騎士の真の力:イヴァンとランスロットの継承者たち
第五核
神々の悪魔たちに向き合うヴァレンティナ—「そこでじっとしてるつもり?」
雷神ライジン「お前にはもううんざりだ、血の色の髪の女よ」
ヴァレンティナ「くだらないあだ名ね」
ライジン「死ね!」—雷撃を放つが、ヴァレンティナは自らの拳の衝撃で防ぐ。すぐ後ろに回り込むライジン。
「雷にはついて来れまい」
「確かにそうね、でも音速も速いわ。鎧と気で時速6000メートル、オーラに応じて増やせるの。私の怒り次第よ」—ヴァレンティナは鎧のほぼ全装備でライジンの背後に立つ(兜だけは未装着)。
「後ろに?」
ヴァレンティナは腕でライジンを貫き、彼は地に倒れる。
「お前は神を殺した、単なる人間の女にしてはありえん!」—フウジン
「私はヴァレンティナ・レオノール、勇気の騎士、獅子の騎士グーヴァンの継承者よ」—ヴァレンティナは兜を召喚し、装着を完了する。
「兄はお前を侮っただけだ、私はそうはしない。覚悟しろ」
「攻撃の仕組みを知ってるからって、ついて来れると思うな。雷は音速より速いが、風は風にすぎん!」—ヴァレンティナ
「生意気な人間め」—巨大な竜巻を召喚し攻撃するフウジン。
「吼えよ!」—ヴァレンティナは音波の拳で竜巻を打ち消す。
「音波の拳?変わった技だな」
フウジンは肉体攻撃に切り替えヴァレンティナに迫る。
ヴァレンティナは拳で迎撃し、衝撃は地面と周囲の壁にひびを入れる。
「なんだと?」—フウジン驚愕。
フウジンは怒りを爆発させ、筋肉隆々となり目からエネルギーを放つ。ヴァレンティナはそれを見据えた後、もう一撃受け空中に吹き飛ばされる。
「暗黒竜巻!」—黒い竜巻を放つフウジン。
ヴァレンティナは胸の前に爪を構え、「吼えよ!」と叫ぶ。
音波の衝撃が黒い竜巻を消し去り、フウジンを襲う。
「くそっ!」
「私はアルカンジョ、世界と善き者たちを守る」—ヴァレンティナ。
「偽善の人間よ、人間は欠陥品だ」—フウジン。
「その通り。でも破壊で解決できるわけじゃない。この星の悪人は必ず罰せられる」
「くだらん!」—叫びながら兄の体を吸収し始める。
ヴァレンティナは心配そうに見る。
「来い、兄よ、我と融合せよ」
「何だそれは?」
「最高神嵐の融合を見よ」
「黒い嵐!」—嵐が強大な爆発を巻き起こす。
第四核
レオは大爆発を聞く。
「すごい、誰かが嵐を目覚めさせた!」—アワシマはエネルギーを感じる。
「汚れた者たちがこれほどの力を持っていたとはな。しかし、嵐と戦う者は既に死んでいるだろう」—ヒルコ。
「違う!」—レオ。
レオは盾を呼び覚ます。
「白騎士ランスロットの盾よ。愛の騎士の称号を持つ者か?」—アワシマ。
「正直なところ、理由もわからん!」
「興味深い、人間の多くは愛の仕組みを知らずとも感情を抱く」—アワシマ。
「アワシマ、早くレオを倒せ!」—ヒルコ。
「アワシマよ、お前は強大かつ賢い。この地と世界のためにもっとできることがある」—レオ。
「黙れ。お前にはわからぬ。何をされたかも、なぜ見捨てられたかも」
レオは見つめる。
「我らの魂は天に値せず、生まれは日本列島の完璧な創造の失敗作。捨てられた下書きにすぎぬ」—ヒルコ。
「これが真実だ、愛の騎士レオナルドよ。古の神を見よ」—アワシマが変身し、輝きを放つ。
「過去の出来事は残念だが、我は己の世界と家族、友人、この島の守護神女神アマテラスのためにここにいる。名誉のために」
「若き人間よ、その覚悟は感動的だ」—アワシマ。
アワシマは三つの光球を三角に繋げた攻撃を放つ。
レオは目を閉じて思う、「盾よ、助けてくれ」
「できる」—謎の女性の声が背後でささやく。
