無花果の回ー3
「何の騒ぎだ!」
声の方向に目を向けると。
金髪ポニーテルの美少女が立っていた。
年齢は16、7歳位か?身長170㎝位の55キロ程の華奢な体型
白のブラウスにボタンのライン一列にはレースがあしらわれている、膝竹ほどの黒いフレアスカートにはふわふわのフリル、膝下まである黒のロングブーツといった全身コーデ。
顔は美少女ここに極まれるといった美しさだが大きな碧眼からは気の強さがガンガン出ている。
耳が半分尖ってるからエルフかと思ったが耳事態の大きさは人間と同じだ。なんか尖った耳でさえ可愛らしくみえる不思議。
「何の騒ぎだ、誰か説明してくれ!」
金髪ポニーテールはプリプリ怒りながら周りに激をとばしている。
そんなに怒っては可愛い顔が台無しですよお姫様。とでも言って薔薇の一本でも手渡したい所だが。
そんな度胸俺には無い。
ここは何食わぬ顔で足早に去ろうとすると
「そこの奴隷!サウス商会の人間が お前の足元で気絶してるようだが何か知っているか?」
「……いや、私にはサッパリ。」
とりあえず誤魔化しておこう。
にしても金髪ポニーテールはサウス商会と関係があるのか?この場合どうすればいいのやら…
「そうかサウス商会を敵に回した奴がいるようだな。」
金髪ポニーテールがニヤリという笑みを浮かべる。
その顔は歳相応の可愛らしい笑顔ではなく獰猛な猛禽類の顔だ。
「では、私はこれで」ペコリと頭を下げて街に逃げ込もうと考えると
「うぅ…」
!?やべっ!
カンダタ一号が呻き声を上げながらゆっくりと起き上がろうとしていた気がつきやがった!
このまま奴が意識を取り戻すとものすごいめんどくさい事になるのでは、どげんかせんといかん!
「大丈夫ですか!」
直ぐ様カンダタ一号に駆け寄り両肩を掴みものっそい勢いで前後に揺さぶる
「ちょ!やめ!いたっ!たすけっ、」
助けていると見せ掛けカンダタ一号を激しく揺さぶって後頭部を地面に何度もぶつける!
「おっおい」
「しっかりしろ~~!」
金髪ポニーテールが何かを言おうとしているがとりあえず無視。
ガンガンぶつけますガンガンです。
約二分後カンダタ一号はぐったりし意識はどこかえいったようだ。
起き上がらないことを確認し
「くっ…また意識を失ってしまったか、誰か医者を呼んでくれ!後何か布をいつまでもフル○ンだと彼が可哀想だ!」
叫ぶが俺&カンダタ&金髪ポニーテール以外は誰もいなくなってしまった。屋台や市場も早々に店じまいとばかりに誰もいない。
「お前が後頭部を地面にガンガンぶつけたから気を失ったように見えたが……」
金髪ポニーテールが眉間に皺を寄せコイツ怪しいな的な目線で俺を見てくる。
ヤバいとりあえず誤魔化さないと
「あの~私、ついさっきこの街に来たんですけども、もしよろしければこの覆面の方達は何者なのか教えて頂けると幸いなのですが」
「ん?お前はサウス商会の奴隷ではないのか?」
「ええ」
「そうか、この覆面達はサウス商会の下で働いている者達だ。サウス商会は知っているか?」
「何分今日きたばかりですので」
「今日?なるほど。サウス商会は主に奴隷商を生業にしている業者だ、他にも危険薬物にも手を出しているマフィアの一角だ、悪い噂が絶えないゴミの集まりだ。
というかお前は奴隷だろう?主人はどこだ?首輪も無いようだし奴隷法の規定に違反しているぞ」
「いやっ、俺は奴隷じゃないんですよ、主人なんていませんよ、やっぱりこの服がそう見えるんですかね?」
俺は檻に入れられている子供奴隷を見る。俺と子供奴隷の服装はペアルックとばかりにお揃いのグレーのボロ布だ
「奴隷じゃないのか?なら何故奴隷服を着ている?奴隷服は本来なら奴隷以外は着てはならないと奴隷法で決まりになっているぞ」
「いやぁそれが服がこれしか無くて」
チラッとポニーテル娘を見ると
視線は俺ではなく檻の中の子供奴隷を見ていた。
表情が歪み「酷いな!」
そう吐き捨てるように呟くと子供奴隷の元へと走っていく
とりあえず俺もポニーテル娘の後を追う
「皆聞いてくれ私の名前はエステル・キュレイトだ。君達は奴隷法13条に基づき私が然るべき対応をさせて貰う君達は奴隷だが権利がある!奴隷法が君達を守ってくれる直ぐに国に連絡して君達を保護して貰う」
ポニーテール改めてエステル・キュレイトは檻の前でそう叫びだした。
「お前は着替えた方がいいとおもうぞ、国に連絡してこの子供の奴隷達を保護して貰うからな。また勘違いされるかもしれない」
「そおっすね!因みになんですけど、奴隷法とは何ですかね?」
「お前…奴隷法も知らないのか?一体何処から来たんだ?」
エステル・キュレイトは呆れ顔でため息をつき
「簡単に言えば奴隷法というのは奴隷を扱う国や業者もしくは主人が適切に奴隷を扱うようにという法律だ衣食住をキチンと与える事と奴隷には人権があるのでできるだけ対等に扱うようにというのが奴隷法の基盤だ」
「へぇ~なるほど」
「まぁ雇われた先の主人や業者にもよって適用では無い場合もあるが…
本来ならこの子供達のような一つの檻に何人もなんて事は基本は禁止行為だ。勿論犯罪奴隷等の別件もある、さらにこの子供達は食事を満足に与えられてないようだしな皆痩せ細り空腹の為か目が虚ろだ…よって奴隷法13条全ての奴隷は個人として尊重されるが適応される」
「なるほど。因みに亜人の奴隷も奴隷法は適用されるんですか?」
「勿論当たり前だ。そもそも人族と亜人だからと言った見た目の問題で区別する行為こそ我々人族の法律14条1項の…………が……さ…」
うん、とりあえず話長いから右から左に聞き流そう!
奴隷だけど酷い扱いは受けないと
これならウーゴ大森林で捕まった亜人奴隷も辛い思いをしてないといいなとぼんやり思う。
「おい!聞いているのか!」
エステル・キュレイトは俺の顔を覗きこみ不満顔で睨みつけてきた。
そんなに顔を近づけないでくれ。
なんというか……その
「えっと。お名前はエステル・キュレイトさんでよろしいですか?何故ここにいらっしゃるので?」
「何故顔を赤くしている、名前は合っているぞ。何故ここにと言われるとサウス商会を探ってほしいという依頼でだ」
「ほぅ…依頼ですか。え~とそれは」
なんとかこの場を切り抜けようと齷齪していると
「魔物が出たぞみんな逃げろ~!!」
「誰か警備兵を呼んできてくれ~」
俺とエステル・キュレイトはその声の方向に目を向ける。
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