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ませたせうぢよたち 其の壱

ステキブンゲイの方で先に投稿しておりますが、本人ですのでご安心ください。









私づいたわ。人はね、優れた人より自分がゐて樂しい方を求めるの。




私は昔から小説を書くのが誰よりも得意だつた。と言つても年齢に對して上手と言はれるだけで世間的にはちつぽけな小説だけれど。誰よりも小説が好きで誰よりも向上心があつたわ。けれど其の向上心の動力は嫉妬だつた─。

自分より上手な同年齢から年下の子が居たら嫉妬して其の子より上手くならうと狂ふやうに小説を書くの。

私の友達の木葉は小説を書くのが好きで、私は小はい頃から小説を書くのが好きだつたから仲良くなつたの。一緒に好きな小説を語つたり、隣で小説を書いたり、互ひの小説を助言したり──。


木葉の友達に小説を書くのが好きな子がゐたの、其の子は百合。小説を書くのが得意上手と言ふ譯では無いけど百合の小説は好きだつた。だから其の子とも仲良くなつたわ。けどやはり百合とは7ヶ月遅れて仲良くなつただけあつて最初に仲良くなつた木葉の方が好きだつた─。




ある日、百合が田舎の方へ引越すことになつたの。まだ仲良くしてから1年も經つてゐないのに。純粋に悲しかつたわ。まだ話足りなかつたから。結局、百合は準備で忙しくて全く話せなかつたわ。





最後のお別れのとき私は百合に一緒に有名な小説家にならうと言つて手を振つた。

木葉は百合に向かつて「いつか一緒に小説を書きませう。」と言つた。













『いつか一緒に小説を書きませう』…?

あら、私にはそんな事1回もそんな事言はなかつたじゃない。

確かに私と貴方の一緒に居た時間は貴方と百合より圧倒的に少ないわ。けれど私の方が小説をたくさん書いてゐる、貴方にも助言をたくさんする。

───────────私の方が優秀なのに。

百合は貴方に教えて貰ふことはあつても教へる事は無いに、教へれる私よりも、百合を選ぶのね。

─きっとこれは私がおかしいのね。今まで自分に利益の無ひと感じた子は例へ6年間一緒に居たとしてもすぐに縁を切つてゐた私がおかしいのね。


蝶はつまらない嫉妬を動力に咲いた花より。一緒に居て樂しい成長の遅い蕾のままの花を選ぶみたい。















─いいわ。私、また一人で綺麗な高嶺の花になるわ。誰もが私に嫉妬をしてしまふほどの。



















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