レオは目を開ける。盾のトリスケリオンが回転し光球は盾に跳ね返され、アワシマへと戻る。
だが彼は手でその力を消し去る。
「新技だな!」—レオもなぜ発動したか分からない。
ヒルコは感心して見つめる。
「見事だ、攻撃を避けただけでなく跳ね返した」
「兄弟よ、なぜ人間に長々話す?奴らは我らを捨てた神よりも劣る」—ヒルコ。
「もういい加減にしろ」—ヒルコは変身し、濃く暗いオーラを纏う。
全力で攻撃を開始。
「この戦いは俺のものだ!」—アワシマ。
「くだらん、あの虫の首をもぎ取ってやる」
その時、罪の侍女の姿でアヤセが現れ、ヒルコの腕を掴む。
「何者だ?」—ヒルコ。
「アヤセ?」—レオ。
アヤセはヒルコの首を掴み持ち上げ、「よくも汚らわしい」
ヒルコは腕を刃に変え、アヤセの腕を斬り落とす。
アヤセは痛みを見せず、わずかに怒りの表情を見せて反撃を狙う。
アワシマは複数の光線を放つが、レオは攻撃からアヤセを守る。
「アヤセ、大丈夫か?」
レオは驚きの表情を見せ、アヤセの変化に気づく。
「何が起きている?」—ヒルコ。
アワシマは見守る。
「アヤ…セ…」—レオは口に血を浮かべる。
アヤセは失った腕を槍に変え、レオの腰部を貫く。
レオは倒れ、アヤセは血を舐める。
アワシマとヒルコは驚愕。
アヤセは猛攻を繰り出すが、アワシマは光の圧力で投げ飛ばす。
「ここにいる者は本当の人間ではないのか。お前は排除すべき異国の悪魔だ」
「違う。彼女は異なる道を歩み始めたが、八つの憎悪の罪の侍女となった。だがその憎悪を正義のために使う」—レオ(地面から)。
「攻撃されても守るとは、なぜだ?」—アワシマ。
「同じ人を愛し、命を賭けて守っているからだ」
「感動的だ。愛と憎悪、表裏一体が異なる形で同じ目的に働く」—アワシマは人間の感情に興味を持つ。
「もうやめろ」—ヒルコが攻撃。
アヤセがレオを守る。
「すまない。感情が溢れ、八年越しにこの呪われた力を抑えきれなかった」
「死ね、神よ!」—ヒルコに腕を複数に変化させて刺す。
ヒルコは血を流し退く。
「お前ら神はそれほど強くない」—アヤセ。
「ならば我が全力を受けよ」—ヒルコは多足の黒い爬虫類の姿に変身。
「ここまで来たか」—アワシマ。
突然レオの傷は炎で癒される。
レオ「お前の力を感じる、シズカ」
ヒルコは口にエネルギー球を作り放つが、レオは完全形態で防御。
「これがランスロットの継承者の完全形態か」—アワシマ。
「澄んだエネルギーだ」—アヤセはレオを輝かしく見る。
ヒルコは高い悲鳴を上げる。
「アヤセ、共に攻撃するぞ」—レオ。
「殺戮の時!」—怒りの影響が残るアヤセ。
「夜の道」—アヤセは黒い回廊を作り出す。
レオは回廊に入り加速する。
「宇宙の輝き!」—盾のトリスケリオンから光を放ち、ヒルコの胸から肩を斬る。
ヒルコ、お前の焦りと傲慢さが破滅を招いた、哀れな兄よ — アワシマ。
「もう一人が残っている!」— アヤセ。
「待て、アヤセ!」— レオが彼女の前に手を置く。
アヤセは苛立った表情を見せる。
「まだ戦いを続けたいのか、アワシマ?」
「若きレオよ、我らの哲学は異なる。お前が我を倒さねば止まらん」— アワシマ。
「わかった。アヤセ、戦いには関わるな」
アワシマは微笑み。
「愚か者よ、ここはお前の場所ではない」— アヤセ。
アワシマはレオと共に雲の中の天空へ移動する。
「ここはどこだ?」— レオ。
「すべてが始まる場所、天空だ」— アワシマ。
「くそっ、どこにいる!?」— アヤセは翼を召喚するも誰も見えず。
第五核
「大きくなったな、それがどうした?」— ヴァレンティナ。
「生意気な奴め」— アラシが攻撃。
