第十一日 後
日来守 離子。能力: 人や物にS極やN極を振り分け、好きなタイミングで引っ張ったり引っ付けたりできる。ただ、そこまでの磁力はない。
この能力を使うためには対象に必ず1度触れる必要がある。
日来守「ナコッ!」
日来守 (反発力で一気に!)
ニワトリ「ん?誰だお前は」
日来守(今日も、朝!ナコには触った!あとは私の方に引き寄せれば…!)
この能力にはいくつかの欠点がある。
対象が自分より重い場合は引き寄せられない。
また、巨大な対象への利用が難しい。
ナコ「日来守…!」
日来守「まに…あった(引き寄せで…ぎり)」
ニワトリ「おぉ、すげぇすげぇ!で、そこからどうするんだ?私がこの状況を黙って見てるとでも!」
日来守「私…は、AOGの、日来守ッ!…今から誰も死なせな…!」
ニワトリ「ははっ!いいなその感じ!」ガッ
日来守「っげっァ…」
ニワトリ「あ、そうだな…もう一人いってみるか」
日来守「っ!」
ニワトリ「コイツでいいか」
ノナリ「く、来るな!」
ニワトリ「ほら、ちゃんと手を繋いで…じゃないと二人とも落ちちゃうからな!」
日来守「ぅ゛ぅ゛ッ…」
ズゾ…ぞぞ…
日来守「フぅ゛…ぁ゛ッぁぁぁ゛!」
ニワトリ「なぁロバ!案外面白いぞ!」
ロバ「そうかい」
ノナリ「…日来守…もう、離して」
日来守「だ……めッ゛」
ニワトリ「ははっ!こういう時って誰も助けてくれないんだな!」
ニワトリ (さてと、そろそろ殺すか)スっ
グシャッ
ニワトリ「…んッ?!足が…」
バルコ「…ァァァァ」グワバァ
ニワトリ「まさかブレーメンの音楽隊以外にも仲間がいたとはなぁ!」
バルコ「それ…俺の獲物だ」
日来守「…はぁ…っぁ(とりあえず…た、助かった…?)」
日来守 (でももう…体が…磁力ももう…)
日来守「ごぇ…も…だめ…
ズォォォ
葉束「はぁ…あ゙あ゙ッ…遅くなったッ!」
葉束 (生徒は囲った。間に合った)
ニワトリ「なぁロバ!面白くなってきたってヤツだなこれは!」
ロバ「面倒くさいことになった…ネコッ!」
葉束 (ロバ顔は冷静だ…こいつから潰す)
ロバ「ぬぅッ?!」
ズォォォ
ニワトリ「おぉ〜、ロバ!どっかいっちまったか」
葉束 (ロバ顔…ニワトリ頭…正体不明な生命体…猫に犬…まずいな)
日来守「私…やれます」
葉束「っ…」
葉束 ( この子は訓練科。 まだ高校生だ。
リーダーとしての責任。 まだ早い。
戦闘科 強敵、生命体)
葉束 (だが…)
葉束「気を…気を引くだけだ。勝とうとするな、翻弄する事だけを考えろ!そのニワトリ頭を頼む!」
日来守「はい!」
……
ニワトリ「コレ、アレだな!三つ巴!」
バルコ「オレが食う…コイツは…」
日来守 (引きつける…引きつける…)
日来守「ジャンプ!」ヒュォッ
日来守「出来た!反発力ジャンプ」
ニワトリ「なっ…逃げるのは無しだろ!」ダッ
バルコ「ぁぁぁ…」グワバァ…ヒュルルル
日来守 (二対一、一対二…この状況を上手に使わなきゃ死ぬ)
…
日来守「はぁ…はぁ…(あちこち飛び回って…攻撃はされてないけど…も、もう体力が)」
日来守「ったぁ…着地が!」ズゾザァァ
ニワトリ「ふんっ!」ズドムン
日来守「早…」
ニワトリ「意外と楽しいものだな!追いかけっこも。だが、とっとと殺してロバに加勢しなきゃだからなぁ!」ブォンッ
ザクザクザク…
ニワトリ「痛っ!鬱陶しいぞ!」
バルコ「こっちのセリフだぁぁ…よこせぇぇ…日来守をぉぉ」
日来守 (今のうちに逃げる)ダッ
ニワトリ「あっまて、逃がさん!」
日来守 (あれは…ホルン?…武器?)
ニワトリ「この楽器はなぁ…ホルンと言ってなぁ!伸びると長いんだ!」
ズォォォ…
日来守「っ届いて…
ゴスッ
日来守「コ゜ッぁ゛」ゴロっ…ロゴロ…
ニワトリ「よし!頭にヒットだ!」
バルコ「お前ぇ!」グワバァ
ニワトリ「そう何度もやらせるかッ!」ブンッ
ゴシャッ
バルコ「ぐ…ぁ…」
ニワトリ「悪いな!ブレーメンの音楽隊で、私は一番強いんだ!」
日来守 (…ぁ…ぅ…)
日来守「ぅ…ぉお゜ぺっぇ…ぇぇ゛」ボチャッ…ビチャチャ
ニワトリ「(このガキはもう動けないだろうから、一旦置いておくか。)それにしても、バルコ…仲間のくせに裏切るとはなぁ!」
バルコ「殺す…絶対に…ッ!」グワバァ
ニワトリ「あぁ、お前あれか!仲間の中でも狂ってる方のやつか!」
バルコ「ぁぁぁッ」ヒュルルル
ニワトリ「そんな触手は巻き取ればいい」グルグル
バルコ「ぁがァっ」
ニワトリ「運が良かったな。今、仲間は一人でも欲しいらしい。殺しはしない。気絶しておけ」
ゴシャッ
ニワトリ「悪い悪い!トドメが遅くなったな」
ニワトリ「さぁ、もう終わりだ」
日来守 (はぁ…はぁっ…痛い痛い痛い…)
日来守「で…も…この位置なら…狙える」
日来守 (私は大きいものは引き寄せられない。だから、何度も何度も貼っつけて…磁力を強力にする!)
日来守 (今あのニワトリが居る位置!あそこにS極を何度も何度も貼っつけた。)
日来守「飛んで来い!」
ヒュッ、ヒュッ
ニワトリ「?……岩ッ?!」
日来守「名付けて…磁石網!」
ドスッ
ニワトリ「ゔォッ?!」ズドン
日来守「…ふ…ひゅ…勝ち…」トサッ
日来守「も…動けない」
日来守「意識……が」
…
ニワトリ「っと…セーフ。ホルンが無かったら怪我をしていたところだ!」
ニワトリ「ん、あの扉…そうか」
ニワトリ「そろそろ亜空間に帰る時間か。この狂った仲間を抱えて帰るか。」ヒョイっ
ニワトリ「こっちのガキは…(まぁ、このまま放置でも死ぬだろ)」
ニワトリ「そんじゃあさらば人間どもッ!」




