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異世界への切符

   △▽△▽△▽△▽



 ――「俺にサッカーへの挑戦を再びさせてくれるってことでいいのか?」


 「正解だ……。」



 お互いの準備が整ったところで、

美穂から差し向けられた。挑発的な問いかけにそう答えたが、正解だったらしい。

 ――『異世界』物のお約束のような展開で良かったと、安堵の気持ちと嬉しさ!!が思わず込み上げてくるが……、


「俺のやる気をみたのか・・・?」



幾らなんでも、今日偶然スカウトがきたとはいえないだろう――、あきらかに変である。


「そうだ……。お前が再びやる気になるのをどうせなら待とうと思ってな――…?」


 女神の真剣な眼差しに、あのブラジル戦を観てたときの熱量を思いだして納得しかけるが……、

 ――幾らなんでも身体全身を焼き殺すみたいなのはやり過ぎだろ……と思考が走るなか、

 ふと疑問が生じる……。



 「………俺って本来だったらプロになれてたりしないのか――?」



 15歳では、正直ふつうにプロとして活躍できるだけのレベルに達していたし、不自然な結果で終わることも幾つかあった……。

 (――母親があり得んくらい。

馬鹿だという話はさすがに辞めておくが――。)

 チーム練習で1アシスト1キーパスを残して勝利したのが1番あり得なかったことだと思ってるが、

どうなんだろうか……。


 「それか、、その話だがやっぱり急にいなくなりそうな上に、周りをヘタクソに魅せそうなヤツは入れられなかったらしいぞ。』


(真実じゃないが……、目をつぶれよ……。)


 

――ポジション被りがそんなに問題だったかよ。



 「お前をみつけたのは、中2の頃の高瀬龍を探しに行った先で見つけたが、お前のほうが才能あるのに残念だったな……。」



――世界中から、プロ入りできなかった選手たちを選び抜いて競わせることが目的らしい。

 (俺の才能を認めた上で、大会まで応援にきてくれたって話は嬉しかったが……、)

 世界の歴代といっても、プロにならなかったレベルの連中って強いのか――?

「とりあえず、場所はドイツだろ――?」



 事前に調べられているのか、――明るく話が続くが、出会ってから9年……。

時系列では高校2年の秋のときって、

――いきさつは理解できたが、全盛期からこんなに時間空いてるのはどうにかしないのか――。



「          」

「とりあえず、ブランクはあるが。最高の環境でもう一度トップ下でプレーしてほしい。」




 女神からの話では、


 好きな家庭に転生できる。

 ルックスをある程度選択できる。

 プレービジョンはかならずやっていけば復活する。

 1つ女神側が用意した『能力』をあげる。



 トップ下は女神の意見らしいが、プレスの掛け方が上手いというのであれば事実だろう。

 シュート精度なんて言われたら大体皆だろ。って

なったところだが、


(世界の歴代と勝負か……。)


 「とりあえず、1番伸びしろを感じるのはお前とだけ、今は教えといてやる。」


先程観たテレビからしてみれば、――あの16歳のブラジル代表のように優秀な8番のほうが現代的に貴重だと思うが……、


ドリブル能力だとかで俺以上が存在するのか――?



「比奈の話はどうなっている――。」



 感じた感情とはちょっとだけ話がずれたが、

ルックスはそのままでいいし、場所はドイツで間違いない。

 強いて言えば金持ちの家だが、そこまでのレベルでなくてはいいし、

 問題はあらかた話終えている……。


 「そこはだいじょうぶだ!現実に影響がでないように、魂の1部分だけを切り取ってきているから!」



(一瞬、隕石に燃やされるのが必要な行為だったと……)


 まー、彼女に影響がでなかったのはよかった……。美穂との恋愛関係がどうなったかは結果だけ比奈が勝つ予定だと聞けたが――、



「サッカーが再び出来たかはきけないと……?」


「ああ……、はっきりいってお前には死ぬほどサッカーをこれから愛してもらいたいからな。」



 たしかに、サッカーを辞めて後悔した。



 ただ……、反省エネルギー?って、

 俺みたいな――、ストイックなヤツにいるか……?


 (最高の環境をくれるって話だろ………。)

 


 ここにいる俺は魂の1部だけ連れてきた状態で、現世では特に何の問題もなし。

 俺はしっかり活動してるで、

 おそらくは比奈のほうとくっつくらしいと。



 「こういうこと、教えてくれてありがとな?」


 

 明るい雰囲気で、テンポよく会話が進む……。



  ちょっとだけ、気にしていた問題に答えて

くれたお礼をひとまずいうが、

 


  いい……そんなことより!!と話を切り替え……、



 『サッカーの世界でのリトライ。全力で応援するつもりがあるからな……?w』



 渾身の念押し……‼︎



「 最高の環境での『転生』だろ?当たり前だろ!!」



 異世界能力もくれるっていうが、絶対に最高な物を選んで俺がバロン○ール獲ってやる……。



 エールをもらいながら、ルイボスティーをいれて。しっかりと火がついた野望を語り。


 渇いた、喉に一口啜りながら美味しさに浸る。



       ◇



  しっかりと想いを伝えきれているが……。



 やっぱり。和也にはバロン○ール目指してほしいな!!


 そう思うのは、自分が発見したなかで1番の

最高傑作になってくれそうだからだが、



 『マジ本当にカッコいい…………!!!』



 美穂の魂の1部を勝手に貸りてるのもあるけど、

 

  黒髪で細身。

  身長は184㎝。

  尚且つ、サッカーが抜群に上手くて

顔までイケメンときている。

 

 

 和也で盛り上がった話を皆に話したのがきっかけで『蹴球戦争』をやることになったから、

 わざと本気だして。

 大本命として1番目に誘ってみたけど……、

  


 ジッ…………。



 綺麗な芝生に2人きり。

 やっぱり、照れてしまうかもしれないし

 美穂の姿で会ってよかった……。



 わりと瓜二つの姿だったりするけど、

デート気分で脈ありなのがバレたらハズいし、

 今日会うのは、これぐらいにしとこう――。



  滅茶苦茶、皆本気だしてきてるし。


  贔屓が過ぎたら……、

  人によってはモチベーションを落とすプレイヤーがでてくるかもしれないから深追いは

 しないときめたのである……。



       ◇



 「ヴェスタ‼︎能力を選んで終わったぞ!」

 


 ようやく、1時間ほど悩んで決定を下したが。


 行き先が、サッカーで国や個人。全ての偉さが決まってくるような場所である。

 そんな魔境で世界1の称号の【バロン○ール】

 に挑戦するわけだから、

 死ぬほど迷ったわけだが……、



  今なら自慢できる……!!俺に合った最高の能力・・・!!!



 パッッ………。


 

 何もない空間からヴェスタが到着した。



 「どうだ……??どんな能力にきめた!?」



 サッカーが大好きなわたしからしても、

和也ほど完成されたプレイヤーはほとんど

 観たことがなかった……。


――『未完成』であの向上心とテクニック。


 本当に世界一のチームに行くなら……、

和也なら私たちが『蹴球戦争』をやっても、

 ちゃんとバロン○ールを掲げるかもしれない――

 

 

 

 ○○○○○………。




    



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