プロローグ
楽しく読んで貰えたら嬉しいです
プロローグ
日常、非日常。
現実、非現実。
面白い?つまらない。
――日常、現実…つまらない、つまらない。
――こんな人生は糞だ、――
「あぁ…」
どうして俺は人生の面白さを求めたのだろうか。
彼は今日も教室の一番端で居眠りをしていた。
体育の授業だろうか?
1、2と数える声が微かに耳に聞こえていた。
高校に入って1年経った彼にとって、
それは子守唄のようなものである。
毎日8:35までに登校し、
帰宅部のため4:30には家に帰宅。
帰宅部のエースとは彼の事かもしれない。
良いことも、悪いことも今まで避けてきた。
平凡が一番だと言い聞かせてきた。
退屈な日々は慣れたつもりだった。
「糞つまらねぇ人生だな、俺って」
いつの間にかそう思っていた。
知らなかったのだ、彼は。
自分が孤独であるのが嫌いだったのを。
この感情は、彼の心を蝕み既に黒く孔が空いていた。
数学…面倒だな。
薄らと目を開き、
黒板の文字列に目眩を覚える。
皆の話し声…先生の声が…
―――外のかけ声と重なる。
1、2、3、4...
いーーち…、にーーー、さーー…...
頭の中でぐるぐると数字が駆け巡った。
まるで脳内をぐちゃぐちゃにする感覚。
気持ち悪い、吐気がする。
嗚咽しそうだ。
―――おい、起きろッ!
いきなり鮮明な音。
先生の声だ、平凡にそう思った。
いつものように伸びをしようと
身体を起こした。
――― 瞬間 ー
ピッ…ピッ…
残り30:00…29:59…
ジリリリリリリィイイッ…
「脳内戦争開始。KEEP OUT!!(立入禁止)」
鼓膜から耳の奥へとチカチカ黄色と黒が警告する。
…バチィイイ――――ッ!!!!!!
鳴り響く音。
彼は、頭を強く打たれたように机から倒れた。
皆が此方を見た。
…何だ?
呆然と辺りを見渡す。
彼の机と椅子は倒れ、自分は突き飛ばされたように床に手をついていた。
…バチィイイ――――ッ!!!!!!
「ぅ…ぐぁ…あぁッ…」
二度目の打たれる感覚に彼は吐血した。
――早く胎内から脱出して下さい――
――早く胎内から脱出して下さい――
なんだ…?これは?
俺…どうしたんだっ!?
何が起こっているッ…
皆何故…無視するんだッ…
――ぁあ…っぐ…
苦しい…苦しい…っ苦しいッ…!!!
彼は何が起こったのか解らない。
それはそうであろう。
だってそれは
――彼の脳内だけで起こっている事だから――




