表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
34/34

手合わせ

刀を構えた、先程まで封印されていた鬼の名乗りに驚愕した。


「我が名は酒呑童子。この世の鬼の頭領にして、いずれ妖怪、果ては世界を統べる者である。」


酒呑童子


平安時代に、京都で猛威を奮っていたとされる鬼の頭領。後に、源頼光によって討伐はされたが、それまでの猛威と被害などにより、日本三大妖怪として世に広まっている。


そんな歴史上の存在しない妖怪と思っていた相手が、目の前にいるのだ。刀を使用しているの者として、恐怖こそすれど、これほどまでに今後のためとなる手合わせもまた、存在しないだろう。


ならば、手合わせをしないという選択肢は、凱人には存在しない。


「では、その手合わせお受けしましょう。私は、水篠凱人と申します。」


異空間から最高品質の刀を取り出し、正面に構えた。


そいて、数十秒の睨み合いの末、酒呑童子が真っ先に飛び出してきた。


「はやっ!?」


一瞬の瞬きの間に、踏み込み、目を開いたときにはすでに目の前にいた。


咄嗟に、持っていた刀で一撃を防いだが、防ぎ方が悪かったのか、それとも酒呑童子の力が強すぎたのかわからないが、一撃で刀にヒビが入った。


「おいおい、その程度か?凱人!」


戦いに入って、人が変わったような酒呑童子に気圧されながらも、臨戦態勢を取った。


「まだ、まだ。」


そこからは、言葉が交わされることなく、金属音だけがこの場に響いていた。


凱人は、なんとか酒呑童子の攻撃をギリギリで防いでいた。しかし、ところどころに傷を負い、刀も限界が近づいていた。


それに加え、凱人の攻撃はことごとくを余裕の表情で躱され、疲弊が募っていた。


「やはり、人間はこの程度か。期待して損したな。」


その一言で、更にあたりに緊張が走った。


酒呑童子が踏み込んだと思えば、次の瞬間には凱人の目の前にいた。


その時、凱人の頭に浮かんだのは、死だった。


咄嗟に防御したが、酒呑童子の一撃は刀を粉砕し、そのまま凱人を壁へと激突させた。凱人を壁へと激突させた一撃には、凱人への興味がなくなり、ただただ人間への憎しみだけが乗っていた。


壁に激突した凱人が霞む視界の中で見たのは、光を失い、ただただ人間を憎む鬼の姿だった。


明日も投稿するのでお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