最終決戦:双子の神々 対 人間たち
「皆さん、本当にありがとう」— シズカは涙を流す。
「それで、ヴァレンティナ?行こうか」
「ちょっと強くなって経験を積んだからって、調子に乗らないでよ」— ヴァレンティナは眉をひそめる。
「そんなこと言ってくれるなんて嬉しいよ。前は褒めてくれなかったからね」
ヴァレンティナはしかめ面をしながら答える。
「それは褒め言葉じゃないわ」
「行く前に、みんなを助けるために何かしたい。オホヤシマ(日本の島々)の三つの宝を君たちに託す」— シズカは三枚の巻物を取り出す。
「まさか、ハシモト様の巻物がその宝の一つだなんて!」— フジモトは驚きを隠せない。
シズカは手をかざし、巻物を空中に浮かべる。
「短い時間だったけど、誰にどの宝を貸すかは決めたわ」
「まず一つ目はハシモトが守っていた巻物、悪霊オロチのお腹から見つかった剣、無慈悲な剣クサナギよ。リーダーシップと技術、勇気を持ったあなただけが扱えるわ、ヴァレンティナ、近づいて」
ヴァレンティナは巻物から美しい黒い剣を取り出す。
「二つ目はユウが守っていた巻物、ヤサカニのマガタマというネックレス。驚異的な力を与える。この宝を持つのはフジモトしかいない」
彼女は美しい緑色のネックレスをフジモトの首にかける。
「きれいだな」— レオはそのネックレスを見つめる。
「そして最後に、私が守っていた鏡、真実の鏡ヤタノカガミよ。仲間に忠実で、信頼し、守る者が持つにふさわしい」
レオが近づき、シズカが鏡を差し出す。二人は鏡を同時に握る。
三つの宝は二人の身体に吸い込まれていく。
「それからもう一つ」— 突然、シズカはレオにキスをし、文字通り彼の心に炎を灯す。
誰もがその光景に信じられない表情を見せる。
カルロスは大きく目を見開き、
ルナは言葉に詰まり、
アリスターは頬を赤らめている。
「こいつはすごい奴だな」— カルロスは心の中で叫ぶ。
ヴァレンティナは真剣なまま驚きを隠せない。
「まさかね」— ジオバナが呟く。
「あんたたち男って…」— アイセは腕を組みながら言う。
「シズカさま!」— ツトモは信じられない様子で叫ぶ。
「この炎が、必要な時に力を与えてくれる。ごめんね、初めてのキスだったの」— シズカは照れながら言う。
「神聖な女神を冒涜した責任を取るつもりか!」— ツトモは怒り、フユキに押さえられる。
「目的を果たさなきゃ」— ヴァレンティナが振り返る。
(場面変わって、アルカンジョ)
スザン、チャン、ニコールがスカイフィールドにいる。
一隻の宇宙船が着陸する。
「やっと来た!」— ニコールが喜ぶ。
着陸した宇宙船の中には、重傷を負った多くの仲間たちがいる。
ルーカスと三人のトロノス隊のエクソシストだけが無事だ。
「みんなを守れなくてすまない」— ルーカスは落胆の表情を浮かべる。
スザンは愕然とし、
チャンは医療スタッフとして怪我人を手当てする。
待合室で皆が集まる。
「何があったんだ?ルーカス、それはお前のせいじゃない」— 生命の主が慰める。
「ジオバナの到着を待って手術をする必要がある」— ニコールが言う。
「彼らは一体誰なんだ?」— スザンはダニエル、エゼキエル、アナイラを見ながら尋ねる。
「彼らが脱出の手助けをしてくれた」— ルーカスが憤りを表し、ダラハンのことを思い出す。
「教皇様はクエルビムよりも秘密組織を持っていたとは知らなかった」— 生命の主が驚く。
「大丈夫、ルーカス、全てうまくいくよ」— ロジャー教官が励ます。
皆がルーカスを見守る。
「ありがとう、みんな」— ルーカス。
(どこか別の場所)
