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崩壊の神社

ダンジョンに潜る6日前



「な〜ぎさちゃん。ダンジョンに行こう!」


冒険者学校で座学を終え、休憩時間に入ったとき近くにいた翠ちゃんが突然そんなことを言ってきた。


「行く!!ダンジョン!ここまで心の踊る響きは他にないよね〜。未知の探求、世界の神秘。くぅ~。楽しみだなぁ。」


この世界に来て、魔法や他種族など様々な異質なことを体験してきたがダンジョンのような非日常に踏み込むことはあまりしてこなかった。だからかいつも冷静と言えるかどうかわからないが、真面目だった渚沙が顔を見ずともわかるほどワクワクしていた。


「翠ちゃん、翠ちゃん!いつ?いつ行くの?ダンジョン!」


渚沙は「ダンジョンに行こう」と声をかけてきた翠を詰めるように話しかけた。


「渚沙ちゃんそんなに楽しみなの?ダンジョン。結構危険な場所だけど。まあ、行くとしたら4日後くらいかな。」


「じゃあ、準備しないとね!」


そう言うと、渚沙はダンジョンに行くときに何が必要になるのかをブツブツと一人で考えていた。そんな渚沙を見て翠は、


「あんなに楽しみなんだね渚沙ちゃん。じゃあ、私達も渚沙ちゃんが危険にならないよう頑張らないとね雷華。」


「そうだな。あんなに幸せそうな顔してんだ。あの顔が曇らないようにしないとといけねぇ。だけど、言わなくていいのか?新しいダンジョンで起きた事件。」


「それなんだよね。あの事件は結構な話題になったからね。そのせいでダンジョン探索するときに面倒な手続きが必要になっちゃったけど。」


「そうだな。それに、どうせ話さなくても最近のテレビじゃぁその話題ばっかだからな。どこかで目にするだろ。あのダンジョンでの惨状を。」


そんな話を翠と雷華がしていると、近くに置いてあったテレビからニュースが聞こえてきた。


「おっと、そんなこと話してたらちょうどいいことにニュースが始まったぞ。」


「今日のニュースです。

 

 霹靂の白光がダンジョンに挑み、メンバー8名のうち5名が殉職するという事態が起きてから5日が経ち

 ました。

 生還したメンバーにも手足の欠損や呪いによるステータス永久低下など様々な事態が起こりました。


 そして、生還したメンバーがダンジョンから持ち帰った情報によると

 

 『この世界が30回目の周期を迎えるとき、世界が混乱に陥るとき神の領域へと達した100の魔物がこ

 の地に降り立ち、この世界に終焉の引導を渡すだろう。』


 という予言が見つかったとのことです。そのことを危惧したダンジョン政府は現在いるS級冒険者のさら

 なる実力の向上や、新たな冒険者の育成に務めるということです。


 そして、霹靂の白光がダンジョンから戻ってきた際、この世界にあるすべてのダンジョンのランクが上昇

 し、ダンジョンに挑む際に適切なランクかどうかの手続きが必要となりました。


 この事に対し専門家は、


 『この事態について、我々すべての種族はこの事態に素早く対応すべきだろう。そして、冒険者にはこの事

 態に対応すべく、新たなランク〈天災級〉を設定し、この予言に対応していくつもり。』だそうです。」


「こんなこと起こってるから、ダンジョンに潜りにくくなったんだよな。」


「こんなこと起こってたの?やばいじゃん。こんなんでダンジョン入っていいの?」


「まあ、気をつければ大丈夫っしょ。」


楽観的に答える雷華くんに若干のアホさ加減を感じながら、ダンジョンへと潜る準備へと戻った。

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