ヴァレンティナは拳を受け止め、さらに強力な音波攻撃で反撃、アラシはバランスを崩し後退。
「傷一つついていない」— アラシ。
突然アラシは片膝をつき、耳から血を流し視界がぼやけ始める。
「これは…?」
「最後の一撃に全霊力を込めた」— 彼の鎧が消える。
「お前は2600デシベルの衝撃を受けた。完全に聴覚を失い、何もわからんだろう」— ヴァレンティナ。
「くそっ」— アラシは立ち上がり、複数の目が白くなる。
「何?普通の人間なら190デシベルで死ぬ。神でもない者がこの攻撃に耐えられるはずがない」— ヴァレンティナ。
「我らは“神嵐”だ」
アラシが攻撃するが、場面が変わり、ヴァレンティナが剣で彼の胸を貫く。
「人の助けを借りて勝つのは嫌いだ」— ヴァレンティナはシズカから授かったクサナギの剣を使う。
「クサナギ…遅くなった俺にそれで当てるとは、終わりだ」
アラシはやがて二つの宝石になる。
最終決戦
「始める前に、何をするつもりだ?」— アワシマ。
「死を倒し、世界に平和をもたらす」— レオ。
「世界は常に戦争状態だ。お前で変わると思うのか?」
「全てを一人でやるつもりはない。人間は違いを乗り越えて平和を築けると信じている。それを信じたい。破壊して速攻で終わらせるやり方は無理だ」— レオ。
「善悪を一緒くたにして捨てるのは正しくない」
「戦士の覚悟があるようだな」— アワシマ微笑む。
レオとアワシマは光の雷撃を放ち、膨大な力をぶつけ合う。
遠い過去
アワシマは母と父に見捨てられた記憶、イザナギとイザナミを思い出す。幼い彼とヒルコが小舟に乗り、イザナミは涙を流す。
アワシマは力の分割で優勢となりレオの鎧を破壊し始めるが、レオはアリスター、ルナ、ヴァレンティナ、アヤセ、シズカ、仲間たちを思い浮かべる。
ヤタノカガミがもう一方の手に現れる。
「ヤタノカガミ?」— シズカがくれたことを思い出す。
レオは鏡をランスロットの盾に叩きつけ爆発を起こす。
煙が晴れた後、レオは全く新しい盾を持って立つ。
「そういうことか」— アワシマは微笑む。
鏡は雲のエネルギーを吸い取り、巨大な圧力となる。耐えられないレオは攻撃を放ち、アワシマを壊滅させる。
アワシマの鎧は完全に消え、彼は崩れ落ちる。
アワシマは宝石に変わる。
「若きレオよ、己の道を進め。空に翼を作れ。空こそすべての始まりだ」— アワシマの声だけが残る。
「アワシマ、なぜ何もしなかった?勝たせたのか?お前の死は無念だ。必ず死を倒す」— レオ。
「死は真の敵ではない。翼を広げよ、若者よ」— アワシマ。
「どういう意味だ?死が敵ではないのか?」
レオは意識を失い倒れるが、アヤセが抱きかかえる。空の黒い盾は消え、城は元通りに戻る。
寺院にて
「彼らは成功した!」— シズカ。
天空の島でカルロスは空と会話する。
「責任を果たす準備はできたか」
「できた」— 真剣な表情のカルロス。
全員がレオとアヤセのもとへ向かう。
「兄弟、無事でよかった!」— アリスターが抱きしめる。
「アヤセが守ってくれた」— レオ。
アヤセは彼の傷について何も言わず驚く。
「ありがとう、妹よ」— アリスターがアヤセを抱く。
「もう起きてる?」— ヴァレンティナは疲れた様子だが毅然としている。
「容赦しないな!」— レオはヴァレンティナを見て言う。
「簡単に負けるわけないわ。あんたが私と一緒に鍛えたことも知ってた」
「彼女はあんたの無事を喜んでいる」— ルナ。
ヴァレンティナはルナのほっぺたをつねる。
「ルナ、私もみんなのこととても嬉しい」— レオは皆に微笑む。
「待って、カルロスたちは?」
「そうだ」— ルナ。
「イモーギは死んだ。あいつは手ごわかった」— フユキ。
