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ボス戦の見学

あれから遭遇したモンスターを追加で倒しつつ奥へと進み頑強な扉の前へとたどり着いた。

どうやらここがボス部屋への扉らしい。

ついにボス戦か…僕は直接戦わないけど、やっぱり緊張するな。


「ボスとの戦闘は密室での戦いになる。部屋の外からモンスターはこねえからボスに集中するぞ」

「戦いかたはいつもと同じでいいんすよね?」

「ああ。ただ、グドウを護ってもらう分ヴィーエンには負担をかけるが…いけるな?」

「任せといてよ」

「…いくぞ」


頑強な扉が重厚な音を立てながらゆっくりと開いていく。

薄暗い円形の部屋、その中心にボスはいた。


「ギャギャギャッ!!」


道中で見たゴブリンよりも二回り以上も大きいゴブリン…ホブゴブリンだ。


「ギィィヤァァァ!!」

「グリットはヤツの注意を引け、ヴィーエンは俺に支援魔法!!」

「ちょっとの間、おいらの相手をしてもらうっすよ!」


グリットさんがボスへと接近しボスの注意をひいていく。

相手の攻撃は真正面から受け止めず回避に徹し、隙を見て攻撃を当ててヘイトを買い続けている。


「【筋力強化〔パワストロ〕】、【俊敏強化〔アジストロ〕】」


ヴィーエンさんがイラプッドさんに支援魔法をかけ準備を整えていく。


「【威力向上〔パワーチャージ〕】…ヴィーエン、最後の仕上げだ」

「【守備弱化〔ディフウィーク】、いけるよデンス、頼んだ」

「グリット!!」

「はいっす」


イラプッドさんが声を上げて前進すると共にグリットさんが後退。

目では追えない速度でボスへと急接近、右腕を大きく振りかぶる。


「くたばれ!!【昏倒させる必殺の一撃〔ノックアウト〕】!!」


振りかぶった右腕はホブゴブリンの土手っ腹へと直撃しその勢いのまま壁まで殴り飛ばす。

派手な破砕音を立て、ホブゴブリンはしばらく大の字で張り付いていたが…ゆっくりと崩れ落ちた。


数種類のバフとデバフが掛かっていたとは言えボスをワンパンするなんて…


「ハッ…雑魚が」

「ナイスっすよ、デンス」

「すごかったですね、ボスをあんなにあっさりと…って、あれは?」


倒されたボスを見てみると…黒い塵となっていき、それが集まり光に包まれていく。

次第に光が収まり、そこから現れたのは宝箱だった。


「ダンジョンのボスを倒すとあんな風にボスそのものが宝箱になるんすよ」

「ボスが強いほど中身が豪華になりやすいな」

「何が手に入るかな?(ガチャッ)…今回は外れだね、キュア草だ」

「当たりだとどんなアイテムが?」

「装備品が当たりの部類かな、次に鉱石とか」


ダンジョンクリアで手に入る装備か…強力な装備なんだろうな。

僕もいずれは手に入れたい!!

…そういえばふとした疑問だけど。


「こういう開けた宝箱ってどうなるんですかね?」

「どういう意味っすか?」

「宝箱の中身は持って帰りますけど、箱の方は置いたままじゃないですか。ダンジョンの宝箱はどうなるのかなって思いまして」

「変なところに疑問を持つんだね」

「ボスが宝箱になるんなら…時間が経てば宝箱がボスに戻るとかか?」

「確かに一度倒すと再出現までは時間がかかるけど…」

「宝箱はボスだったわけっすから…逆になることも不自然じゃない?」


何度もボスが出現するならボス部屋はそのうち空の箱で溢れ帰りそうだけど…気にしちゃダメなところなのかな?


「…はぁ、この話は終わりだ。これ以上考えても変な方向にいきそうだ」

「すみません、僕が言い出したばっかりに」

「今後の話の種にはなるからいいよ」

「そんじゃあ街に帰るとするっすかね」


ーーーーー


「グドウ、臨時パーティーを組んでもらった報酬の件だが…何がいい?」

「報酬ですか?僕は別に貰わなくても…」

「こっちが収納スキル持ちが欲しくてお前を入れたんだ、いわば依頼なんだよ。貰ってくれなきゃ迷惑だ」

「報酬を支払わないパーティーだとおもわれちゃうっすから」

「デンスは今機嫌が良いからある程度なら応えてくれるよ?」

「カルバンクルの宝石が手に入ったからな。これは欲しいヤツに高値で売りさばく」


報酬か…今僕が欲しいもの…欲しいと思ったもの…あっ。


「じゃあ、ドロップアイテムを少し分けて欲しいです」

「どれくらい欲しいんだ?」

「1個ずつ貰えると嬉しいです、色々なアイテムを集めるのが趣味なので」

「いいぞ、ついでにこいつもやる」


イラプッドさんが取り出したのは3つの小粒の石

赤青緑の3色…これは?


「前に瞬きの洞穴でボスを倒したときに手に入ったんだが…用途がまるで分からなくてな」

「アーティファクトってことですか?」

「そうなるな。宝石でもねえから大した額じゃ売れねえ上にちょいちょい手に入るから扱いに困ってたんだよ」

「…それって」

「ま、捉えようによってはゴミを押し付けてるみたいなもんだ…が、話を聞く限りお前コレクターだろ?もしかしたら喜ぶんじゃねえかと思って「嬉しいです!」…おう」


また貴重かもしれないアイテムが手に入ってコレクションが増えていく…まだまだ増やしていくぞ!!


「先に渡しておくぞ」

「ありがとうございます!!」


受け取った小石をスキルにしまう。


【強敵への供物(筋力)×1】

【強敵への供物(守備)×1】

【強敵への供物(俊敏)×1】


…なんかヤバそうなのを手に入れちゃった?

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