「ガエル、そろそろ行動しよう」— 死神。
「はい、主よ」— ガエル。
「僕の使いを準備しろ」— 死神。
(日本)
空に魔法陣が現れ、ヴァレンティナたちを名古屋城前に転送する。
「これが名古屋城か?」— カルロスは感動する。
城の中、騎士たちが進む。
「多くの戦士がいるな」— ヒルコ。
五人の侍が柱や壁の影から現れる。
「最高の武士たち、今は穢れた者たちだ」— ヒルコ。
「信じられない」— フジモト。
「どうした、フジモト?」— レオ。
「彼らは伝説の武士だ。この月の形の兜はクラン・デイトの片目の竜、この巨大な鎧は本多忠勝、“触れられぬ戦士”と呼ばれる、巨大な腕の持ち主は源為朝、彼の弓の射撃は最強、この美しい女性は女武者の巴御前、忠義の武士・楠木正成は後醍醐天皇の忠臣であり、二刀流の創始者、そして自学自習の宮本武蔵だ」— フジモトは興奮する。
ヒルコは笑う。
「穢れた神々の呪いでこれらの戦士の魂は冒涜された」— フジモト。
「若者よ、君は我々をよく知っているようだな」— デイト。
「我々は呪術に操られている、名誉ある姿ではない。許してほしい」— 本多忠勝。
「神々は全てを思い通りにできると思っている」— 楠木正成。
「帝国は昔とは違う」— 巴御前。
「何を知っている、女よ?」— 源為朝。
「ミナモト家の調子はどう?」— 巴御前が挑発する。
「何だって?」— 為朝は激怒。
「皆、我々は時代も違い、別々の物語を持つ。しかし大事なのは今ここにいて操られていることだ。過去は忘れよう」— 宮本武蔵。
「それが正しいな」— デイト。
「もうやめよう、武士の誇りやプライドは」— ヒルコ。
「核の次元分割」— ヒルコは腕をクロスし、メンバーを別々の戦いに振り分ける。
(以降、核ごとの戦いへ…)
Núcleo 1
「前線にいる二人の女性を見られて嬉しい」— 巴御前。
「操られている身でこの状況は嫌だ」— 源為朝。
「私たちは若い戦士たちに恨みはない。しかし、これからトモエ・ゴゼンと戦う準備をしなければ」— 巴御前は刀を抜く。
「そして源為朝もだ」— 為朝は弓を構える。
「ルナ、どうする?」— アリスター。
「私たちが一緒にいるから、私は二人の注意を引いて、アリスターが後ろに回って攻撃できるようにする」— ルナ。
二人が準備する。
「今だ!」— ルナがランスロン(槍)でトモエと為朝に向かって素早く突進。
アリスターがテレポートするが、瞬時に矢が腕を貫く。
ルナはトモエに防がれ叫ぶ。
「アリスター!」
「腕が…!」— アリスターは出血しながら汗をかく。
「私たちはただの人間じゃない。どうやって攻撃を避けたんだ?」— ルナ。
「私たちはこの時代の最強だ。甘く見るな」— 巴御前。
「納得した。謝るべきだな」— アリスターは痛みに耐えつつ。
「全力でいくしかない」— ルナ。
「じゃあ、これを使う時だな、ルナ」— アリスター。
「何のこと?」
「私のガラハドの継承者としての力のことだ」
「準備して、ルナ。まだ完全に制御できていないから、一回だけ使える」
「じゃあ、全力で行くよ。何を計画しているかはわからないけど、君を信じてる。」
「決意の完全形態、現れよ!」— ルナは笑いながら言う。
素晴らしい銀色の鷹の形をした鎧が現れる。
「準備完了、何を提案する?」— 完全な鎧を身にまとったルナが言う。
「また魔法か。」— タメトモ。
「今こそ希望を全力で流すんだ!」— アリスターは突然、手に光を放ち、体の周りに炎が現れる。
「テレポートじゃなくて、炎の元素、君の真の継承者の力だ!」— ルナ。
アリスターは指を銃のように向けて言う。
