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コロシヤ-あなたの自殺手伝います-  作者: asit
エンディング・ワーカー-飛び込み自殺-
35/74

第2話

「なんか最近さ、お客さんの抱えてくる問題が重くなっている気がするんだが」


「こっちもそうだぜ。前だったら夜逃げだの死体を運んでくれだのそんなのだったが今じゃ横領した金だったり政府の重要人だったり」


「へ~。そんな仕事くるんだぁ」


「いやって程にな。まったく政府の重要人は誰に狙われているんだか」


少年と運び屋と商人は今3人でぬいぐるみがたくさん置かれて甘い香りが全体にする部屋にいる

まるでモテる女子の部屋


「ってか。商人の部屋って本当に何回来ても女子の部屋来てるって感じしかしないよな」


「確かに。もうちっと男感出してもいいんじゃね?」


少しは予想できてはいた

3人は今、商人の部屋にいる


「これでも出してるんだけどなぁ。ほらこのぬいぐるみ」


そう言って商人はそばにあったライオンのぬいぐるみを手に取る


「がおー!」


商人がぬいぐるみの手を片方動かしながら言う

その姿を見て男らしさなんて感じるはずもなく少年は商人から目線を逸らし運び屋は


「やべぇ。商人が女にしか見えねぇ」


男の事情がモロ発動していた

そして極めつけの一言


「これはオカズになるわ」


頬を赤く高揚させ興奮しながらそう言う運び屋

相手は男と知っていてもやはり可愛いものはかわいい


「我慢してよね。今日はみんなでお泊り会なんだからさぁ」


商人はぷくーっと頬を膨らませながら言う

なに?このエロゲ―

とついつい言い出したくなるような光景


「くっそ。出だしが真面目だったからこのまま何事もなく真面目な話して終わりだと思っていたのに!」


少年がようやくしゃべりだしたと思ったらなぜか悔しさを全力で叫びながら床を叩いていた

近所迷惑この上ない


「まぁまぁ」


商人は笑いながら少年を落ち着かせるが

逆効果にもほどがあるみたいで


「だいだいは商人がかわいすぎんのがいけないんだぞ!」


「えー。そんなこと言われてもぉ」


口調というか態度というかそれらが見た目相応になった


「商人は可愛いんだからもっと自覚を持つべきだね」


「なんかさっきと言ってることが違うような」


「違くなんかない!」


それから少年の説教じみた謎の講義が始まったが少年がすぐに飽きたのか3分で終わった


「・・・ってことで以上!」


「アレ?終わっちゃった」


「ってことでお休み~」


少年はそのまま勢いですやすやと寝てしまった

その寝顔はまるで子供のように無邪気でどこか悲しく泣き出しそうな顔をしながら寝ている

そんな少年の頭をなでながら商人は小さく静かに話し出す


「そういえば出会った時もこんなことあったねぇ。もう何年前だっけ?」


商人が一人で寝ている少年と話しているといつの間にかトイレに行っていた運び屋が帰ってきた


「ふぅ。気持ちよか」


「しー」


商人は振り向きながら人なし指を唇に当てながら言う

そんな商人を見て運び屋は気付いたようで小さく話す


「お、寝たのか」


「急にね」


「なんかコイツの寝てるとこ見てる初めて会った時のことを思いだすな」


「あ、運び屋も。ボクもそうなんだよねぇ」


「商人もか。なんかさコイツと出会ってもう何年か経つけどいろいろあり過ぎて」


「ボクもボクも」


商人と運び屋は静かに笑いあう

そこには幸せや幸福そんな言葉にしか似合わないほどに緩やかだった


「でもさあんなことあってコイツが変わったんじゃねェかと時々思うようになったけどこんな寝姿見てるとなんか安心するな」


「うん。まだ人間の心を忘れてない。きっとこれもあの子のおかげなんだろうね」


「だろうな。俺たちだけじゃコイツをここまで元気にはさせてやれなかった。本当に感謝してもしきれないよあの子には」


商人と運び屋が言う“あの子”

それはきっと女性のことだろう


「ボク達ももう寝よっか」


「そうだな」


そう言って運び屋と商人も寝始めた

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