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プロローグ


ー風の音って、嫌い。



秋。もみじが赤く染まるこの季節、暖房の効きすぎた部屋に1日中閉じこもっている私に言えるような台詞じゃないけど。

でも、部屋にいても聞こえてくるほど強い今年の凩は、やけに私を哀しくさせた。


冬が来るのかって。秋は終わってしまうんだって。長い冬のはじまりを無闇に逃げる自分に苛立ちながらも、なんとなく胸が締めつけられるような気がした。

何かを思い出すかのように…。


別に、何を思い出すわけでもないのに。



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