遠足準備
「紗希、明日ってなんかあったっけ?今日何曜日だっけ?」俺は、紗希に尋ねる。長いこと魂が眠っていたから曜日が分からなくなったのだ。「木曜日だよ。それで待ちに待った遠足だよ。」あぁ。遠足か。確か、時空が歪む前までは、ネズミの王国とかに行ったんだよなぁ。楽しかった。また戻りたいよ。でも、今年は何処に行くのだろう。
「それで、何処行くんだっけ?紗希ちゃん。色々と忙しくて覚えてなくてね。ごめんよ。」「確か、龍帝山にある龍厳寺を訪れて、そこから南国の熱岡王国に行って自由観光のようだよ。」
熱岡王国?聞いたことがないが、沖縄のような感じだろう。楽しみになってきた。「紗希、班分けは?」「私と蒼依ちゃんと、悠梨亜ちゃん。」「いつもの三人組って凄いよな。大抵、別れさせられるはずだけど。」
「それがね、何か有るんじゃないかと思うの。こないだ、悠梨亜が、変な姿になったけど、それが関係しているのかな?」
流石は我が妹。察しが良いな。確かに一理ある。だが、果たして秀保の思いはどうなんだろうか。彼奴は、アイドル反対派だ。真面目なゆえ、後援会会長になったものの潰そうとしている。ウェンズ自体を。
一方、その頃、後援会会長の龍野秀保。「さて、そろそろウェンズの組織崩壊を目指して動かなければな。」プルルルプルルル。電話が鳴っている。こんな夜に。やかましい。仕方ない出てやる。「もしもし。此方、龍秀学園理事長の龍野だ。」「ふん。ようやく出てくれたか。俺は、森永だ。覚えているだろうな。」「確か、お前は女だったろう。一体どうして男の声なんだ。」「そんなことはどうでも良い。最近、お前はウェンズに懐疑的な感情を抱いているんだろ?」どうして、それがわかる。俺は確かにウェンズの崩壊を目論んで秘密裏に準備をしてきたはずだ。「ちっ、くそったれが。」「どうやら苛ついているようだな。お前はウェンズに居ることが苦痛なようだな。分かった。お前の代わりはいくらでもいる。明日、正式にアンタの会長退任が決定する。良かったな。」「ちょっ、待てっ!」ふん。まぁいい。これで悠々と学園の理事長職に集中できるな。
「理事長の高校生ってなんか素敵だな。さて。明日は授業か。皆は予習するが、俺はしなくてもよい。何だって仕事があるからな。有名な代議士に会ったりな。諸連合の代表と打ち合わせをしたり。暇じゃねぇんだよ。
まだ続きます。閲覧宜しく!




