第47話 鑑定所はしーー!!そして・・・
すいません。
感想で話数が飛んでいることに今気づきました。
44~47話を連続で投稿します!!
指摘していただき本当にありがとうございます。
「今日の配信はどうでしたか?」
『めっちゃ見ごたえだった!?』
『絶対切り抜かれるぞ!!』
『MVPはシエルちゃんじゃない?』
『いや、そこは動きを封じたオニキスだろ!!』
『ユウも良く動けていたぞ』
「何か誰がMVPかで喧嘩してるんだけど・・・倒せた達成感よりも全員無事なのが良かったな」
ヒン
ぽよん
「ぐで~~~ってしているな」
『可愛い~~~』
『本当によく戦ったよ』
『協会が見てたらヤバいんじゃない』
う~~~ん、でもなぁ。
「協会の人は動かないでしょ。もし動いて確保したら配信は出来なくなるし」
『それは絶対ダメだ』
『俺たちから癒しを奪うな!!』
『署名をしますよこっちは!!』
何か過激派みたいなのが出てきていないかな。
「それじゃあ今日はここまでにします。
ご視聴、ありがとうございました!!またね~~~~」
ヒヒ~~~ン!!
ぽよ~~~ん!!
『お疲れ~~~』
『しっかり休んでね!!』
『ナイスファイト!!』
と心が温かくなるようなコメントを貰いつつ、配信を終了するのだった。
「ドローンの電源を落として・・・疲れたなぁ~~~」
本当に気が抜けなかったな。
苦戦という苦戦ではなかったけれども、今までで一番時間がかかったと思う。
変異種・・・ここまで強いなんてな。
「今日は、このまま帰るとするか」
ヒン
ぽよん
「流石にお前たちも疲れたんだな」
ということで2体をリュックの中に入ってもらい、ドローンをケースに入れてボス部屋の奥にあるポータルを用いて帰還するのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・
「これは・・・」
「しーーーでお願いしますね」
「了解しました・・・まさかあなたが」
まぁ、こうなることは分かっていたけれども、さすがに変異種の魔物の魔石を持ち込んだらバレるよね。鑑定員の人にはお口をチャックでお願いした。
向こうもそれを組んでくれて、騒がずに対処してくれたおかげで何とかなりそうだ。
けど、鑑定所の奥にいる人たちも気づいたのかちょっと声が聴こえてくるんだが、
「あの人だって」
「本当に?」
「魔石見てよ」
「配信で見たのと一緒だ」
コソコソしてくれているから、他の探索者の人たちには気づかれていないのが幸いかな。時間は戻ってきたときが10時半、配信初めて1時間ぐらいかな。結構な人が集まっていた。
「鑑定番号・1番の方。鑑定所までお越しください」
「よし、さっさと帰るとするか」
と鑑定して清算してもらったところ、何と30万2960円も稼げることができた。
内訳として、小魔石が全部で5万ぐらいで、後は全部変異種のボスモンスターの魔石だ。
めっちゃ質も良く、中魔石だが実質大魔石レベルの魔力保有量があるため、この金額になったんだとか。
「う~~~ん。稼げるのはいいが、ある程度貯めとかないといけないのがな」
本当に確定申告ががががが。
「清算も終わったことだし、さっさと帰るとするかな」
と車に向かおうとした時だった。
「ちょっと待って。そこのお兄さん」
「うん?」
いきなり声を掛けられた。振り向くと、3人の女の子がいた。
見た目的に全員同じ歳かな。
1人が剣士で1人が盾を持っている感じからタンクかな。
そして声を掛けてきた女の子が魔法使いかな。
杖を持っていて、尖がり帽子をかぶっているし。
「どうしたのみぃ?」
「あの男の人が気になるの?」
「うん」
「えっ~~~と、俺に何か用かな?」
「というよりは、お兄さんのリュックが気になるかな?」
「っ!?」
これって・・・まさか。
「どうして・・・俺のリュックが気になるんだ?」
「あなたのリュックの中にモンスターを感知したからかな」
「・・・」
う~~~ん、もうフラグは立っていたのかな?
こうも回収されるとどうしようもないからねぇ。
「それって、従魔ってこと?」
「リュックに入るぐらいの小ささってまさか」
「うん、この人が「待ってくれ」・・・うん?」
「ここでは言わないでほしいから、個室の方に移動しようか?」
ということで、何かナンパみたいになったが、パーティーの打ち合わせなどに使われる個室に入ることに。
「本当にユニモンチャンネルのユウさんなんですか?」
「そうだよ。・・・・オニキス」
ぽよん?
「「ほ・・・本物だ!!」」
「私の感知は間違っていなかった」
「まさか、こんなに早く感知できる人に出会うとは」
これはマジで予想外だよな。本当に。
「・・・お願いがあるんですが」
「・・・何でしょうか?」
「・・・私たちと一緒に潜ってもらえますか?」
「うん?」
「私たちはまだ結成して2週間も経っていなくて、せめてモンスターに対する恐怖心を無くしたいんです!!」
まさかのお願いにちょっとびっくりした俺なのであった。
・・・これをネタに脅されるのではと思った俺は心が少し汚れているのかな?




