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1.青天の霹靂(アネット)
それは突然の事だった。
「アネット、父上母上、それにおじさんおばさん。申し訳ありません。僕はアネットとの婚約を解消して、妹のジャネットと婚約します」
「「「「「えっ」」」」」
私は一瞬、何を言われたかわからなかった。それは恐らく両親達もだろう。
今日は両家が集まって、一年後に控えた私とポールの、結婚式の打ち合わせをする筈だった。
私とポールは幼い頃からの、婚約者同士だった。
隣り合った領地で父親同士仲が良く、共同事業の事もあり、子供の頃から家族ぐるみの付き合いだった。
その流れで、私とポールの婚約が結ばれた。
親同士が決めた婚約だけど、ポールは真面目で優しく、昔からずっと好きだった。
ポールも同じ気持ちだと、信じていた。
なのに―――!
両親や兄がポールに何かを言っているのが見えたが、頭には入ってこなかった。
「アネット?」
「きゃああああ、アネット!」
「アネット、しっかりしろ!」
両親や兄の慌てた声を最後に、私は意識を失った。




