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フリースタイル  作者: カブリネコ
過去の後悔をふりきって
38/71

初の公式戦

 個人戦55㎏級の試合で幸隆は、三位で幕を閉じた。

 一位と二位は他校の三年生と二年生だ。

 善戦したものの、一歩及ばなかったが人数が多い55㎏級で一年生の最初の大会で三位になれたことは異例だった。


 次の60㎏級の試合は、龍生の優勝で幕を閉じた。


 龍生は圧勝を繰り返し、決勝戦も当然の様に勝利した。

 さすがは全国でも勝つことが出来る選手である。


 そして66㎏級の試合が始まる。66㎏級の人数は海生も含めて四人。

 階級によって人数にばらつきがある沖縄の高校レスリングは、この階級からぐっと人数が少なくなっていた。


 海生にとっての初の公式戦。幸隆の試合を見ていた海生は、少しの緊張と気持ちの高揚を感じていた。


 一回戦の相手は同じ一年生らしい。

 条件は同じ。後は練習を思い出してぶつけるだけだ。


 着替えて試合に向かう直前声をかけられた。


「かいせいっ!」


 声をかけてきたのは幸隆だ。痛天高校のジャージに身を包んだ姿で歩み寄ってきた幸隆は落ち着いた様子だ。


「同じ一年生相手にお前が負けるわけがない」


 ニッと笑顔を見せて握りしめた拳を前に出してくる幸隆。少し照れくさそうに笑いながら海生は言葉を返す。


「幸隆には負けそうだけどね」


「俺はちょっと特別だからなっ」


 自信満々に答える幸隆に、笑いながら同じように握りしめた拳を前にだして合わせた。

 相手は一年生だ。バレーボールをやっていた時のように不誠実にやってきたわけではない。この一ヶ月、真剣に取り組んだ。


 期間は短いがやってきたことをぶつけられる場だ。

 負ける気はしない。


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