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老人ホームのベッドにワシは寝ていた。
今日は何日かいのう……。
ワシは、ここに入居して、どのくらい経つんじゃろう……。
そんなことを思っていたら、職員が二十歳くらいの男性を連れて部屋に入ってきた。
なかなかイイ男じゃのぉ……。
職員は、部屋を出ていき、男性が残り、ワシに言う。
「おじいちゃん、96歳の誕生おめでとう!」
そして楽しげに色々と話してくる。
……おじいちゃん……わしの孫かいのう、すまんが思い出せん……ワシの若い時に、どことなく似てる気はするのう……。
ワシは曖昧に笑い彼の話を聞いていた。暫くして、
孫は
「また、来るよ」と言い帰っていった。




