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キルレ世界1位の家出少女の傭兵生活 -One of Million Bullets-  作者: 相模原ケイ


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㉕対抗戦 中編 ナオミvs文太郎 

登場人物紹介/用語解説


・ミリオンバレッツ

仮想世界で銃撃戦する大人気のVRMMO。4対4形式。


・シェン(15)

キルレート世界一位のスナイパー。実名は伏せている。

家出してから3年間、ミリオンバレッツの傭兵として生き抜いてきた。

日本と中国のハーフ。髪を青く染めた少女。


・ナオミ・スカーレット(16)

シェンのチームの前衛でアサルトライフル使い。赤いツンツン髪の少女。

チョーカーを付けている。豪州オーストラリアと日本のハーフ。


海山文太郎かいざんぶんたろう(16)

シェンのチームの前衛。サブマシンガンを使う。身長190cmにしてチーム一の俊足。

埠頭生まれの日本人。黒髪を頭の後ろで束ねている。

 シェンから全体へ、ナオミを先行させる様に指示した。

ナオミは俄然嬉しそうだ。今まで戦って来た中で最強の前衛と思い切りやれる。二人は戦友で、今はライバルだ。


 前衛3人はそれぞれ別々のルートでフィールドを進む。

ビルや土嚢などの遮蔽物を利用して姿を隠しながら進むのがセオリーだ。無線が鳴る。最初の会敵はナオミでもロぺスでもなく「ルグ」という前衛メンバーだった。サブマシンガン使いだ。

「文太郎に発見された!ナオミ!代わってくれ!」

ナオミはルグの位置情報を呼び出す。近い!

「すぐ行けるよ!応戦してて!」


 ルグは後ろ手にサブマシンガンで弾をバラまきながら逃げている。一対一で勝ち目がないなら、逃げ足も大事なスキルだ。

文太郎は恐ろしい速度で距離を詰めている。両手に構えたサブマシンガンの狙いも正確だ。ルグがビルの影に倒れ込むのと同時に、ナオミが入れ替わりで文太郎の視界に飛び出していた。

 走って来たそのまま腰を落とし足を大きく開いて射撃姿勢を取った。ナオミのブーツが地面と擦れてザザザと音を立てる。

「!、ナオミさん!!」文太郎は面食らったようだ。

ガガガとアサルトライフルの発射音が響いた。

射程や威力はアサルトライフルの方が上だ。

 

 文太郎は正面からの撃ち合いを避け、ワイヤーを伸ばす。ナオミの後ろに建っている小さめのビルの屋上にワイヤーを引っかけた。

文太郎の190cmの巨体がナオミの頭を越えて上に逃げる。この一連の動作が疾い!

「文太郎!待てーい!」

そのまま追いかけたのでは待ち伏せされて不利だろう。

近くのビルにワイヤーを引っかけて登る。すぐに周辺の屋根を見渡すが、誰もいない。逃げられたか?

その時、下の路地でサブマシンガンの音が響いた。そしてキルアラートが鳴った。

(しまった!文太郎は最初からルグ狙いを変えていなかったんだ!)

地面に身を乗り出すと、やはりルグが落とされていた。

ルグがアウトになった時の姿勢のままの影がバラバラと崩れていく。

先に一名落とされた・・・。やる。

文太郎は元来た方へ走っていく。

射程圏内!!

屋上を11秒台で走りながら文太郎に弾を浴びせる。

高低差のある地形を走りながらでもナオミは正確に弾を当てている。

少しずつ離される。流石に足が速い。

文太郎が角を曲がって見えなくなると、すぐキルアラートが聞こえた。

「え!?誰?」

文太郎を落としたのはロペスだった。

「私だよ、ナオミ。文太郎は弱りきっていたよ。流石だね。」

「えー。私が止めさしたかった・・・。」

「チームワークの勝利だよ。」

それに、と続けた。

「これは競争だが、練習だ。何度でも戦えばいいさ。」

「うん。そうだね。よし!殲滅しよう!」

「その意気だ。」



つづく





副題: -One of Million Bullets-

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