「どういうこと?ドンとカルロスは?」— レオ。
「心配ない、カルロスは無事だ。後で詳しく話す」— ジェオヴァナ。
「じゃあ神を倒したのか?」— ツトモ。
「一人じゃない。たくさん助けてもらった。アワシマもこうなった」— レオは宝石を見せる。
「ヒルコもだ」— アヤセは黒い宝石を示す。
「フウジンとライジンも!」— ヴァレンティナ。
「これは何?」— ルナ。
「封印の霊石だ。神の魂が原初の形で閉じ込められている」— フユキ。
「誰が封じた?」— アヤセ。
「これだ」— フジモトが神聖なネックレスを見せる。
「ヤサカニのマガタマ、八つの尖りを持つ宝石」— フユキ。
「つまりシズカ様は最初から我らを守っていた」— フジモト。
「さあ、みんな帰ろう」— レオ。
皆が安堵する。
寺院に全員到着
「みんな?」— シズカは駆け寄りレオを抱きしめる。
「ありがとう!」— シズカ。
ヴァレンティナとアヤセは見つめ合う。
「皆ありがとう」— シズカは泣きながらフユキ、ツトモ、フジモトを抱く。
「調子は?」— まだ負傷しているノブオが友人たちに声をかける。
「心配してた」— カオリ。
「ありがとう」— ユウはコエダに抱えられている。
「これをどうする?」— アヤセは宝石を見せる。
シズカは見る。
天照大神の寺院の広間で、シズカは中央に
ヒルコとアワシマの宝石はツル(鶴)の形をしたネックレスに変わる。
半分が黒く、半分が白い鶴のネックレスが現れる。
「アヤセとレオナルド、これを大切に使いなさい」
「ごめんなさい、私はもう十分な力を持っているから」— アヤセ。
レオナルドは立ち上がり言う。
「ありがとう、シズカ。でも重要な品物は君が持っている方がいい」— レオはネックレスを取り、彼女の手にそっと置く。
「わかった、プレゼントを受け取る。だから恩を返すことになるわね」— シズカは顔を赤らめる。
「もう十分助けてもらった。恩はない」— レオは頭を下げる。
出発の時
「また会う日まで、みんな」— レオ。
「ありがとう、騎士たち!」— シズカ。
「シズカ、行く前に質問していい?」— ルナとアリスター。
「もちろんよ」— シズカ。
「レオは独身?」— ルナ。
「二人とも頭おかしいんじゃないの?独身なのは関係ないだろ」— レオ。
「いつかデートのチャンスはある?」— ルナ。
みんなヘリコプターに乗り込み、アヤセがエンジンを始動する準備をする。
「なんて生意気な!」— ツトモは激怒。
ユウは驚きながら他のみんなと一緒に笑い出す。
「もちろんあるよ!」— シズカは笑顔で手を振りながらヘリが離陸する。
「シズカ、彼女たちのことは気にしないで」— レオが叫ぶ。
「聞こえないよ!」— シズカ。
「君たちは変だけど好きだよ」— アリスターとルナは笑いながら。
レオは二人を抱きしめる。
「俺の変なやつら、愛してるぜ」
二人は安心した顔で「冗談よ、兄さん」と言う。
どこかで
天空の島にいるカルロスは泣いている。
「仲間たちはきっと落ち込んでいる。でも俺は戻る、みんな」— カルロスは遠くの地平線を見つめて言う。
ヘリに戻って
「ジェオヴァナ、カルロスに何があったんだ?」— レオ。
ジェオヴァナが説明する。
ヘリはARCANJOへ向かう。
ARCANJO基地
「彼らはすぐに大丈夫になると思う?」— ルーカス。
「わからない」— ニコール。
「心配しないで」— メイレイン。
突然、衝撃が船を襲い、みんな驚く。
「何だった?」— ルーカス。
「調べに行くぞ。ダニエル、ミゲル、アナイラ、ルーカスはここに残れ」— メイレイン。
「俺が行く」— ルーカス。
「よし、急げ」— メイレイン。
