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キルレ世界1位の家出少女の傭兵生活 -One of Million Bullets-  作者: 相模原ケイ


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17/21

⑰最後のピース(後編)

登場人物紹介/用語解説


・ミリオンバレッツ 仮想世界で銃撃戦する大人気のVRMMO。4対4形式。


・シェン(15)

キルレート世界一位のスナイパー。実名は伏せている。

家出してから3年間、ミリオンバレッツの傭兵として生き抜いていた。

日本と中国のハーフ。髪を青く染めた少女。


・サティ(15)

本名は杉浦美嶺すぎうらみれい。日本と中国のハーフ。

ソロリーグ最強のスナイパー。シェンと引き分ける程の腕を持つ。

色素が薄い体質の為、常に厚いフードを目深に被っている。


大道寺姜子だいどうじきょうこ(不明)

シェン達の選手事務所の所長。日本人。

キセルとチャイナドレスがトレードマーク。身長と等身が高い。


・ナオミ・スカーレット(16)

シェンのチームの前衛でアサルトライフル使い。赤いツンツン髪の少女。

チョーカーを付けている。豪州と日本のハーフ。


海山文太郎かいざんぶんたろう(16)

シェンのチームの前衛。サブマシンガンを使う。

身長190cmにしてチーム一の俊足。埠頭生まれの日本人。

 シェンは姜子に許可を取って事務所の中を案内した。

といってもすぐ見終わるのでシェンの使っているベッドで休むことにした。

サティは、フードを外した。

「姜子さんって頼れる大人って感じの人だね。藍ちゃんが信頼するのも分かるわ。」

「え?信頼してるなんて言ったっけ?」

「直接は言ってないけど、藍ちゃんの言葉からそう感じてたの。」

「ふーん、うーん。そっかなぁ。」


「残りの二人のメンバーってどんな人?」

「男と女が一人ずつ。感じはいい人達だけど、個性強いよ。」

「女子多いね!構成的に二人は前衛だよね。」

「そうだよ。女の子の方は馴れ馴れしく触ってくるから気を付けて。

・・・そうだ!私が美鈴ちゃんとナオミさんの間に座るよ!私がブロックする!」

「ナオミさんっていうのね。確かに触られるのは怖いかも・・・。

守ってね、藍ちゃん。」

「もう一人は身長190cmの大男。埠頭生まれらしいんだけど、

日本人だからお辞儀するんだって。名前は文太郎だったと思う。」

「190は大きいね。その人は触ってきたりしないよね?」

「その人は大丈夫だよ。」

続けて、

「ただキャラが掴み辛かった。日本人にはよくあると思う。」

と述べた。


 暫く話していると、姜子から声がかかった。

「ナオミが来たわよ~。」

二人は立ち上がり、手をつないだ。

アイコンタクトする。

フードを被る。頷き合う。


 事務室に入ると首にヘッドホンを掛けたナオミがいた。

燃えるような赤い髪がトゲトゲにセットされている。

相変わらずチョーカーと髑髏のTシャツが印象的だ。


ナオミが第一声を発する。

「その子誰?シェンちゃんの友達?」

サティはシェンの後ろにいる。サティが自己紹介する。

「初めまして。杉浦美嶺です。

シェンちゃんの紹介でチームに入るかもしれないので、

今日は見学に来ました。」


一呼吸置いて、

「ネットではサティって呼ばれています。」

「え!?貴方がサティちゃん!?入ってくれるの!

すっごーーー!

サティちゃんって超強いんでしょ!シェンちゃんから聞いたよ!」


そして、ナオミは不思議そうに訊いた。

「どうしてフード被ってるの?」

「私、体質で体の色素が凄く薄いんです。すぐ日焼けしてしまうので。

顔見せられなくてすいません。」

「あーそうなんだー。それじゃ仕方ないね。

サティちゃんは何歳?」

「15です。シェンちゃんと同じです。」

「あたし16!また妹が増えた!」

「ナオミさんには何人妹がいるんですか。」

とシェン。

「哀しみの数だけ、さ。」

とナオミ。

サティがフードの下でフフッと笑っていた。


「もう少ししたらアイツが来るよ。文太郎!

体でっかいけど、割と気は効くから怖がらなくていいよ。」

ナオミさんがそう言ってから10分程で文太郎さんが事務所に来た。

「こんにちは。」

全員が挨拶を帰すと、文太郎はサティの方を見た。

「新しいメンバーですか?」

サティとシェンは手を握りあっている。

「今日は見学で来ました。杉浦美嶺です。よろしくお願いします。」

「海山文太郎です。よろしくお願いします!」

文太郎は一礼した。サティも合わせて礼をした。


ナオミが口を開く、

「聞いてよ!この子がシェンちゃんと引き分けたサティちゃんなんだって!」

「え!?サティさん!?入ってくれるんですか!

いや、見学か。」

文太郎はサティのフードの事について触れなかった。

何らかの事情があると察したのだろう。

文太郎は姜子と同じ側のソファーに座った。


次に口を開いたのは姜子だった。

「そろそろ来るかな。あ、来たかな。」

エレベーターが2階で止まる。

事務所の扉がノックされる。

文太郎が対応する。ピザ屋の配達のようだ。

文太郎がピザを二枚、机に置いた。姜子が開封する。

「さ!皆で食べよ!サティちゃんも!」

各々のテンションが上がった。皆嬉しそうだ。

姜子が珍しくテレビをつけるニュースチャンネルだ。


 久しぶりに食べるカリカリのピザは頬が落ちる程おいしかった。

みんな笑顔で歓談しながら食べている。

あらかた食べ終わったところで姜子が手を叩いた。

「みんな、ニュース見て。」

テレビには緊急速報の文字が。

「現在、問題になっている埠頭の統治権について、首相より発表があります。Live中継しています。」


黒いスーツを来た首相が演説台の前で話し始めた。

マイクが幾つも束ねられている。

「今現在、問題となっている。埠頭の統治権の帰属先は、

埠頭、中国、日本、オーストラリアによる4ヶ国トーナメントによって決する事が、

各国により調印され、決定いたしました。

 勝敗は電磁的ゲーム、ミリオンバレッツにて、各国代表プレイヤーの戦いによって決められます。」


「えええぇ!!?」

サティが大声を出して立ち上がった。

部屋の静寂に気付くと、

「え、何でみんな驚いてないの!?」

と言うや否や、数瞬で察したような真顔になり、

「ま、まさか、このチームが出る世界戦って・・・??」

全員が、深く頷いた。

姜子が電子キセルを「ジーー」と吸う。そして

「入って貰えるわよね?杉浦美嶺さん?」と笑顔で言った。

杉浦美嶺ことサティは掠れた声で、

「は・・・はい・・・。」と言った。

サティは力が抜けたようで、ヘロヘロとソファーに座り込んだ。

シェンには、パズルの最後のピースがカチッとハマる音が聞こえた。



つづく

副題: -One of Million Bullets-

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