Destiny Breker
真歴一六九七年七の月、イルーリア共和国に在る一つの村が一夜にして滅んだ。その惨劇から二年後、フィグ村で少女は両目を眼帯で隠した青年と出合った。少女は青年の素性も知らずに共に居る事を決める。青年もまた少女の事を半ば諦めの気持ちで受け入れた。最初は擦れ違いを見せていた二人だが、共に過ごす時間が増える毎に互いの事が何となく分かる様に成ってきた。少女は彼と、青年は彼女と、共に過ごす時間が楽しくなり始めたそんな時、青年は凶悪事件に巻き込まれた。青年は容疑者として捕らえられ、少女は彼の疑いを晴らす為に奔走する。そして事件の全容が浮かび上がり始めた時には、裏で暗躍する者も動き出していた。