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Nightmares Never Die  作者: 山田夜守
第四章 The Saint and The Glow of Weapons
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第4話武器の輝き the glow of weapons

ダスク「カスパー、あのオッサンが俺を病院まで連れて行ったらどうするつもりだったんだ?」

カスパー「どこかのタイミングを見計らって、同じ風に彼女を押し倒していたと思う。

それよりも、三人とも僕のワガママに付き合ってもらって悪かったね」

エーリヒ「わかっていると思うが、君はnightmareではないんだ。

今回の件も十分度が過ぎていたが、くれぐれも度が過ぎた無茶はするんじゃないぞ」

ダスク「こいつに何を言っても無駄に感じるぜ」

ネロ「前にカスパーが所属していた会社の上司も手を焼いていたらしいしな。

よし、それじゃあ、このまま、サルブ村に向かうぞ」

カスパー「......悪いけど、もう一つ僕の要望を聞いてはくれないだろうか?」


四人はサルブ村に向かう途中、廃墟を見つけ、アナヒトを運び出した。

ネロ「これでいいか?」

カスパー「ああ、目を覚ますのを待とう」

しばらくした後、アナヒトは目を覚ました。


アナヒト「うっ......」

ネロ「目を覚ましたな」

アナヒト「........ここは?」

ネロ「てめえら、ゼンカーが拠点にしているサルブ村の近くの廃墟だ」

アナヒト「.......!あなたは.....

ていうか、あなたたち.......」

カスパー「やあ」

アナヒト「あなただけ普通なのね。

赤いオーラが見えない.......

あなた、もしかしてこれを狙っていたのね?」


カスパー「そうだ、君が自分自身が優位に立っていると勘違いをし、油断しているところの隙をついたといったところさ」

アナヒト「くっ........」

ネロ「この人数だ。

逃げようなんて考えるんじゃねえぞ」

ネロはロープでアナヒトの腕を後ろ手に縛っており、アナヒトは身動きは出来なかった。

通常、nightmareは仮に拘束されても、nightmareの強力な力で簡単にロープや拘束具を破壊できるが、状況的に厳しかった。


ネロ「お前に一応確認しておきたいことがある。

お前、うちのnightmareの戦闘員を殺したよな?」

アナヒト「nightmare?もしかして、私たちのような超人のこと?」

ネロ「そうだ、で、殺したんだな?」

アナヒト「.................」


アナヒトが黙り込むと、ネロがアナヒトの腹部に強烈な蹴りを入れた。

アナヒト「あがっ!?」

ネロ「さっさと吐けよ、クソ女。

証拠は揃ってんだよ」

アナヒト「えっ、ええ。

確かに殺害したわ」

ネロ「そうか、だったらさっさと死ね」


アナヒトの額に拳銃を突きつけたネロをカスパーが静止した。

カスパー「待ってくれ、彼女には聞きたいことが他にもあるんだ」

そう言うと、カスパーはカメラを取り出し、撮影を始めた。

ダスク「お前、いつそんなの手に入れたんだ?」

カスパー「一週間前ほど前に新調したんだ。

それよりも、アナヒト・ギシェリャン、君はうちのnightmareを殺した件もだが、何故大勢の人を殺している?」

エーリヒ「民族主義組織のリーダーってくらいだからな。

民族主義者なのか?」


エーリヒがそう言った途端、アナヒトが笑い出した。

ネロ「.......もう一発、喰らいたいか?]

アナヒト「いいえ、それは遠慮しておくわ。

いやね、あんまりにもおかしかったのよ。

金髪の彼の推測がね」

エーリヒ「だったら、何だと言うんだ?」

アナヒト「武器《宝石》の輝きが見れるからよ」

カスパー「..........え?宝石?」

アナヒト「武器のことよ。

私と私の夫はそう呼んでいるの。

武器というのはね、武器として使用されなければ武器にならないの。

つまり、人間が武器を武器として認識し、必要としなければ武器の価値はなくなり、ただのガラクタになってしまうのよ」


カスパー「............それで?」

アナヒト「それってあまりに寂しくない?

武器は使ってあげなくちゃ、武器にはなり得ない。

武器は使用する人間が息を吹き込むことで初めて武器になるのよ。

もし使ってあげなければ、武器に価値はないし、輝きを失ってしまうわ。

宝石やお金だって人間が価値があると思い込んでいるだけで、人間が価値を吹き込まなければ、実際は食べられもしないし、病気を直すこともできない、ただの石ころや紙切れだわ。

だからね、私たちは武器に価値、輝きを与えるために武器商人として武器を売りさばき、そしてこの組織で活動しているの。

民族主義組織ほど武器を必要としていて、武器の輝きがたくさん見られる場所、中々見つからないわ」


エーリヒ「民族主義組織というのは建前だと?」

アナヒト「私たちの部下たちは本音でしょうね。

でも、私と私の夫は武器《宝石》の輝きが見たいから民族主義者という皮を被って活動しているわ」

カスパー「そんなよくわからない理由で大勢の無罪の人々を殺したのか?」

アナヒト「無罪かはわからないけど、ええ、確かに大勢殺したわね。

それに、よくわからない........ね。

私にはそこまで、人間の命に価値を置く理由が逆にわからないわ」

カスパー「何だと......?」

アナヒト「そして、私たちは結局、人を殺すのは武器じゃなく、それを扱う人間だと思っているわ。

命に価値を置く理由がわからないと言ったけど、武器を扱う人間の輝きが見たいとも言えるかもしれないわね」

カスパーは怒り、アナヒトの胸ぐらを掴んだ。


アナヒト「あなた、独善的ね。

自分の理解できないことには蓋をし、自分の価値観を押し付ける.....いわば、偽善者ね」

エーリヒ「うちのnightmareを殺した理由もさっき言ったことか?」

アナヒト「ああ、彼のことね。

ええ、そうよ。

人間だけではなく、超人をも殺すなんて、最高に輝いているじゃない!

もう一人、私たちの部下に超人がいるけど、あの子は殺そうか迷っているのよね~」

ネロはアナヒトの左頬を殴り、ベレッタ92FSをアナヒトの額に当てた。


アナヒト「.......ひどいわね。

こっちも聞いてもいいかしら?

あなたたち、何者なの?こんなにたくさんの超人、これまで、見たことがないわ......」

ネロ「知る必要はねえだろ、お前の人生に残されたのは死だけなんだからよ」

アナヒト「........それもそうね。

ああ、あなたたちを殺せたら、武器《宝石》の輝きをもっと見れたのに.....」

ネロはアナヒトを撃ち殺した。


ネロ「........こいつの死体を車のトランクに乗せるぞ」

ダスク「カスパー、生の証言だぜ?良質な記事の材料が得られたな?」

カスパー「ああ、こんな......」

エーリヒ「それに、偽善者というのは気にするな」

カスパー「ああ、わかっているさ.........」

カスパーはそう言うと、少し切なげな表情を見せた。


四人はエドワードにアナヒトを処理したことを伝え、エドワードはネロにサルブ村まで来てほしいと要請された。

そして、四人はサルブ村に向かった。








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