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バスドラの上に2つのタム、それとスネア。
さらにハイハットがある上にメタリックレッドの小さなタムが2つ。
シンバルが5枚にフロアタムといったドラムセット。
このセットで中古で42万円。
廻琉にはその価格が高いのかどうかはわからない。
定価だと98万円くらいだとサラッと言ってるので安いってことでいいのか?
最初から買う気マンマンの伶蕗だったが試奏はしている。
ドラムには素人の廻琉でもこれまでに使ってたドラムの音とはかなり違ってるのがわかった。
音量も音質も格段に上がっている。
これをローンで購入。
ドラムは家まで運んでもらえる。
受け取りは自分がいなくても家族の誰かがやってくれるという段取りになっている。
1時間もいなかった。
買うのが決まってたから音を確かめるだけで即購入。
それはいいんだけどローンで購入って支払いが大変じゃないのと訊いてみると問題なしと返答があった。
現在の貯金が20万円くらいあってアルバイトも始めるので問題なしだそうだ。
塾講師のアルバイトだって。
東京六大学の先生が講師でいる塾で時給1,700円から。
廻琉はヒョエ〜ってなった。
東京六大学ってこんな時に便利なんやねぇ〜って。
店の外に出て神保町に向かって歩いてる。
ちょうどお昼どき。
神保町といえばカレー激戦区。
それで思い出したんだけど、せっかくカレーが名物の店で働いてるのにカレーをほとんど食べたことがなかった。
廻琉は賄いでは圧倒的にパスタが多い。
それには理由がある。
おかんが作らないからだ。
ばあちゃんもパスタはほとんど作らない。
だからサーカスで補っている。
さて、どこの店に入ってカレーを食するかってことになった。
どこの店も混んでる。
平日なら学生やこの近くで働いてる人、休日ならこのエリアに遊びに来た人。
カレー店を利用するのは、はたしてどちらが多い?
「あら、ここも満席みたい。
行列だ」
古書店だらけの通りから少し奥に入った店。
どこに行ってもすぐには入れない。
30分でも待ってれば入れるかも?
「廻琉さんよ。
どないすっと?」
う〜むと唸ってる廻琉さん。
なかなか難しい問題になった。
でもね、お腹が空いてる時って待つのって嫌じゃでござる。
ど〜してもここのカレーじゃなけりゃていうなら別だけど、そうじゃないんだから別の店でござるよ。
それならと伶蕗から新たな提案を告げられた。
ここからはちょっと遠くなってしまうが焼きそば専門店に行ってみたいと言い出した。
場所は水道橋駅から白山通りを南側の神保町まっすぐ進んでいけば右手側にある小さなお店。




