消失した世代
新キャララッシュです
「消失した…世代?」
「この世界の歴史から、消えた年代のことだ」
「…それと僕がどんな関係があるんですか!それと、それはいつのことなんですか!」
空白を埋める者…歴史から抹消された年代を埋める存在。蓮馬には、何もかもわからなかった。
「15世紀〜16世紀までのことだ」
「?全く分からないですよ社長…」
蓮馬は首を左右に振り、降参の意を示す。
「俺も、消失した世代とお前にどんな関係があるのか分からないよ。これから調べるか、オロチの首領に直接聞くしかない」
「……わかりました」
「俺はまだ外での仕事が残っているからもう行くぞー」
「行ってらっしゃい社長」
「あら、ついさっき社長の声が聞こえたのだけれど」
「もう行ったよ」
「そう…」
「言いたいことは分かる。問題ないよあの人ならな」
「あ…レ?社長は?」
出てきたのは、ゲッソリとした雅也さんだった。
「やられたか」
「ここで仕事してると、嫌でも自分をいたわっちゃうよ」
「…莉玖は?」
「梓、ショタコン。察しろ」
「アイツどんな顔して帰って来るんだろ」
いつの間にか、梓さんは、奥の医務室に戻っていた。
ウロボロス日本支部オロチ会議室
「首領奴を逃がしてしまいました」
「まぁいい。赤道が相手ならば仕方ないよ」
「次こそは必ず埋める者を連れて帰ります」
「その必要はないよ」
「えっ?」
「次は彼に動いてもらう」
首領は円卓に足を投げ出してスマホをいじっている少年を指差す。
「えぇーめんどくさいですよー」
少年は間延びした声で話しながらもスマホをいじっている。
「命令だぞ敦」
「はーい」
神谷 敦
能力名「捕食者」
敦は会議室を静かに出ていった。
「良いのですか。アイツで。能力は最早喰種と同様です」
「喰種…神話生物のウィルスの出どころは分かって来ているのか?」
「まだです」
「一刻も早く調べろ。ヤツらは人類の脅威となるぞ」
次回「新たな事件」