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エミリーと恋
更新不定期すぎてすみません。
長女のエミリー
勇者パパと魔王ママの娘でリクトの妹。
そんな彼女はわからなかった。
「お兄ちゃん。恋ってなあに?」
「ぶ・・・!」
無邪気なエミリーの質問にリクトは思わず飲み物を吹いてしまう。
「ど、ど、どうしたんだ・・い、妹よ・・・」
「なんかね、ラブレターっていうのを貰ったの?だからわからなくって。」
「なんだと!?」
内心でうちの可愛い妹に手を出すのは誰だと悪鬼が声をあげているがなんとか押さえてみる。
(明日調べて抹殺だな・・・)
明日の予定を心に決めているとエミリーはさらに不思議そうに質問してくる。
「どうしたらいいんだろ?お兄ちゃん?」
「そうだな・・・とりあえずエミリーはその子のことは好きなのか?」
「うんうん。あんまり知らない。」
ばっかり切り捨てる愛おしい妹にリクトは嬉しそうに告げた。
「じゃあ、断ればいいよ。エミリーにはまだ早いからな。」
「わかったー。お兄ちゃん。」
そうして、次の日男子生徒は見事玉砕し、また妹に手を出されたと鬼のような形相のリクトが目撃されたのはみんなの記憶に新しかった。