ふくらはぎがパンパンになり最終的には駅のホームで足が縺れて盛大に転ろび終電を乗り過ごすという痴態を振る舞った俺なのに…

なんだろうこの身体の軽さ!

どこまでも走れる!


そう俺は風だ。

そして無性にこの言葉を言いたくなった

「スピードの向こう側に行ってやんよ~~!

叫びながら全力疾走

己の不安を置いていくかの如くひたすら走る



次回凡そ24時間後、この世界で自分以外の存在に出会った。の巻

最後までお読み頂きありがとうございます。

感想、評価等々お待ちしております。

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