19ポイント目「下準備とピッケル採掘」
「いやー無理言ってすみませんジョンさん。」
「自分は気にしすぎやでwあんま考えんとええんやでw」
二人してピッケルを片手に持ちながら採掘ポイントへ移動している。
その1時間前の事・・・
「さてと・・・スコットさん。魔物の死体はもらってもいいですか?」
「ああ、魔結晶さえもらえれば文句はないぜ。」
「かさばるから持って行って大丈夫だよ。」
「わかりました。今から”魔結晶”取り出してみますね。」
魔物の死体を一度”箱”に収納して解体をかける。”箱”の中から魔物を解体してから出た"魔結晶"4個をスコットに渡した。
そして金属を分離した後の岩を解体し手頃な大きさにしたあとで簡易かまどを3基つくり、”解体”した大岩蟹の甲羅を3つ取り出し3つをかまどの上に置きそのうちのふたつに水を張り火をかける。
警報鶏に解体をかけ皮の部分をナイフを使い細かく刻み水の張っていない甲羅にすべて投げ込んだ後で火をつけたしかしできるだけ弱火になるように調整した。
甲羅鍋が沸騰してきたところで警報鶏の骨を沸いている鍋に入れた。
そこまでしてから周りを見ると
「おい、ボブ!!スコット!!武器の手入れするぞ。」
「了解、スコット研ぎ石渡してくれるか?」
「はいよ、ボブ。ところでケインさん水はあるんですか?」
「そうだった・・・シンジ!!すまんが水もらえるか?」
「いいですよケインさん。この樽に溜めときますよ。」
そこで呼ばれたので”箱”から樽を出し水を張ったあとでケインに向けて同じく取り出した木桶をケインに投げて渡した。
「おっ、ありがとよ。」
「自分らが手入れするんやったら採掘行ってくるで?」
「ジョンさん一緒に採掘行ってもいいですか?」
「俺はぜんぜんかまへんよ。」
「あ?なんだシンジ・・・飯はどうすんだ?」
「スコットさん大丈夫ですよ。準備で1時間はかかると思うので・・・っとセリスさん鍋の様子見しててもらっていいですか?」
「いいわよ、シンジは初ダンジョンだししたいことはとことんやるべきよ。そのかわりおいしい料理期待するからね。」
”箱”から木のお玉を取り出しセリスに渡し水を張った樽の近くに木製のジョッキを置き
「セリスさんコトコト煮てると濁った色の泡が浮いてくるのでそれをすくって捨ててもらえますか。お湯の量が減ってきたらここくらいまで維持できるように水をジョッキで補充してもらえますか?」
「わかったわ。気をつけて採掘行ってらっしゃい。」
そんな優しい声援を受けて俺は採掘に向かった。
時は戻って採掘作業中のシンジ達に戻る。
採掘のやり方がわからなかったシンジはジョンから簡単な説明を受けた後採掘に集中していた。
採掘を始めてから早40分あまり。
シンジの近くには拳大の色とりどりな石が大量にうずたかく積まれて小山のようになっていた。
「さていっぱい掘ったことだしジョンさんのところに行きますか。」
カラフルな小山に手をかざし”箱”の中に収納した後で近くからまだ聞こえるピッケルの音を聞きながらジョンさんのところへ足を急がせた。
「ジョンさーんそろそろ帰ろうと思いますが成果を見てもらっていいですか?」
「おっ!!なんやもう帰るんかわかったわ。ほな、成果を出しぃー。」
「ありがとうございます。」
”箱”からぼとぼとと大量の石をジョンの近くに出していった。
「ほうほう、”泡石”に”凍石”に”メル鉄鉱石”と”ホロフ銅鉱石”か・・・えーと・・・ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ・・っと。」
器用に山を崩しながら種類ごとに仕分けていくジョンさん。
「よし、できたわ!!”泡石”24個”凍石”8個”メル鉄鉱石”12個”ホロフ銅鉱石”21個他は金にもならない石が20個か・・・」
「ジョンさんすみません説明してもらってもいいですか?」
「ああ、まずこの”泡石”なんやけどな大体この大きさなら1個2銅貨くらいやな。”メル鉄鉱石”は1個1大銅貨”ホロフ銅鉱石”は1個6銅貨。一番高いんがこれや”凍石”はな1個大銅貨3枚するんや!!」
「えっ!!そんな値段つくんですか!!・・・じゃなくてですね特長とか聞きたかったんですけど・・・」
「おっ!!ハッハッハッ・・・自分良い返しできるんやなwよし、それぞれの石の説明やな。」
「はい、お願いします。」
「まずこれ”泡石”は水に濡れると泡を出して消えんのや。貴族の屋敷で使う陶器の食器を泡石を粉にしたので洗うと綺麗になるって話や。”メル鉄鉱石”は迷宮で比較的多く取れる鉄鉱石。初心者探検者の割と良い資金稼ぎになるんや。”ホロフ銅鉱石”は一番産出量の多い銅鉱石で迷宮ではいくらでも掘れるで。これも初心者探検者の資金稼ぎにもってこいやな。”凍石”はなかなか取れないこんだけの数取れてるのも大したことやで。凍石は魔力を加えると冷気を放つ。」
「ありがとうございます。ジョンさん大体はわかりました。」
「で、自分はどないすんねや?売るんか?それとも何か武器か防具でも作ってもらうか?」
「そうですね鉄と銅は使い方を考えています。”凍石”は早速このあとの夜ご飯で使いますよ。後この”泡石”もね。」
そう言うとシンジは戦利品を”箱”にしまいジョンとともに日が落ち黄昏に染まる”異界迷宮”の道を通り皆が待つキャンプに帰った。
今度からは収納で簡単に採掘しようと思いながら・・・




