チャコ2
チャコは2本目の煙草に火をつけながら言った。
「・・・・・で、あたしの所へ来た理由は・・・?」
ジョンプレイヤースペシャルの煙草の煙が香ばしい。
ニコチンが心地よい快楽を誘う。
「お金も取られてどうしていいか分からず、フラフラと歩いている時、その人が声をかけてくれたんです。」
女性はリクの方へ右手のひらを向けながら話した。
「リクに声をかけられてついて来るとは、あなたもよっぽど切羽詰まってるんだね!」
チャコは皮肉っぽい笑顔を見せた。
「チャコさーん・・・。」
「それは言い過ぎですよ・・。」
リクは苦笑いをしながら言った。
リクの身長は187センチ。体重は90キロはある。
胸やお腹は筋肉が発達していて、盛り上げっているのが、シャツを着ていても分かる。
太い腕は日本人離れしていた。
短髪で眼光が鋭い。髪の毛の色は赤色。
近くにいると、とても怖い。
若い女性が夜中にこんな男に声をかけられたら、恐怖だろう。
いや、女性でなくても、普通の人は怖い。
関わりたくはない部類の人間だ。
「チャコさん、この人に客を紹介してやって下さい。」
リクは言った。
客とは、売春の相手だ。
チャコは煙草を吸いながら、女性を見た。
「・・・綺麗系な顔をしてるね。」
「スタイルも良い。」
「これなら普通に稼げるな。」
チャコは煙草を灰皿で消す。
立ち上がり女性の目の前にくる。
チャコの眼光をとても鋭い!!
「身体を売っている経験はどのくらい?」
チャコは女性の目を見ながら言う。
「・・あ・・あの・・数人です。」
「正直、あまり経験がないです。」
女性は狼狽えながら言った。
「歳は?」
「じゅ、19です」
「19歳ね」
チャコより2歳年上だと心の中で呟いた。
「客からは2時間で1万5千円貰え。」
「もちろん、セックスは1回。」
チャコは淡々と説明した。
「1万5千円??」
「安いですよ!」
「2万円は貰わないと!!」
女性は反論した。
チャコは再びジョンプレイヤースペシャルの煙草に火をつけた。
「・・・あのねー。」
「どういう客を対象にしてるの?」
チャコは煙草を吸いながら、女性に尋ねた。
「・・どういう客って言ったって・・・。」
「普通の会社員とかですかね。」
女性は下を向きながら言った。
「だろー。」
「普通の会社員が2万円も払えるか?」
「ホテル代込みならまた別だけど、ホテル代は別でしょう?」
「そしたら2万5千円だよ。」
「他の女性にも言ってるけど、良客として継続してもらった方がいいでしょう。」
「1回2万円を月に1回より、1回1万5千円にして月2回遊んでもらった方が良くね?」
「もっと言うと、客は中年男性が多いからね。」
「まず家庭を持っている男性は1回2万遊んだら、もうその月はないね。」
「そこそこ年収が高い相手ならいいけど、そううまく行かないからね。」
「独身の若い男性なら、1回2万でもいいだろうけど・・。」
「しかし若い男性は金を払わなくても、女の子と遊べるからね。」
チャコは煙草を吸いながら、女性に言った。
女性は無言のまま、チャコを見つめている。
「うちの客で良ければ紹介するよ。」
「2時間1万5千円」
「仲介手数料5千円貰うよ!!」
チャコの瞳は鋭く光る!
女性は迷った。自分の中での相場は2万円。
それよりも低い1万5千円。
さらにそこから、5千円も仲介手数料を取られてしまうなんて・・・。
その考えを見透かされたかのように、チャコは女性に言った。
「その代わり良客だよ。」
「しかも万が一客とのトラブルがあった時は、あたしらが対応する!!」
「条件としては悪くないと思うけどね・・・・。」




