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第15話:新たなメンバーと目標

ー1層ー

「ええっと、とりあえず、向こうの牙を剝ぎ取っておくか……」


「この牙、売れそうだな。」


「はい!ルーポの素材は低層の中で高く売れます。」


「それは良かった。倒した甲斐があったな!

 安全な場所に仲間が休んでいるから合流しよう。」


 ルーポの牙を鞄にしまい、リリィと一緒にフェイの下へ戻った。

 戻ったところフェイがちょうど目が覚めたところだった。

 彼女は大きなあくびをしながら、ぼんやりと俺たちを見た。


「ん……陽さん……あれ……?」


 フェイがリリィを見て困惑している。

 当然だ、寝る前はいなかった少女が、目の前にいるから。


「フェイ、起こして悪かった。実は——」


 私は手短に、リリィを助けた経緯とルーポとの戦闘のことを説明した。

 フェイは話を聞いて、少し不満そうに頬を膨らませた。


「陽さん、無茶しないでくださいね……」


「まあ、でも倒せたし、無事だっただろ?」


「……はぁ、気をつけてくださいね……」


「はい…気を付けます…

 魔物と薬草で鞄がいっぱいになったし、地上に戻ってみんなでギルドに行こう!」


「はい、戻りましょう…」


 リリィは優しく微笑んだ。



ー大空洞・冒険者ギルドー

 迷宮の出口を抜け、大空洞に戻って、俺達は冒険者ギルドへ向かった。

 カウンターでルーポの牙とグランポッロの素材を売ると、思った以上の金額になった。


「おお……これ、かなり額じゃないですか?」


「はい。贅沢をしなければ、10日間は暮らせるくらいのお金になりますね!」


「よし、それなら今日はご飯を食べて、ゆっくり休もうぜ!」


「はい!」


ー大空洞・冒険者ギルド・食堂ー

「すみません、パンとスープを3つ下さい。」


 注文すると、ほどなくして固いパンと薄いスープが伝わってきました。


 「……しょぼいな……」


 スープをひと口飲んだけど、やっぱり味が薄い。

 フェイは静かにパンをスープに浸しながら食べて、リリィは修道女だからか上品に食事をしている。


「……もっといい飯、食いたいよなぁ……」


 硬いパンをスープに浸しながら食べていると、

「あの、御二人にお願いがありまして…」


「陽さん……!フェイさん……!私とパーティーを組んでもらえませんか?」


 突然の提案に、パンを落としそうになった。


「え、パーティー?」


 リリィの手が、ぎゅっと修道服の裾を抱えている。


「……私では一人で迷宮を探索することはできませんので…でも!私は治癒魔法も使えます!それに薬草にも詳しいので毒を直すこともできます!」


 確かに、彼女がいると戦闘の安定感が増す。

 治癒魔法が使えるのは、俺たちにとっても大きなメリットだ。


「前衛の俺としてはいてくれると助けかるが、フェイはどう思う?」


「えっと……私は……」


「……陽さんが……大丈夫なら……」


「ありがとう、ございます……!」


 リリィが安堵したように微笑む。


「よし、三人になったことだし迷宮探索の方針を変えないか?」


「……?」


「今までは薬草採取が中心だったけど、正直、薬草だけじゃ稼げないから、美味しいものが食べれない。だから、これからは魔物の素材採取を中心にしないか?」


 その言葉に、フェイがびくっと反応しました。


「えっ!?それは危険じゃないですか……!」


「確かに、リスクはある。でも、魔物の素材の方が薬草よりもずっと高く売れた。」


 魔物を売却して得た金袋を軽く振った。


「この金だって、魔物を倒したから手をつけたんだぞ? これを続ければ、もっといい飯が食べられるし、もっと楽しい生活ができる。」


「でも……やっぱり危険です……」


「大丈夫。俺には敵の攻撃をよけるのが得意だ!

 俺がフェイが魔法を使う時間を稼いで、フェイが魔物を倒す。」


「それに、もし俺が怪我をしても……リリィが治してくれるだろ?」


 リリィがコクンと響く。


「はい、全力を尽くします!」


「……わかりました……でも、無茶はしないでくださいね……」


「もちろん!」


リリィが、仲間に加わった!

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