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フリースタイル  作者: カブリネコ
過去の後悔をふりきって
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有利不利

 開会式と計量が終わり団体戦が始まる前のアップが始まる。


それぞれの学校の選手達が入り乱れてのアップになり、周りを見てみると全体的に軽量級、体重が軽そうな者が多い。


レスリングをやっていると耳の形が変わっている者が多く見られる。

これはタックルをする時に顔の耳の部分が接触し、そのまま押し倒したりすることが多いためだ。


ちなみに海生は耳をあまり変形させたくないため、肩で押していたりする。


アップが終わり、団体戦の準備が始まると、一回戦から試合がある通天高校と城間ぐすくま工業高校の生徒以外がマットからいなくなる。


ユニフォームに着替え、整列のする前に円陣を組み、龍生が掛け声をかけそれに他の部員が答える。


「思考を止めるなー!」


「「おう!!」」


「勝ちをもぎ取れー!」


「「おう!!」」


「我らー!」


「「通天!!」」


意気込み整列する団体戦のメンバー達。


「たまんないよ……コレが良いんだよ……」


部員達の体を舐め回すように見ながら優香が何か言っていた気がしたが、何も聞かなかった事にした。


ただ整列した際に気づいた。明らかに相手側のメンバーの人数が少ない。


団体戦では勝った組数が多い学校が勝利ということになるはずだ。


はぁはぁと息が荒い優香を捕まえてその疑問をぶつけてみる。


「あぁそれはね。あっちの学校で全部の階級を揃えられなかったからだよ。だから必然的に負けられる数が少なくなる相手の高校は不利になるね……はぁはぁ」


なるほど部員の数が少ないために全部の階級を揃えられないということか。


その点、全部の階級を揃えている通天高校は有利になるわけだ。


戦う前から厳しい状況に置かれている相手の高校が少しだけ気の毒になった。


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