✅ 地下室 5 / 人骨集め
──*──*──*── 1時間後
オレは1人で頑張った。
何を頑張ったかって?
人骨集めに決まってる!
人骨が他の人骨と混ざらない様に気遣って、1体ずつ横に並べてみた。
こんな感じで良いのか分からないけど、混ぜたら駄目な気がした。
セロは「 弔う 」って言ってたけど、こんな地下室でどうやって弔うんだろう…。
──っていうか、未だ運び終わってない人骨は残ってる。
もうひと頑張りしよう!
オレは両手で左右の頬っぺたを叩いた。
──よし、気合いは入れた。
ファイトだ、オレ!!
──*──*──*── 更に1時間後
………………ふぅ…何とか牢屋の中にあった人骨を運び終える事が出来た。
全部で17体分もあった。
オレ、頑張ったよ!!
17体分もの人骨を1人で運んで並べたオレを誰か誉めてほしい!!
然も、素手で運んだんだぞ!
…………罰当たりにならないのか心配で仕方無い。
セロフィート
「 ──マオ、人骨を運び出すのは済みました? 」
セロが拷問部屋から戻って来た。
何か…満足そうな顔してるんですけど……。
マオ
「 セロ……堪能したの? 」
セロフィート
「 ふふふ♪
しました(////)」
マオ
「 そ、そう…… 」
拷問器具なんか見て、何が楽しいんだか……オレには解らないや。
解りたくもない。
マオ
「 セロ、一応人骨が混ざらない様に分けて置いてみたんだけど、良かったのかな?? 」
セロフィート
「 仮に混ざっても大丈夫です。
有り難う、マオ 」
混ざっても良かったなら初めから言ってほしかったんですけど!!
苦労して1体ずつ横に並べたオレ、馬鹿みたいじゃんか…。
セロフィート
「 先ず、人骨を骨壷の中へ入れます 」
マオ
「 はぁ?
骨壷なんてないじゃんか 」
セロフィート
「 作るに決まってます 」
そう言ったセロは古代魔法を発動させながら〈 テフ 〉を構成して骨壷を作った。
17個の葵色をした骨壷が人骨の頭の前に現れた。
900ml程の液体が入るくらいの小さな骨壷だ。
本当に小っさい!!
絶対に入らないだろ!!
マオ
「 セロ!
骨壷が小さ過ぎるよ!
こんなに小さい骨壷じゃあ、骨は少ししか入らないよ!
苦労して並べたのに〜〜〜。
無駄になっちゃうよ! 」
セロフィート
「 問題ないです。
唯の骨壷ではないですし 」
マオ
「 どゆこと? 」
セロフィート
「 骨壷の中底には魔法陣が付いてます。
骨壷の中に全骨入ります。
粗末になりません 」
マオ
「 そうなのか?? 」
セロフィート
「 はい♪
マオ、1つづつ骨壷の蓋を開けてください。
全骨が入ると骨壷の色が白く変わります。
真っ白に変わったら蓋を閉めてください 」
マオ
「 分かったよ… 」
オレはセロに言われた通りに骨壷の蓋を開けた。
蓋を開けると人骨が骨壷の中へ吸い込まれて行く。
牢屋に残っていたのだろう、骨の一部も骨壷の中へ吸い込まれて行く。
何だよ〜〜。
人骨を集める必要なんてなかったじゃんかよ!!
セロめぇっ!
オレに余計な事させたな!!
心の中でセロに対して文句を言いながら、真っ白になった骨壷の蓋を閉めた。
──*──*──*── 30分後
やっと17個目の骨壷の蓋を閉める事が出来た。
マオ
「 ──セロ、終わったよ 」
セロフィート
「 そうです?
では魔法陣の上に置いてください 」
マオ
「 セロ…… 」
セロフィート
「 はい?
どうしました? 」
マオ
「 『 どうしました? 』じゃ、ないだろ!!
何してんだよ! 」
セロフィート
「 何とは? 」
マオ
「 何で『 ソファーに座って紅茶飲んでんだ!! 』って言ってんの!
寛ぎ過ぎだろ!! 」
セロフィート
「 終わる迄暇でしたし… 」
マオ
「 どっからソファー出したとかは突っ込まないけど、オレにも声くらい掛けくれたっていいだろ! 」
セロフィート
「 マオには蓋を閉める役目がありましたし… 」
マオ
「 オレにばっかさせんな!
セロも手伝えよ! 」
セロフィート
「 ティーカップより重たい物を持った事ないです 」
マオ
「 いいから、そういうのは!
ソファーとテーブル仕舞えよ!!
ティーポットもティーセットも茶菓子もだぞ!! 」
セロフィート
「 はいはい…。
骨壷を集め終えたら教えてください 」
マオ
「 言ってる傍から〜〜〜!! 」
セロめぇっ!!
作業をオレ1人に全部させて、自分だけ楽してる!!
戦闘の時もそうだけど、セロは何時だって全部オレに押し付けるんだ!
オレばっかりが大変な思いをする羽目になって──。
…………こんな事をずっと繰り返してる。
セロは全然直してくれないし、オレはそんなセロに何時も文句を言ってる。
セロは怒るオレを見て何時も微笑んでるんだ!!




