表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者は他人の真似が上手なようです!  作者: 初心者P
第4章 成長 ~取り敢えずあの女は死刑な~
39/46

第35話 決戦 後編

どうも、やはり戦闘シーンは書くのが難しいなと初心者Pです。


今回はアッサリ終わります。そういう回です。というか、私には戦闘シーン書くとか無理(´;ω;`)


心の準備をして、お読みください。


それでは、第35話どうぞ~。

第35話 決戦 後編


 次の日、俺たちは王都の北門に集まっていた。方位磁石が示す方向が、北門のその先だったからだ。


「皆、準備はいいな」

「問題ない」

「大丈夫です」

「準備万端です!」


 ファルド、王子、ツカサの順に返事が来た。3人とも準備は問題ないようだ。それに、覚悟も決まっている。そんな顔をしていた。

 俺たちは王子が用意してくれた馬車に乗り込み、サザリーの元へと出発した。


「ファルドさん、そう言えばまだあの事を聞いてなったんですけど……」

「ん?あぁ、あれか。聞きたいか?」

「別にそこまで聞きたいわけじゃないです。ファルドさんにとっても、辛い記憶かもしれないので」

「……そう、長くはない。単純な話さ。俺には婚約者がいた。あいつはよく聞く、幼馴染というやつだった。だが、あいつは結婚する前日に殺された。サザリーによってな。だから、俺は復讐したいんだ。あいつを殺すためだったら、なんだってやる。そう、決めたんだ」


 ファルドさんの言う通り単純な話だ。大切な人を殺されたから、復讐したい。心理としては単純だ。だけど、その思いはとても複雑なものだろう。悲しみ、憎しみ、恨み、後悔、色々な感情があったはずだ。俺には想像もつかない。

 ただ、1つ言えることはファルドは俺たちの味方だってことだ。たとえどんな理由で俺たちと一緒に戦うことになっても、味方であることに変わりはない。


 ファルドの話を聞いてから、馬車での会話はまったくなかった。重い空気とまでは行かなくとも、話しずらい空気だった。全員が下を向いているような、そんな感じだ。

 それから2時間後、方位磁石に変化が生まれた。ある場所に近付くと、針がクルクルと回り始めたのだ。ファルドによれば、これは近くにサザリーがいる証拠だと言う。


「ここですか?」

「あぁ、そのはずだ」

「お墓……でしょうか」

「ぼ、ボクってあんまりこういうの得意じゃないんですけど」

「ツカサは女の子だもんな」

「ちょ、それは関係ないでしょ!?」


 場所はお墓で、日本の物とは違った西洋風の墓がズラリと並んでいた。しかも、何故かここだけ曇っていて雰囲気が出ている。正直に言って怖い。

 それに、この墓地の真ん中には屋敷のようなものが建っている。それがまた怖いこと。


「あのデカい屋敷にサザリーはいるんじゃないか?」

「屋敷?」

「あぁ、あれですね」

「こ、コワッ」

「あれは屋敷ではない。元教会だ」

「え?教会なんですか?」


 おかしいな、パッと見屋敷なんだが……。これが教会?だけど、やっぱり何度見ても違うような。

 俺はファルドが教会だと言う建物を良く見た。すると、あることに気が付いた。俺が勘違いした理由、そして協会としては致命的な部分。


「そうか!十字架がないのか!」

「あぁ」

「なるほど!」

「た、たしかに」


 どうやら王子とツカサも気がついたようだ。教会の屋根を指さして十字架がないと言っている。

 まさか、十字架がないだけで教会と屋敷を見間違えるなんて、我ながら恥かしい。だが、それほどまで似ていたのだ。十字架1つで変わってしまうほどにな。


「そんなことはどうでもいい!行くぞ!!」

「あ、ファルドさん。ちょっと待ってくださいよ」

「十字架、ないですね」

「本当だ~」

「ちょ、2人とも行くよ。ファルドさんが先に行ってしまう」

「はい!」

「置いてかないで~」


 なんとも緩い感じで敵拠点に突入。ここまでで一番緊張感のないシーンとなった。こんなんで大丈夫か?マジで、死人が出てもおかしくないんだぞ?

