第十三話 ココアと回想
「プラム、ちょっといいかー?」
私は部屋で考え事をしていると、ドアの向こうからノヴァの声がした。
「入っていいわよー」
私はドアの向こうにそう言った。するとドアが開き、ココアを二つ持ったノヴァが入ってきた。湯気が出ているあたり、おそらく淹れたてなのだろう。
「両手が塞がってるのにすごいわね。」
「まぁ、魔法使えば余裕だよ。あ、プラムの分もココアあるから。はい、どーぞ。」
「あら、ありがとう。ひゃぁ…あったかくておいしいわねぇ」
私はココアを受け取って一口飲んだ。ちょうど甘いものを飲みたかったので助かる。
「ところで、どうしたの?」
「えっと、俺がこの前話した、俺が探している人について。」
私は思い出した。そういえばこの人は旅をしながら人探しをしているのだ。
「俺が探しているのは、女の人なんだ。」
「女の人?」
「あぁ。昔旅の途中で助けて子がいてね。あの時助けたけど名前を聞かなかったし、言ってなかったんだよねぇ。」
私はそれを聞いてドキッとした。昔助けた女の子…?名前も知らないし言っていない…?
「ノヴァ、その女の子ってどんな見た目だったか覚えてる?」
「えっと…ちょっと覚えてないなぁ…でも、なんかプラムに似てたのだけは覚えてる。雰囲気が近いんだよ。まぁ、プラムがあの女の子の訳はないよなぁ。」
私は完全に頭の処理が落ちた。自分とそっくり…?いや、まさか。そんなことは…
「もし何かわかったら教えてね。」
「…えぇ、わかったわ。」




