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「わぁ、やっぱり東京だ。
時給が高い。
ねぇ、そこってなんて名前のお店?」
「サークルって名前。
あっ、そうそう、この間、せっしゃはテレビに出たのじゃよ。
お笑いの爆発ボーイズが店にロケできたの。
その時に接客したのがせっしゃでござる」
あれっと言って咲蘭は番組名を口にした。
その番組を見てたそうだ。
さすがに廻琉のことまでは覚えてなかったが爆発ボーイズのことはしっかりと記憶していた。
「そこって有名なお店じゃない。
やっぱり東京だわ」
咲蘭さんはアルバイトを探してるらしい。
問題なのは働ける時間。
平日なら授業があるので夕方以降になる。
それか、土日で目一杯働くか。
それならということで碧色叔父さんにアルバイトできるか訊いてみましょと提案した。
募集とかはしてなかったはず。
昼間は問題ない。
夜はよくわからないけど人が足りないかもしれない。
あっ、アルバイト、じいちゃんが探してなかったっけ?
所有しているテナントビルの事務手続きなんかを手伝ってくれる人がいると助かるって言ってたような。
だけど昼間になるのか。
市役所に行ってもらったりとかも言ってたような?
けど叔父さんかじいちゃんに訊いてみたらなんかあるような気がする。
4月は本当に大変だっただった。
学校の長い授業に慣れるためには忍耐力も必要だ。
それが曜日によっては3連続したりする。
月曜から金曜までは大学の授業(この1年生の時に取れる単位はすべて取ってやる)、土曜日はギターの練習兼曲作り(アプリなんかも駆使して録音したりもする)
碧色叔父さんが持っているMTRがあれば録音にはもっと便利だと思っている。
いろいろと調べてみると8トラックのデジタルレコーダーで5万円で買えるということがわかった。
この価格なら買おうと思えば買える。
ゆくゆくはDTMを使いたいと思ってるが、まず簡単に録音ができるものから始めたい。
そして日曜日はいつものアルバイト。
平日にまたテレビの取材があったらしい。
常連さんの中に宮川文太郎という有名なマンガ家がいる。
吉祥寺在住の40歳。
現在は少年誌で連載中の「ヒーローとヒロインはがんばる」というバトル漫画が大ヒット中。
本来は宮川文太郎に対してのテレビ取材なんだが行きつけのお店紹介でサークルまで取材対象になっている。
とにかくここのカレーの大ファンで時間がある時は来店するようにしていると力説していた。
これでオンエアー後には新規のお客さんがドッと押し寄せて来ることになる。