 俺の心配をよそに、怒りのボルテージが振り切っているファルドが教会の扉を強引に開いた。そして、そのまま中へと入って行ってしまった。


 俺たちも遅れて教会の中へと入る。中はどこにでもある教会のそれと同じで、長椅子が沢山並んでいる。

 しかし、明かりが一切ないためとても暗い。雲で太陽の光が遮断され、窓からの光りも一切ない。


「ようこそ、私の家へ」


 不気味に思いながらも教会の中へ入って行くと、突然サザリーの声が教会内に響き渡った。俺たちは警戒し、周りを見渡す。だが、どこにもサザリーの姿はない。

 そんな俺たちを笑うように、サザリーの声が再び聞こえて来た。


「あなた達が来ることは分かっていたわ。だから、プレゼント用意したの。ユウト君は特に気に入ってくれると思うわ」


 サザリーがそう言った瞬間、教会全体が揺れ始めた。そして、地面から銀色の騎士が生えて来た。しかも、身長が5mくらいある巨大な騎士だ。

 盾と剣もその身長に合わせたものになっているため、騎士がそのままビック○イト的なもので巨大化したかのような見た目だ。


「その子はシルバーナイト。体を硬化させる能力を持っているの。これはユウト君、君対策よ」

「俺対策?どういうことだ!」

「君、他人のスキルや魔法をコピーできるでしょ」

「な、何故それを!?」

「ふふ、私は神を呼ぶのよ?そんなこと、神に聞けばすぐ分かるのよ」


 なんてことだ。ここにきて俺の切り札を知られた。いざ決戦となった今、俺は完全に使えない荷物と化したのだ。サザリーに一杯食わされたわけだな。

 だが、諦めるわけにはいかない。俺のコピー眼のことがバレても、今までコピーした力があればなんとか……。


「それと、一応言っておくとシルバーナイトの硬化した皮膚はそう簡単には傷つけられない。たとえ、私でもね」


 俺の力じゃ無理だと、遠回しに言われている。結局のところ俺は他人の真似をしているに過ぎない。自分で覚えたり、習得したりした力は1つもない。

 それを見透かされたかのような一言だった。だけど、その力をコピーすればいい話。硬化の能力をコピーして、自分のものにすれば俺たちに圧倒的アドバンテージが生まれる。


「コピー・オン!行くぞぉぉ!!」

「俺も行くぞ!」

「僕も出る!」

「勇者として引くわけには行きません!」


 それぞれがそれぞれの武器を手に走り出す。それに反応したのか、シルバーナイトがゆっくりと剣を振りかぶり俺たち目掛け振り下ろした。

 しかし、その動きはあまりにも遅く、避けるのは簡単だった。シルバーナイトの攻撃も、動きも全てが遅い。一歩前へ進むだけでも足を上げ、動かし、下すの作業をゆっくりこなさないと出来ない様子。

 これなら勝てるかもしれない。動きが遅ければ攻撃を当てることは簡単。ならば、一点集中で攻撃を重ねれば、もしかしたら硬い皮膚をぶち破れるかもしれない。


「動きが遅い!一点集中でシルバーナイトの皮膚を破ります!」

「分かった!」

「分かりました」

「了解!」


 俺はシルバーナイトの正面まで行き、剣を構える。ツカサとの戦いで使ったあの技、《一閃突き・改》で兜を破壊する。

 俺は足に力を込め、思い切り跳躍。その後、回転を加えながら剣を突き出した。


「食らえ!《一閃突き・改》!!」

「俺も続く。《蒼破斬》!!」

「あの時目覚めた力!《セイクリッド・フラッシュ》!!」

「ボクも行きます!《ホーリーライト・ソード》!!」


 俺の技が兜に当たり、ヒビが入った。次にファルドの技が当たり、そのヒビは大きくなる。王子の力が兜を半壊させ、仕上げにツカサの剣が兜を完全に破壊した。

 兜が破壊されたため、露になるシルバーナイトの顔。全員の視線がシルバーナイトの顔面に集中した。

 それは、鉄で作ったマネキンのような顔で、例えるならばター○ネーターに出て来たアレのようだ。しかも、その顔にキズは1つも付いていなかった。兜も相当硬かったが、あれほどの攻撃を受けてなおキズ1つ負わないとは思わなかった。