「今だ、ルナ、攻撃!」
「アスカロン!」— ルナはトモエとタメトモに向かって急降下する。
トモエは防ごうとするが、衝撃で剣が折れ、それをタメトモに投げつける。
ルナは二人から離れ、アリスターは大きな炎を放ち、トモエとタメトモを一掃する。
「すごい、アリスター!」— ルナは兜を外し、アリスターの攻撃を称賛する。
「もうエネルギー切れだ。」— 疲れた様子でアリスターが言う。
オーラの形でトモエとタメトモが現れる。
「簡単に俺たちを倒したな!」— トモエは笑いながら言う。
「この神々の茶番は終わりだ。」— タメトモ。
【第二戦場】
「どうする、少女?」— 伊達。
「目覚めよ、正宗!」
「何だって?正宗、あの鬼の剣か?」— 本多。
「どうやってその呪われた剣を手に入れたんだ、若い女性よ?」— 伊達。
綾瀬は伊達に向かって突進する。
「龍の飛び込みだ!」— 伊達が龍を召喚し、綾瀬の攻撃を防ぐ。
綾瀬は一歩退き、本多が横からパンチを繰り出す。綾瀬はかわし、そのパンチは彼らがいる次元の床をひび割らせる。
「お前は器用だな。」— 伊達。
「間違いなく本物の日本の戦士だ。」— 本多。
「伊達、一つ目の龍よ、本多、不動の戦士よ、もっと力を出さねばならないな!」— 綾瀬は笑いながら言う。
「帝国は長い時を経て、まだ良き代表者がいるようだ。お前は日本を我々から守らねばならぬ。」— 伊達。
「残念ながら私はすべてを破壊しようとしていたが、ある人たちが私の考えを変えさせた。」— 綾瀬はアリスターとレオのことを思い出しながら言う。
「なら、その人たちが君を信じたのは間違いじゃないことを示せ。」— 本多。
「龍狩りの流儀!」— 伊達は構え、背後に一つ目の龍のエネルギーを召喚する。
「大打撃だ!」— 本多は同時に綾瀬に襲いかかる。
綾瀬は剣で防ぎ、すぐに片手で本多の鎧を貫く。本多は綾瀬が剣を握る腕と胸を貫かれた手を掴む。
「伊達!すまない、少女よ、よく戦った。」— 本多。
「龍の怒り!」— 伊達は全力で綾瀬と本多に突進する。
そこで綾瀬は言う。「インパルサ。」
闇が訪れ、伊達は両腕を失い地面に倒れ、本多は壁に剣が突き刺さり、胸に大きな穴が空いて倒れる。
続いて二人のオーラは肉体を離れ、命を失う。
「一体お前は何者だ?」— 伊達。
「お前の心がこの闇から抜け出す道を見つけるように。」— 本多。
綾瀬は赤ワイン色の肌と浮き出た血管、黒い翼、不気味な目つきで現れ、指を血で舐めている。
第3核
— 戦士よ、己の道を示せ — 宮本。
— 天下五剣 — 藤本は着物の下から五本の刀を見せる。
— このレベルの武器を扱うには高度な技術が必要だ、若者よ。
— この刃の歴史を称えるために何年も修行しました、宮本殿!
— 二一流の流派 — 宮本は二刀流で攻撃する。
— 第一の刃 土佐切り — 藤本は防御する。
宮本は一本の刀を空に放り投げ、もう一本を両手で握って攻撃。
— 第二の刃 鬼天 — 藤本は再び防御。
宮本が倒れながらもう一本の刀を取る。藤本は攻撃を防ぐが、衝撃で後退する。
— 藤本、お前は非常に優れている。
明らかに疲れている藤本は鬼天と土佐切りを地面に突き刺し、さらに二本の刀を宮本に向かって投げる。
— 珠丸、鬼丸 — 力強く投げる。
宮本は防御し、二本の刀を戦場の左右に弾き飛ばす。
— 三日月、三日月の攻撃 — 藤本はもう一本の刀で前進。
宮本はかわし、藤本の胸部をかすめて切る。
— 早く決着をつけるんだ、少年よ。
藤本は胸に手を当てて地面に倒れる。
回想
橋本と藤本が事務所で話している。
— 藤本、寺を離れるのは正しいことだろうか?
