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古の庭で  作者: 槍田歩馬
第一章 幕開け
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第0話

 私は何のために生きているんだろう、とふと思った。

 私が今ここで生きている意味を見つけなければ、と誰もいなくなった宮殿で思った。足元には、たくさんの屍が転がっている。

「見つけないと…」

 私がこの手で葬り去った人々が、一体何のために殺されなければならなかったんだ。

「ひっ」

 誰かが、いる?私はまだ戦わなければいけないのか、と重い体を翻した。

「やめて、ころさないで…」

 5歳くらいの幼女と、使用人と見られる女だった。

「お前は…」

 幼女は茶髪で巻き毛、そして緑の目。この王国の第一王女の特徴と一致していた。

 剣を向ける。二人はびくりとして、一歩後退った。

 「この子は、私の子です」と震えた声で使用人が言った。

「私はただの使用人でございます。この子は私の子で、父親は戦争で死にました。ですから、どうか、私の命はどうでもいいから、この子だけはっ…」

 女は幼女を抱き抱えて震えていた。二人とも泣いていた。

 見上げた忠誠心だ、と私は感心した。戦う力もないこの女は、自分の命を投げうってでも、もう滅びかけているこの王国の王女を助けようとするのか。

「ならば行け」

 気がつけば私は二人に背を向けていた。

「お前の子なんだろう?私はもう人を殺すのに疲れた。今なら見なかったことにしてやる」

 使用人の女は黒い目を見開いて顔を上げた。そして一礼して走り去った。

 はあ、とため息をつき、重い体を引き摺りながら外に出る。外に転がっていた小さな身なりの良い女の子の死体を宮殿に運び、首を落とした。これで、彼女が捜索されることはない。

 ふと周りを見渡すと、王と妃が重なるようにして死んでいた。これでは不自然だから、先程の死体と一列に並べて、王たちの首も落として手に抱えた。

 これでもう、大丈夫。そう思って安堵した。

 なぜ私がこの時あの子供のためにここまでしたのか、今でもよくわからない

 私はこの選択を後悔している。というのも、これが悲劇の始まりだからだ。

 私と彼女が再会するのは、これからそう遠くないことの話だが、それはまた今度にしよう。

まずはこの作品を手にとって(クリックして)下さりありがとうございます。

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(切実に!待ってます!)

拙い文ですが、これからも頑張ります!

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