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✅　港街を目指して　２　／　港街は直ぐそこ　１

「二日目」の始まりです。

──＊──＊──＊──　翌日

　珍（めずら）しく道（どう）中（ちゅう）何（なに）事（ごと）もなく順（じゅん）調（ちょう）だった。

　こんな事（こと）は本（ほん）当（と）に珍（めずら）しい。

　オレの視（し）界（かい）には目（もく）的（てき）地（ち）の≪ 港（みなと）街（まち） ≫が遠（とお）目（め）に見（み）えている。

　やっとだ！！

　実（じつ）は「そろそろ≪ エルゼシア大（たい）陸（りく） ≫から出（で）て他（ほか）の大（たい）陸（りく）へ行（い）こうか」って話（はなし）が出（で）てたりするんだ！

　≪ 港（みなと）街（まち） ≫に何（なん）日（にち）か滞（たい）在（ざい）したら、別（べつ）の大（たい）陸（りく）へ行（い）けるかも知（し）れない！！

　セロ曰（いわ）く大（たい）陸（りく）から大（たい）陸（りく）へ渡（わた）る時（とき）は、普（ふ）段（だん）使（つか）ってる転（てん）移（い）魔（ま）法（ほう）(マジック)じゃなくて、大（たい）陸（りく）を転（てん）移（い）する専（せん）用（よう）の大（たい）陸（りく）転（てん）移（い）魔（ま）法（ほう）(マジック)を使（つか）うらしいんだ。

　通（つう）常（じょう）の転（てん）移（い）魔（ま）法（ほう）(マジック)は、大（たい）陸（りく）内（ない）専（せん）用（よう）の転（てん）移（い）魔（ま）法（ほう）(マジック)なんだってさ。

　〈皇（コウ）〉が居（い）ない(不在中)の大（たい）陸（りく）は、 “ 目（め）には見（み）えない不（ふ）可（か）思（し）議（ぎ）な力（ちから）(エネルギー)の能（はたら）き ” に依（よ）って、領（りょう）(５００)海（かい）(ｋｍ（キロ）)から外（そと）へは出（で）られなくなってるし、外（がい）部（ぶ）から領（りょう）海（かい）への進（しん）入（にゅう）も出（で）来（き）なくなってるんだ。

　〈皇（コウ）〉が居（い）ない(不在中)の大（たい）陸（りく）は他（ほか）の大（たい）陸（りく）から上（じょう）陸（りく）して侵（しん）略（りゃく）をされない様（よう）に、 “ 目（め）には見（み）えない不（ふ）可（か）思（し）議（ぎ）な力（ちから）(エネルギー)の能（はたら）き ” ──俗（ぞく）名（みょう） “ 奇（キ）蹟（セキ） ” に守（ま）護（も）られている。

　現（げん）在（ざい）の≪ エルゼシア大（たい）陸（りく） ≫が此（こ）の状（じょう）況（きょう）だったりする。

　〈皇（コウ）〉の居（い）る大（たい）陸（りく）同（どう）士（し）は交（こう）流（りゅう）が出（で）来（き）る様（よう）になってるから、互（たが）いに≪ 港（みなと）街（まち） ≫から船（ふね）に乗（の）って大（たい）陸（りく）への往（おう）来（らい）が出（で）来（き）るんだ。

　≪ エルゼシア大（たい）陸（りく） ≫以（い）外（がい）にも〈皇（コウ）〉が居（い）ない(不在中)の大（たい）陸（りく）は他（ほか）にもあって、〈皇（コウ）〉が居（い）ない(不在中)の大（たい）陸（りく）の中（なか）へ入（はい）る為（ため）には大（たい）陸（りく）転（てん）移（い）魔（ま）法（ほう）(マジック)を使（つか）わないと無（ム）理（リ）らしいんだ。

　未（ま）だ先（さき）の事（こと）なのに今（いま）から楽（たの）しみで仕（し）方（かた）無（な）いよ！！

　初（はじ）めの頃（ころ）は「 ≪ 都（みやこ）(レドアンカ) ≫の都（と）境（きょう）を出（で）たい！」って思（おも）ってただけだったけど、セロから個（こ）人（じん）的（てき）に雇（やと）われて一（いっ）緒（しょ）に旅（たび）をする様（よう）になって、沢（たく）山（さん）の≪ 集（しゅう）落（らく） ≫≪ 村（そん）落（らく） ≫≪ 町（ちょう） ≫≪ 街（まち） ≫に立（た）ち寄（よ）って、≪ 王（おう）都（と）(カルセライル) ≫へも行（い）けて、７つの≪ 都（みやこ） ≫へも行（い）って──、隅（すみ）々(ずみ)迄（まで）って程（ほど）じゃないけど≪ エルゼシア大（たい）陸（りく） ≫の中（なか）を回（まわ）れて楽（たの）しかった。

　大（たい）変（へん）な事（こと）の方（ほう）が多（おお）いけど、何（い）時（つ）もセロが居（い）てくれたから、オレは頑（がん）張（ば）れたんだ。

　────なんて考（かんが）えて歩（ある）いてたら、何（い）時（つ）の間（ま）にか≪ 港（みなと）街（まち） ≫が目（め）の前（まえ）に見（み）えて来（き）た。

　≪ 港（みなと）街（まち） ≫だから新（しん）鮮（せん）で美（お）味（い）しい海（かい）鮮（せん）料（りょう）理（り）が食（た）べ放（ほう）題（だい）なんだろうな！！