— 橋本殿、あなたは日本最大の企業を築きました。多くの人に雇用と安らぎを提供し、全国に無料の医療センターを作り、研究資金も援助しました。
— その通りだ。我々の使命は日本を守り、発展させること。今ならそれができる。これからも努力を続けよう、友よ。 — 橋本は微笑む。
戦いに戻る
— 橋本、また失敗した — 藤本が地面に倒れて言う。
— すまない、これが終わりだ — 宮本は刀を掲げる。
第6核
楠木対カルロス、フユキ、ツトモ、ジオヴァナ、ドン。
— 準備はいいか — 楠木。
— これは厄介だ! — ツトモ。
— みんな、衝突は避けよう。僕はこの次元から抜け出せるかもしれないが、君たちのエネルギーが必要だ — ドン。
— お前を信じていいのか、イモージ? — ツトモ。
— ツトモ、シズカ様がイモージについて言ってたことを忘れるな — フユキ。
皆がエネルギーを送る。
— しっかり掴め、転移の儀式 — ドン(イモージ)が魔法陣を呼び出す。
だが楠木は激怒して突進する。
— 戦士は戦いから逃げぬ。
— 負の墓標 — フユキは氷の魔法で楠木を封じる。
— 完璧だ、フユキ — カルロス。
カルロス、フユキ、ツトモはドンを支援し、突然彼らは藤本がいる核に召喚される。
— お前たちか? — 藤本は到着を見て言う。
— この相手は強いな! — カルロス。
— そうだな — ツトモ。
— ああ、あれは宮本武蔵だ。彼のレベルはまったく別物だ — 藤本。
— 心配するな、一緒に戦う — カルロス。
— 巻き込むな。この勝負は二人の侍のものだ — 藤本は宮本を見つめる。
— お前の名誉は真の戦士のものだ。全力を尽くす — 宮本。
— オオオォォォ — 楠木が地面から現れ叫ぶ。
— どうやら問題が増えたな — カルロス。
— そうか? — ツトモ。
— 粉砕してやる — 楠木は猛攻。
— 冬の庭 — フユキは地面と足を凍らせる。
ツトモは楠木の背後に現れ攻撃準備するが、楠木は氷を砕きパンチでツトモを遠くへ飛ばす。
— 氷の星 — フユキは大きな氷の星を楠木に投げるが、彼は大剣で破る。
楠木はフユキに向かって突進。
藤本は心配そうに言う。
— 私から目を離すな — 宮本。
— くそ — 藤本は宮本の強力な攻撃を防ぐ。
突然、棍棒が楠木を打ち後退させる。
— 幸せの力がここにある — カルロスはシンプルだが茶色の武具を身に着けている。
楠木は血を吐き地面に問いかける。
— これは何の力だ?
— 如意金箍棒だ。道化師コルドが手に入れた神秘の棍棒だ。
— 如意金箍棒?それは中国の伝説の猿王の棍棒だ — フユキはオーラの変化に感心。
— 馬鹿げている、魔法では戦士に勝てん — 楠木。
— 地震の刃 — 楠木。
カルロスは棍棒を回し地面を叩き、楠木の剣の衝撃をスローモーションのようにする。
— 私の攻撃か? — 楠木。
— すまん — ドンは楠木の背後で本当のイモージの姿になり、彼を押し潰す。
(イモージの真の姿は翼のない巨大なドラゴンのような蛇だ。)
皆は驚く。
楠木の魂は離れながら言う。
— 帝国は大きく変わったようだが、まだ良き戦士がいる。宮本武蔵、良き戦いを。
— お前たちが我々を倒し、我々を冒涜した神々を討てることを願う — 宮本。
— 心配するな、三日月の攻撃を… — 藤本。
宮本は鋭く睨み、藤本の三日月の刀を折り、胸を斬る。宮本がトドメを刺そうとしたところ、カルロスが棍棒で防ぐ。
— 吹雪 — フユキはさらに氷の魔法を放つが、宮本はエネルギーの圧力でそれを打ち消す。
カルロスは藤本を抱えて後退。
— どうする? — カルロス。
— ツトモと藤本はもう戦えない。
— まだ戦える — 藤本は重傷ながら立ち上がる。
— 藤本、やめろ! — フユキ。
— フユキ、誰も死なせられない — 藤本。
— 感動的な決意と立派な理由だ — 宮本。
— 仕方ない、支援する — カルロス。
— 勝利を決める魔法があるが、時間が必要だ — フユキ。
— 心配するな、時間を稼ぐ — ツトモ。
— ツトモ、大丈夫か? — フユキ。
— もう行動を起こす時だ — ジオヴァナ。
