エピローグ
夜はすぐに訪れた。着替えて敵の血を洗い流したあと、二人は池のそばで数時間休んだ。まるで普通の日曜の午後のように。それは必要だった。――普通の時間が。だが、アレックスの考えはまったく別のところにあった。セレーネはどこにいるのか?無事なのか?疑問は尽きなかった。それでも絶望する時ではない。翌日には彼女を探し始めるつもりだった。二人の友人は岩礁へ向かった。ガラテアはすでにその頂上に立ち、海の方を見つめていた。
セイレーン、ネレイデス、兵士、トリトン――皆が儀式のために集まっていた。水中にいる者もいれば、陸に立つ者もいた。二人は岩の頂上へ登り、ニンフのそばへ行った。雰囲気はとても幻想的だった。
「海の民よ、私の民よ。今日ここに集まったのは、私たちの兄弟姉妹を称え、敬意を捧げるため。戦いで倒れた者たちのためです。それは残酷で、私たちの理解を超えた戦いでした。ですが皆、サメのように勇敢に戦った!」ガラテアは海の中央にいるアテリアを見た。
彼女はまだ、自分の内に潜む獣に少し圧倒されているようだった。
「アテリアは人間性を犠牲にして獣を受け入れ、守護者を目覚めさせました。そのおかげで私たちは全員救われました。ありがとう、アテリア。私はあなたを誇りに思います。」それから彼女はアレックスの方を見た。
「そしてもう一人、感謝しなければならない者がいます。私たちの友――いえ、今ではこの民の兄弟となった者。勇気と力によって“永遠の者”を一人倒したのです。ありがとう、アレックス。」アレックスは顔を赤くした。
注目を浴びるのがあまりにも居心地悪かった。皆が彼を見つめている。
そこへルーベンが肩をバンと叩き、さらに注目を集めてしまった。ガラテアは続けた。「ですが、私が感謝するのはあなただけではありません。失われた魂たちよ。今や命の大海と一つになったあなたたちへ。あなたたちは名誉をもって倒れました。セイレーン、兵士、罪なき生き物たち――そして、私の姉妹たちも。」
ニンフの頬を一筋の涙が流れた。「あなたたちは永遠に私たちの心の中で生き続ける。そしてこの王国――あなたたちの家と一体となる。昔、私の愛する者にしたように。どうかあなたたちの魂が、私たちを守り続けてくれますように。」
やがて、優しい歌声が空に響いた。ガラテアの声は娘と同じく美しかった。
それは悲しく、哀愁に満ちた嘆きの歌だった。すると海の深みから光の流れが現れ、空へと昇っていった。それらは一つの大きな星となり、温かく純粋な光で周囲を照らした。そのエネルギーから――一つのサファイアの宝石が生まれた。アチの宝石に似ていた。
「この結晶には、私たちの民の力が宿っています。倒れた者たちの魂、勇気、そして犠牲から生まれたもの。あなたたちは常に私たちと共にあるのです。」
儀式の最後に、その宝石はさらに高く昇り、海の中心へと向かった。それは王国を守る灯台のように輝き始めた。そこからエネルギーの波が広がり、魔法の海全体を覆う盾となった。誰にも破ることのできない――永遠の守護だった。
ガラテアは静かにその場を去り、民もまたそれに続いた。去る前に彼女はアレックスとルーベンの頬にキスをした。母のような、守護のキスだった。
「すごい儀式だったな。」ルーベンが言った。
「次はどうする、アレックス?」アレックスは海を見つめながら答えた。
「何もしない。君はここに残るんだ。安全な場所で。君はもう十分すぎるほどのことを経験した。これからは自分の人生を進むべきだ。これ以上、君を危険に巻き込みたくない。」ルーベンは首を振った。
「いやいや、分かってない。俺はお前と行く。」
「お前は今、俺の家族なんだ。それに許可なんて求めないからな。」
アレックスは驚いた。あれだけの出来事を見たあとで、まだ自分と関わりたいと思ってくれるとは思わなかったからだ。でも――嬉しかった。すべての後でも、彼は離れていなかった。アレックスは微笑んだ。「分かったよ、ルーベン。一緒にやろう。」彼は再び海を見つめた。
「まずはセレーネを見つけないと。どこにいようとも――必ず。」




