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上部が錆びたガードレール




 道にはガードレールがよくある。たいていは、白くて無機質なものが多い。


けれど、街中で「″上部が″ひどく錆びたガードレール」を見つけたときは、その場所に、あまり近づかないほうがいいかもしれない。





 私は小さいころに、藻と錆のドブ川へ近づいた事がある。とても臭く、謎の虫が川の中を這っていた。



昨日、そのドブ川をグーグルマップで見てみた。



人が入れないように、ガードレールが新しく設置されていた。私の記憶が正しければ、ここ20年以内に設置されたものだと思う。


そして、不思議なことに、そのガードレールは″上部だけ″が酷く錆びていた。



 錆色に、まるで砕かれたクラッカーのように、上部は粉々になり、その破片が地面に散乱していた。


その場所以外のガードレールには、問題がない。


いつもの、白く無機質なガードレールだ。


でも、ドブ川のガードレールは、″上部だけ″が酷く錆ている。



不思議な話だ。



「錆」は化学の話なので、AIに聞いてみた。


するとAIは、


ドブ川から立ち昇った硫化水素が、ガードレールの上部に結露として付着し、結露に含まれる硫化水素によって、強い腐食が起き、その腐食が錆を進行させている。


と答えた。



硫化水素は、人間に有害なガスだ。



つまり、上部が異様に錆びているガードレールの近くには、「硫化水素」や「何らかの危険な物」がある可能性が高い。


だから、上部が酷く錆びているガードレールを見つけたときは、近づかないほうがいい。


上部が酷く錆びたガードレールは、

いわば、現代の殺生石だからだ。



散歩中に、探してみると面白いと思う。




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