6-3
仕事終わりはまっすぐ家に帰った。
日曜日はお休みなので両親は家にいる。
「あら?
なにを持ってるの?
どうしたの、それ?」
おかんが気づいたのは背中に背負ってるギターのことだ。
「叔父さんに入学祝いでもらった。
新しいギターや。
すっごい綺麗な色のやっちゃ」
おかんはそうと言っただけで終わった。
続けてなにか言いたそうだったが言葉は出してこなかった。
夕ごはんの後になってから「ちゃんとお礼言っときなさいよ」と強めに言われた。
おかんは碧色叔父さんとはちょっと距離がある。
嫌ってるとかいうわけではないが、おかんにとっては難しい人といった印象だ。
だからか、普段からあまり碧色叔父さんの話はしない。
まっ、ギターといってもそれがいくらくらいのものなのか見当もつかないのでそれ以上は言わないんだろうなと廻琉は解釈している。
廻琉はソワソワしながら夕ごはんを終えた。
そしてセカセカとお風呂に入った。
髪も濡れたまま水分補給で緑茶をゴクリ。
冷蔵庫に入れてない2リットルのペットボトルをキッチンに置いてある。
冬場はこれでいい。
階段をトントン上がって2階の自分の部屋に入る。
大急ぎでドライヤーをスイッチオン。
この髪の毛を乾かす時だけはいっそのことスキンヘッドにしようかしらんと思う。
それほど面倒くさい。
もういいじゃろうとドライヤーをスイッチオフ。
そしてついにイソイソとギターのショルダーケースを開ける。
2本目となるエレキギターを手に取る。
アンプに直につなげる。
廻琉はエフェクターを持ってない。
五百蔵が使っていたのでその存在は目にしている。
廻琉が使ってないのは使いどころがいまひとつわかってないからだ。
とにかく音を出そうとアンプのセッティングを確認。
基本的にはすべてフルにしている。
マスターボリュームだけは音量調整している。
鳴らした音はコードのG。
なんとな〜く弾きやすくて音も好きなGのコード。
おぉ、なんやねん、これは···
ストラトキャスターで弾く音とぜんぜん違う。
やけに音が厚い。
そして音が伸びる。
ど〜ゆ〜こっちゃ、これは?
しばらくの間、得意なフレーズを弾いてみた。
そしてグリーンのポールリードスミスからピンクのストラトキャスターに持ち替えて音を出してみた。
音が違う。
ストラトのほうが音が細い気がする。
これはいったいなぜ?
そうだ、こういう時にこそ検索だ。
スマホを手に取った。




