第150話 翠の安否と11層へ
「・・・翠がケガを!?」
翠が最近家に来ることがなかったため、翠のお母さんに連絡を入れたところ、
どうやらケガをして入院しているらしい。
「・・・翠さんがケガ?」
「どうやら、仲間をかばってゴブリンの攻撃を腕で受け止めたんだと」
「それは・・・」
「幸い、ポーションもあったから問題はなかったけど」
「それならよかった」
この世界にはポーションがあるからな。
ある程度の無茶はできるってものだ。
「翠のパーティーも翠を除けば、全員真奈美と同じ歳だからな」
「そうなんですか?」
「あぁ。俺がユウだと最初にバレた子たちだからね」
「確か・・・魔力感知に引っ掛かってバレたんだよね」
「そうそう。・・・あの時は焦ったものだ。しかもその後に、一緒に潜ってほしいと頼まれて、初めて探索者協会の闇に触れたからな」
あの子たちと一緒にダンジョンに潜ったのが、大体半年ちょっとだからな。
懐かしく感じるよ。
「・・・翠にメールを送るとするか」
「今はもう大丈夫なんですよね」
「ポーションを飲んで1週間休めば骨が折れても回復するからな」
「ポーション飲んでも直ぐに治るわけじゃないんだよね」
そう。ポーションを飲むことで飲んだ人の体の再生を行うのだが、
回復はケガ次第ではすぐには治らないんだよね。
「翠の場合、腕が折れたらしいからポーション飲んで骨が完全に元に戻るまでは安静にしないといけないんだよな」
「ゲームとか小説のポーションとは違うよね。あれはすぐに回復するのに」
「ゲームとリアルを一緒にするなってことなんだろうな」
ちなみに、翠に連絡を入れたところ、
『骨が折れたのは10日前よ。その後はずっと安静にしていたからね。
全然連絡できなくてごめんなさいね。今は完治してあの子たちと頑張って潜ってるから』
と元気にダンジョン探索を再開しているみたいだ。
本当によかったよ。
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焼き肉パーティーをして、翠の安否を確認した日から2日後。
俺は岐阜ダンジョンに来ていた。
連れてきたのは、シエルとシラユキにメリアだ。
「楽しみだねパパ!!」
ヒンヒン!!
ワンワン!!
「そうだな・・・しっかり対応できるようにしないとな」
今日はついに11層に挑む。
一度どんな階層なのかを確かめるって感じで挑む。
「今日はお試しだからな」
「は~~~い!!」
みんな楽しみにしているみたいだな。
オニキス・ナイト・ドライトはお留守番をお願いした時は、
ズ~~~~~~~ン
って感じで落ち込んでいたからな・・・ちゃんと2日後ぐらいに連れて行って挑まないとな。
「それじゃあ・・・受付を済ませてさっさと挑むとするか」
「オォーーー!!」
ヒヒ~~~ン!!
ワオ~~~ン!!
・・・あのシラユキもノリノリだな。
ちなみに、ほかの探索者にも俺たちが来ているのがバレていたたため、
軽くファンサービスをしてから挑むのであった。
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「ここが11層かぁ」
「凄い自然でいっぱいだね」
ヒ~~ン
ワフ~~~
そう。11層以降のダンジョンはジャングルだ。
草木が生い茂っているな。
「シエルは索敵をお願いな」
ヒンヒン
シエルの索敵が一番の頼りかもな。
草木が多くて、不意打ちが喰らいやすいからな。
基本的なパーティーの場合は、盾役の人が前を警戒して、ほかの人たちが横と後ろを見るって感じだけど、俺の場合それをシエルだけで完結できるからな。
「メリアはこの草木を操れるのか?」
「・・・この草木には魔力がないから無理だよ」
「魔力がないのか」
ちなみに、今回はお試しで挑んでいるため配信はなしだ。
メリアが操ることができればもっと楽だと思ったんだけどな。
ガサガサ・・・ガサガサ
「全員警戒!!」
なんだ・・・何が出てくる・・・って
ウキ?
「こいつは・・・<グランドモンキー>か?」
現れたのは1匹の猿。
コイツが11層から出てくるモンスター<グランドモンキー>。
土属性の魔法を使って相手を封じて殴り飛ばす。
サルの見た目の通りすばっしこいのが特徴だ。
しかも、パンチの威力がヤバいらしく、鉄の防具をぶっ壊すほどの威力らしい。
ウキキッ!!
ワオ~~~ン!!
パキパキパキ!!
ヒヒン!!
ウキャッキャッ!?
飛びかかってきた敵をシラユキが瞬時に凍らせることに成功し、それをシエルが
風の魔法で吹っ飛ばして倒した。
11層以降でも倒し方は変わらないのね。
けど・・・これなら・・・って油断したら駄目だな。
特に、今回はただ飛びかかってきただけだから簡単に倒せたが、魔法を使われたらもっと時間はかかっただろうな。
「シエルもシラユキもよくやった」ナデナデ
ヒン♪
ワフ♪
「・・・次は私がやるよ!!」
「・・・気合入っているな・・・空回らないようにな」
メリアが気合が入っているけど・・・大丈夫かな?