　宿（しゅく）泊（はく）する宿（やど）屋（や）は、やっぱり料（りょう）理（り）の美（お）味（し）しい宿（やど）屋（や）を選（えら）びたいよな〜〜〜！！

　そうそう、１００年（ねん）ちょい前（まえ）迄（まで）は≪ 町（ちょう） ≫にしかなかった冒（ぼう）険（けん）者（しゃ）ギルドだけど、今（いま）は≪ 村（そん）落（らく） ≫や≪ 街（まち） ≫の中（なか）にも建（た）てられてるんだ。

　其（それ）だけ大（たい）陸（りく）内（ない）も物（ぶっ）騒（そう）になっちゃったんだよな……。

　相（あい）変（か）わらず《神（しん）殿（でん）》は安（あん）全（ぜん）地（ち）帯（たい）になってるけど、≪ 集（しゅう）落（らく） ≫の殆（ほとん）どは廃（はい）墟（きょ）と化（か）していて……〈時（じ）空（くう）の亀（き）裂（れつ）〉を通（とお）って≪ エルゼシア大（たい）陸（りく） ≫へやって来（き）た “ 亜人種(謎に満ちた生物)” が住（す）み着（つ）いてしまったりしている。

　亜人種(謎に満ちた生物)は〈時（じ）空（くう）の亀（き）裂（れつ）〉の影（えい）響（きょう）を受（う）け続（つづ）けている。

　凶（きょう）暴（ぼう）化（か）している所（せ）為（い）もあって、一（いっ）般（ぱん）人（じん）が戦（たたか）ったとしても先（ま）ず勝（か）てない。

　魔（ま）物（もの）(マタムト)の討（とう）伐（ばつ）専（せん）用（よう）の魔（ま）物（もの）(マタムト)狩（しゅ）師（し）が誕（たん）生（じょう）して、≪ 王（おう）都（と）(カルセライル) ≫で正（せい）式（しき）に認（みと）められて、職（しょく）業（ぎょう）枠（わく）に新（あら）たに加（く）わえられてから１００年（ねん）は経（た）った。

　亜人種(謎に満ちた生物)専（せん）用（よう）の亜（あ）人（じん）狩（しゅ）師（し）が誕（たん）生（じょう）して、≪ 王（おう）都（と）(カルセライル) ≫で正（せい）式（しき）に認（みと）められて、職（しょく）業（ぎょう）枠（わく）に新（あら）たに加（く）わえられてから未（ま）だ３０年（ねん）一寸（ちょっと）しか経（た）ってない。

　魔（ま）物（もの）(マタムト)狩（しゅ）師（し）と亜（あ）人（じん）狩（しゅ）師（し）は≪ 村（そん）落（らく） ≫の中（なか）に建（た）てられている狩（しゅ）師（し）ギルドを拠（きょ）点（てん）にして活（かつ）動（どう）している討（とう）伐（ばつ）集（しゅう）団（だん）だ。

　正（しょう）直（じき）言（い）って、狩（しゅ）師（し）が全（ぜん）力（りょく）で戦（たたか）ったとしても亜人種(謎に満ちた生物)から≪ 村（そん）落（らく） ≫を守（まも）りきるのが精（せい）一（いっ）杯（ぱい）だと思（おも）う。

　亜人種(謎に満ちた生物)を退（たい）治（じ）しに出（で）向（む）くなんて当（とう）面（めん）は無（ム）理（リ）だろうな……。

　〈時（じ）空（くう）の亀（き）裂（れつ）〉の存（そん）在（ざい）は４０年（ねん）程（ほど）前（まえ）に周（しゅう）知（ち）されているけど、どう対（たい）処（しょ）したら良（い）いのか対（たい）策（さく）案（あん）は全（ぜん）然（ぜん）出（で）てないみたいだ。

　そうだよなぁ……。

　〈時（じ）空（くう）の亀（き）裂（れつ）〉をどうにか出（で）来（き）るのは〈神（かみ）の遣（つか）い〉だけだもんな……。

　………………〈皇（コウ）〉になる事（こと）を拒（こば）んでるオレの所（せ）為（い）でもあるんだよな……。

　だけど、オレは────。

◎　≪ 村落 ≫を守るのは、冒険者ギルド，狩師ギルドです。

　　≪ 町（ちょう） ≫≪ 街（まち） ≫を守るのは、冒険者ギルドです。

◎　冒険者ギルドに所属する冒険者は、主に退治屋と呼ばれる強者達です。

　　純粋に冒険を楽しむ冒険者は、新たに設けられた施設の旅人ギルドに所属しています。

　　狩師ギルドに所属する狩師は、魔物（マタムト）狩師，亜人狩師に分かれています。

◎　魔物（マタムト）狩師，亜人狩師の違いは、武器，防具，装飾品…等の装備品が異なる事です。

　　魔物（マタムト）討伐専用に特化した特殊な装備品は、魔法具で作られています。

　　亜人討伐専用に特化した特殊な装備品は、魔導具で作られています。

　　因みに、冒険者の装備品は、魔術具で作られた特殊な装備品に変更されています。

◎　旅人ギルドは≪ 村落 ≫≪ 町（ちょう） ≫≪ 街（まち） ≫≪ 都 ≫≪ 王都 ≫、中間地点の≪ 神殿 ≫にあります。

✅ 港街を目指して ２ ／ 港街は直ぐそこ １

✅　港街を目指して　２　／　港街は直ぐそこ　１