コントロールルーム
セニョール・ヴィダとマリーン隊長が窓から外を見ていると、カロンがARANJOの前に現れる。
「セニョール・ヴィダ、いてくれてよかった」— スザン。
「ついに来た、愛しい者よ」— セニョール・ヴィダ。
「スザン、SKYフィールドへ急ぐわ」— マリーン隊長が心配そうに言う。
ルーカス、メイレイン、スザン、ニコール、チャン、マリーン、ロジャー、ドクター・マイケルは巨大なカロンに対峙する。
「社会ARANJOよ、新世界の再生に参加せよ、反抗するな」— 死神。
「申し訳ないが、それはできない」— ロジャーが自信満々に答える。
「皆、俺について来るか?」— 全員が真剣な表情で見る。
「賛成だな!」— ロジャー。
死神は冷たい目で見つめ、カロンから配下の者たちがSKYフィールドに飛び出す。
「新世界の始まりだ」— 死神。
登場人物紹介
「初めまして、復讐の罪の僕ガエルです」— 丁寧に頭を下げるガエル。
「私は恐怖の罪の僕クリス」
「戦争の僕サファイア」
「狂気の僕ヒダカ(笑い声)」
「官能の僕ナターシャ」
「嘘の僕ヤタ」
「傲慢の僕ラック」
「嫉妬の僕スカーレット」— 笑顔でスカーレット。
「なんてこった、ドクター・スカーレット、それでどうした?」— ニコール。
「裏切りの僕イザベラ」
スザンは冷たい目で見る。
「では、誰から死にたい?」— ラック。
「何?そんなに簡単に負けると思ってるのか?」— ルーカス。
「俺はお前たちと四人の騎士しか見えない。知恵の騎士、アーサー王の後継者。夢の騎士、コンスタンティノの後継者。許しの騎士、ベディヴィアの後継者。そしてお前、“大男”パーシヴァルの後継者、慈悲の騎士」— ラックが名前を読み上げ、騎士たちが怒りの表情を見せる。
「全部ノートに書いてたのか?」— ニコール。
「彼の言う通りだ。俺たちは9人、あんたたちは4人」— ナターシャ。
「若者よ、俺たちを侮るな」— ロジャー。
「来たぞ、教官ロジャー!」— サルン、イヌン、トリンが覆いのついた台を運ぶ。
「さあ、始めよう」— ペドロが布を取る。
「アニテック計画だ!」— ロジャーが笑う。
死神は軽蔑するように見る。
「それが偽の鎧か?」— ラック。
「終わったのか?無理だと思ってた」— イザベラ。
「これらはバイオテクノロジー鎧。動物の生物学、化学、物理を基に、ナノテク粒子が使用者と結びつき、使用者の力に応じて新しい構造を作る意識を持つ鎧。すべては賢者の石のエネルギーを使って可能になった」— ナターシャ。
「まさか賢者の石を手に入れたとは」— ガエル。
「何?」— サファイア。
「関係ない」— ヒダカが皮肉。
「彼らを侮るな。強いし、この鎧の力は未知だ」— イザベラ。
「裏切り者の話は聞かない方がいい」— ニコール。
イザベラは無表情になる。
「サイバー鎧の良いテストになる」— ロジャー笑う。
「冗談だろ!」— メイレイン。
「教官ロジャー、これをどうぞ」— ペドロがカプセルを投げる。中から金のドラゴンの盾と剣が現れる。
「俺の宝物、偉大なるエル・シッドの武器だ」— ロジャーは盾と剣を手に取る。
「くだらん(笑)」— ヒダカがロジャーに激しく攻撃。
「ティソナ!」— ロジャーは剣を掲げ、ヒダカを遠くへ吹き飛ばす。
「この剣は不相応な敵は認めず、近づかせない」— ロジャー。
ガエルは優雅にロジャーの前に進む。
「若きガエル、お前を対戦相手として認めたようだな。決闘を楽しもう」— ロジャー。
「どうして剣が僕のような僕を認めたのか?」— ルーカス。
「戦士の尊厳は複雑だ。善悪に関係なく、正しいと認める」— ロジャー。
「戦い開始!」— ロジャー。