— 優しさの形よ、私はギンガリンの後継者、みんなを守るためにここにいる — ジオヴァナは美しい淡い色の鎧を纏い姿を現す。
ジオヴァナは藤本の傷を癒し、刀を修復。
— 私の三日月は回復した。体力も約80%回復 — 藤本は感動。
藤本は立ち上がり、刀を呼ぶ。
— 土佐切り、珠丸、鬼丸、鬼天、三日月。
— 今だ! — カルロス。
— 行こう — ツトモ。
— 私を忘れないで — ドン、イモージの姿。
— 怖いな — カルロス。
— よくあることだ — ドン。
— 一人でお前と戦うわけにはいかない — 藤本。
— いいさ、俺は生きているべきじゃなかった! — 宮本。
フユキは手を合わせエネルギーを呼び込む。
— 攻撃だ — 藤本。
— 猿王の棍棒 — カルロスが投げる。
— ガス爆弾 — ツトモが投げる。
— 最終攻撃 五天下 — 藤本、全ての刀で。
煙が晴れ、宮本は全て防ぐ。
— すまん — 宮本は進み、ツトモと藤本を斬り、カルロスを蹴り飛ばす。
宮本はジオヴァナとフユキに向かう。
— 魔法を撃て、フユキ! — ジオヴァナ。
— まだ準備ができていない — フユキ。
宮本は攻撃し、ドンが尾の一部を失いながら防ぐ。
— 時だ、もうこれ以上持たない、この魔法を唱えた後は。
ドンは宮本を巻きつける。
— 撃て。
— 待て、ドン! — カルロス。
— 他に方法はない。彼は非常に強い。長く生きてきたが、この凡庸な命が君たちの道を繋ぐなら喜ぶよ — ドン。
— ドン! — カルロスが叫ぶ。
— 失われし冬の槍 — フユキは氷の槍を作り、ドンと宮本に向けて放つ。
槍が当たり、氷柱が多数生じる。
二人の魂が現れる。ドンと宮本。
— 終わったようだな、みんな — ドン。
— こんなはずじゃなかった! — カルロス。
— すまん — フユキは気を失う。
— それはお前たちのせいではない。お前たちは与えられた役割を果たしているだけだ — 宮本。
— 若き侍よ、光栄だった。お前の道を歩み続け、より良い世界のために戦士の技を示してほしい。
突然、空から小さな光の玉が降りてきて漂う。
その光はドンの霊の手の上で浮かぶ。
— 天が私を真の龍になるにふさわしい者と認めたようだ。
— 伝説は本当だった。彼が受け入れれば神の存在になれるかもしれない — ツトモ。
— ドン、お前は生き延びて我々を助けられる — カルロス。
— 私は長く生きた。そして学んだのは人を見極めることだ。カルロス、お前はいつも陽気だ。幸福の騎士として、仲間を支え、存在だけで皆を安心させている。カルロス、お前は仲間と世界を大切にしているか? — ドン。
— もちろんだ — カルロス。
— ならば、天空の龍となり、その翼の下で皆を守れ — ドン。
— しかし人間がそれを成すのは不可能だ — 藤本。
— 私はずっとヴァレンティナたちの陰にいた。スザンを誘うこともできず、今来たばかりのレオは皆のためにもっと意味のあることをしている。このチャンスがあれば皆を助けられる、なら受け入れる — カルロスはため息をつく。
— カルロス、本当にいいのか?何が起きるか分かっているのか? — ジオヴァナ。
— 君は危険だと言った。もし成し遂げれば天空をさまよう運命で、人間に戻り人と接触できるのは限られた時間か、脅威が現れた時だけだ。それが伝説の掟だ — ツトモ。
— ならば、まだまだたくさんの交流があるな!
カルロスは小さな光の玉を掴む。
— お前の力の継承者として認めてくれ、天空の生き物よ。
彼の鎧が消え始める。
— ジオヴァナ、皆に伝えてくれ、しばらく姿を消すかもしれないと。新たな存在を理解し、この力を使いこなす必要がある。うまくいくといいが — カルロス。
— 早く戻ってこい、ばかやろう — ジオヴァナが言う。
— 心配するな、フユキ、お前は俺のこと好きだからな、必ず戻ってお前に会いに行く — カルロス。
— 待ってる — フユキは目を閉じて言う。
カルロスは棍棒が消えるのを見つめ、言う。
— お前はもっといい継承者を見つけるだろう、友よ。
カルロスは光とともに消え、その光も消える。皆は空を見上げる。