「だから言ったでしょ?それに傷をつけることは出来ない。それに、コピーも出来ないわよ?」

「何!?そ、そんなバカな!俺の力は他人をコピーする力。そんなこと、あり得えない!」

「バカはユウト君、あなたよ。コピーできると言っても、それはただ真似ているだけ。それは君も感じたでしょ?その真似、たとえその人の片腕が機械でも出来るの?無理よね?それはもはや真似の粋じゃない。右腕を変質させているのと同義。つまり、あなたのその能力は相手のスキル外の力(・・・・・・)はコピーできないのよ!」


 確かにサザリーの言う通りだ。腕がサイ○ガンをコピーしようとしても、まず俺の腕にサ○コガンがない。

 しかも、それがシルバーナイトの硬化だとするなら、俺に勝ち目はない。コピーできない以上、俺の攻撃は何の役に立たないだろう。俺の今の最強の技は、全てサザリーの力だ。そのサザリーの能力が効かないとなると、もう俺に成す術はない。


「ユウト!お前の力、本当にスキルなら何でもコピーできるのか!」

「え、はい。魔法もできますけど」

「それなら良し!俺の技、しっかり見てろ!!」


 そう言ったファルドさんはシルバーナイトの足元まで行くと、あの黒刀でシルバーナイトの足を斬りつけた。

 最初は効かないだろと思ったが、良く見ればなんとシルバーナイトの足が切れている。鎧だけでなく、シルバーナイト自身がだ。


「これが《斬鉄剣》だ」

「コピー、しましたよ!」

「よし、これなら行けますね!」

「やった!やる気出てきましたよー!!」

「今度はユウトも来い!行くぜ!《斬鉄剣》!!」

「はい!」

「《セイクリッドランス》!」

「《セイクリッドソード》!」


 ファルドの攻撃で希望が生まれ、俺たちに勝てるという気持ちが湧いて来た。これなら勝てる、まだ戦えるという気持ちが。

 しかし、それはサザリーによって簡単に崩された。


「あらら~、面倒ね。あなた、死んで?」

「ファルドさん!!後ろーー!!」

「なッ、いつの間に!」


 いつの間にかファルドの真後ろまで来ていたサザリーが、ファルド目掛けて細剣を突き刺そうとしていた。その光景が、俺には止まって見えている。まるで、ゲームで選択を迫られているような。

 このままファルドが刺されたら、間違いなく死んでしまう。あの位置、心臓を一撃だろう。しかし、俺なら届くかもしれない。サザリーを攻撃してもこの場合意味はない。結局は避けられて終わりだろう。だったら、ここは!


「ファルドさん危ない!!」

「あら?」

「何!?」


 俺はファルドを突き飛ばし、刺された。サザリーの剣は俺の右脇腹から入り、左脇の下から出た。それと同時に激痛が俺を襲う。

 そして、俺は直感した。スキルなんて使わず、俺の生命としての本能が訴えてくる。心臓を、やられたと。


「ぐふぉあ」

「ユウト!!」

「あら、また邪魔するのね。まぁ、丁度いいわ」

「サザリー!お前ユウトに何を————ぐはぁ!」


 口から血があふれ出す。もちろん傷口からもドバドバ出ている。だが、俺の体が動いてくれない。もはや痛みすら感じない。目が閉じてしまう。だが、ここで閉じたらもう二度と開かないような気がして、必死に堪えていた。

 すると、サザリーが俺の顔を覗き込んでいるのが見えた。そして、サザリーが左手を俺の顔に伸ばしてきて……


グチュブチッ—————


 左目を引きちぎった。


「ふふ、これで私はもっと強くなれる。ありがとね、ユウト君」


 その言葉を聞いたと同時に、俺は意識を失った。左目を失い、心臓まで破壊された俺はきっと助からないだろう。

 あぁ、勝つって決めたのに……ごめん、皆………。


しかし、おかしなことが今起こっている。それは何か、説明させてもらう。聞きたくないと言われても説明するぞ。


 今、俺の目の前にはいかにも女神風の人?がいる。しかも、俺の事をニコニコとした顔で見ている。なんだろう。

 いったい俺になにか用があるのだろうか。


 俺は意を決して女神?に話仕掛けてみる。


「あの~」

「はい~」

「フローリアだよな?」

「そうですよ~」


 どうやら俺は、あの空間に逆戻りしたらしい……これ、笑えばいいの?

グチュブチッ—————


伝わりにくいですね。


次回は女神様との再会ですね。


お楽しみに~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