表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コロシヤ-あなたの自殺手伝います-  作者: asit
普通革命-低体温自殺-
30/74

第1話

とあるビル群の奥にある雑貨ビルの四階にあるドア

そのドアにはカタカナで“コロシヤ”と書かれた紙が乱雑に貼ってある

そのドアを開けて中に入ると少年と女性がいつものようにいる


「いや~。騒いでるね」


「そりゃね。情報漏えいと警察上層部の復讐じみた自殺が同時におこってるんだもん。こうなるよ」


少年と女性はソファーに座りながらとあるニュースを見ていた

それは先日の警察の男性に関してのニュースだった


「けどいくらなんでも流し過ぎじゃね?もう一ヶ月はたってるし」


警察の男性の自殺から一ヶ月が過ぎていた

あの日の翌日テレビではある一局を除くすべての局が自殺を報じた

最初の頃は情報漏えいの話は出ていなかったが隠し切れずに警察の男性の自殺から二週間後に発覚

隠ぺいしていたことと警察の男性を自殺するまでに追い込んだとして警察上層部は全員退職を余儀なくされた

これは異例中の異例で今に日本の警察は無に等しかった


「でもまさかこんなことになるなんて想像もしてなかったんじゃないの?」


「想像できるか。俺は警察がずっと隠し続けると思ってたよ」


「だよね。まさかここまでになるとは」


少年と女性は今起きていることが自分たちが引き起こしたことである実感がいまいちつかめないらしい


「こんな時は気晴らしに仕事でも来ないかね。ほらウェルテル効果」


「自殺を報じたらその月や年の自殺率が高くなるやつだよね」


「そうそう。それで来ないかなーって」


「本当はそうゆうのは願っちゃだめだけど仕事柄ね」


女性が苦笑いをしながら言う

するとドアの方からノック音が聞こえてきた


「お、まさか客」


「そうだといいね」


そう言って女性はソファーから立ち上がりドアに向かう

その間もノック音がずっと続いていた


「今出ますよー」


女性がドアの前に着きドアを開けるとそこにはメガネをかけた根暗オーラを出している男性が立っていた


「おせぇんだよ。ビッチが」


女性がドアを開けた瞬間に根暗な男性がぼそっと吐き捨てた


「はい?」


女性がその言葉に反応して笑顔のままキレている


「おい。どったん」


「いや。なんでもないよー」


根暗な男性は体をビクッっとさせながら女性に言われるがまま中へ入って行く

そして指示されるがままソファーに座る

その時少年はすでに机の方に移動していた


「ども。今回は君が依頼者?」


「ちっ。見てわかんねェのかよ」


「あぁ。ちゃんと会話してくれますごみクズさん」


「そっちがしろよ」


根暗な男性は視線を下にして決して目を合わせることなくぶつぶつと言っていた


「おい。話す時ぐらい顔をあげろよ。そんで堂々と文句言えよコミュ障」


「うっせ」


「はぁ。なんでこんな短時間でイラつくんだ?さっきまで気晴らしに仕事してぇとか思ってたのに台無しだ」


少年は完全にキレていた

そして女性はもはやこの部屋にはいなく屋上に言ったらしい

今この空間には根暗な男性と少年の2人きり


「なぁ。話す気ないならとっとと帰ってくんないか。テメェのその人外じみた汚ねぇ面みてっとイラつくんだよ」


「うっさいな―――!!」


根暗な男性は叫びながら立ち上がった

そして次の瞬間になぜか床に倒れた


「・・・あ、やっちゃった」


少年が根暗な男性を反射的に殴ってしまい根暗な男性が倒れてしまった


「どうしようかな?」


少年はひくひくと口元をひくつかせながらその場に立ったままだった



それから五分程度がたった時

根暗な男性が起き上がった


「あれ。俺は」


根暗な男性は床に落ちていた少し曲がったメガネをかけ直し立ち上がった


「お、目覚めたん。ならさっそく始めるか」


机には何事もなかったように椅子に座っている少年がいる


「ほらほら。ソファーに座って」


「あ、はい」


根暗な男性は明らかに何かを疑っているようにしていたが少年に言われるがままにソファーに座る


「じゃ、早速聞いてもいいかな」


「はい」


「アンタは自殺志願者?」


「はい」


根暗な男性は倒れる前までとは別人のようにすらすらと答えだす


「じゃ、その自殺をしたい理由を教えてくれる」


「わかりました」

根暗な男性が話し始めた


根暗な男性はどこにでもいるような普通な人

虐められることもなく目立つこともなく平凡に生きていた

それは学生時代も社会人になっても変わらなおいこと

普通に優しい両親がいて気や趣味が合う友人がそこまで多くはないが数人いて幸せな毎日を送っていた

特に何事もなく根暗な男性は尾のまま人生を全うするはずだった

そんなある日あるニュースが流れる

ある女性の自殺報道だった

よく流れる自殺報道は毎日のように流れる自殺報道の一種にすぎなかった

根暗な男性も最初はそう思い流しながら見ていた

けどその女性の遺書の内容がある手違いにより報道されてしまった

その遺書の内容が

普通すぎて自殺して何かを変えたかった

普通すぎてつまらなかった

その遺書の内容は根暗な男性に深く突き刺さる

そして根暗な男性は自殺を考え始め今日にいたる



「なるほど。ウェルテル効果発動ってわけか」


「はい?」


「いや。なんでもないから」


少年は口元をニヤつかせていた


「よし。アンタの自殺手伝おう」


「・・・ます」


根暗な男性は下を向きながら言う


「えっとじゃあ一週間後また来てくれ。その時までに死にたくなったら勝手に死んでもいいからよ」


「今日はもう帰って」


「いいよん。帰れ帰れ」


少年はそう言って根暗な男性の背中を押し外へとだす


「じゃ、またな」


「は、はい」


そう言って根暗な男性は帰って行った

それと同時に上から女性が下りてきた


「帰った?」


「帰ったよ。それに一発殴ったら嫌味じゃなくなった」


「え?」


女性が少年に対して少し距離を取る


「いや。そう簡単になぐんねぇから」


「よかった。それで依頼は受けたの」


「受けたよ」


そう言いながら少年と女性は“コロシヤ”へと入って行った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