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新たな出会い

さて、これからどうしようか。

異世界に来ていろいろな、スキルや称号など非科学的なものを見てきてもうこの世界が元の世界ではないということはわかってきたけど、多分もとの世界とは常識や何もかもが違うんだろう。


まあ、私だけで考えてもどうにもならないだろう。


「渚沙くん、色々確認できたわけだけどこれからどうしようか。」


「そうですね…。まあ街の人達に聞けばなんとかるでしょ!さあさあ行きましょう。」


そんな楽観的に路地裏から抜けて街に行こうと進んでいく渚沙くんに戸惑いながら、渚沙くんを止めた。


「ちょっと渚沙くん、待ちなよ。急に『この世界とは違う世界から来て、この世界のことをなにもしらないんです。なので色々と教えてください。』なんて言っても信じられないし、逆に怪しまれて色々と危うくなると思うよ?」


「確かに!すでに今の状況が違和感が過ぎて忘れてました。じゃあ、どうしましょうか?」


「そうだね…。私たちが幼馴染で記憶喪失だということにしようか。私も若返ったおかげで多分同い年に見られるだろう。それで親子連れや、年の近いグループに話しかけてみたらどうだろう?」


「まあそれが妥当かもしれないですね。」


話し合いを終えた私達は、路地裏から少しだけ顔をだして、優しそうな人を探した。


こうして、街の人々を見ているとやはりこの世界は今までの現実とは違うことを無理やり押し付けられるように感じた。

エルフや獣人、鬼族、竜人(ドラゴニュート)だっただろうか。この世界では、さまざまな種類の種族が共存しているようだ。


そこに、猫の獣人の少女と、彼女に付き添う犬の獣人の少年と鬼族の青年が仲よさげに通り過ぎていった。


「あの三人とかどうですか?性別違うけど仲よさげだし、The冒険者っていう服装でいろいろなことを教えてくれそうじゃないですか?」


「確かにそうだね。じゃあ話しかけに行ってみようか。でも、スーツ姿だと周りと違いすぎるからシャツだけにしてスーツは隠しておこう。私より君のほうがコミュニケーション能力は高いから、好きに話しかけていいよ。私はフォローするから。」


そうして、あの三人に話しかけてみた。


「あの〜…。すみません。少しお話いいですか?」


「どうしたの?お兄さん、お姉さん。」


上目遣いでそう尋ねる猫の彼女に事情を話してみた。


「なるほど。記憶喪失なわけなんだな。それは大変だったな。」


鬼族の彼も、言い方は悪いが見て目に反して優しいようだ。たぶん、言い方はきついけど後輩のことを気に掛けてくれる優しいお兄さんといった感じだろうか。


「いいよいいよ、何でも聞いてくださいっす。」

犬の彼は、元の世界でいうすぐに懐いてくれる後輩といった感じだった。


そうして、彼らはこの世界の常識や、ダンジョン、まあいわゆる魔物といったものや魔族との戦争。ギルドなどさまざまなことを教えてくれた。


まとめるとこういった感じだった。

・今私達がいる場所は、日本ではなく『アルカナ帝国』というらしい。


・この都市は世界の中でもトップクラスのダンジョンや冒険者が数多くいるということらしい。


・この世界で、ダンジョン攻略や魔物の討伐などをする者たちのことを攻略者(レイダー)と呼ばれる。


・この世界には異能という物があるらしく、異能は生まれつきや突発的に開花するもので、1/10万ほどの確率で生まれる。そして、異能持ちのことを「アビリティホルダー。もしくは、異能者」と呼ばれる。


・そして、自分たちのような様々な種族が共存しているが、魔族とだけは対立している。


「まあ、こんな感じだな。どうだ?大抵の者が知っていることを教えてみたが。」


そう言い、鬼の青年が話を切ろうとしているときに最後に聞きたいことがあったため訪ねた


「じゃあ最後に一ついいかい?この世界の歴史について教えてくれるかい?」


この世界は、日本と同じような景観をしているのにダンジョンなどの非現実的なものが多くある。どのような経緯でこのようなものが生まれたのか気になって仕方がなかった。

いったい、どんなことが起こりこんな世界になったのか。私は鬼の青年の言葉を待つのだった。

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