表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

84/377

5月 一般大会 3

 #9井口ちゃんが、サーブを2本共ミスしてしまったのは、疲れだけが理由ではないと、陽介は猛省していた。


 相手チームのタイムアウトで、メンバーがベンチに戻って来た時、ベンチの真後ろで観戦したいた1人が、


「もう少し手を抜いてあげないと、塚本クラブが可哀想だよ!」と、ヤジを飛ばした。


 そのヤジに陽介が反応してしまい、


「はぁ、あんた何言ってんだ!、こっちが一生懸命手を抜かずプレーすることが、相手に対して1番敬意を表することじゃないのか?、手を抜く方がよっぽど失礼だ!、第一こっちは手を抜けるほど実力がある訳じゃないんだ!、普段から一生懸命やってる練習の成果を出そうと頑張ってるんじゃないか!、それを何だ!腹が立つ!」と大きな声で、ヤジを飛ばした人に言った。


続けて、「今度言ったら、ぶっころ…」と言おうとした時、マネージャーの三輪さんと#15彩姉さんが、陽介の腕をつかみ、「そこまで!、そこまでだよ!、今は試合中だよ」と言って、陽介の言動を制した。


 陽介は、我に返り、タイムアウトで戻って来ているメンバーに、「ごめんなさい。チョッと熱くなってしまいました。三輪さんや彩姉さんが言う通り、今は試合中です。皆なこのままの調子で行きましょう!、レシーバーは1発で返って来るボールに気を付けて、皆な集中して行きましょう!」と指示し、円陣を組ませ、キャプテン#1ヨシちゃんに声がけさせて、コートに送り出した。


 そのタイムアウト明け直後のサーブを、#9井口ちゃんがミスしてしまったのだ。


 陽介は、試合中なのに、皆を嫌な思いにさせてしまったことを、本当に申し訳なく思った。


 主審のサーブ許可の吹笛。


 塚本クラブのサーバーは、アンダーサーブを山なりに打って来た。


 永竹クラブは、バックレフト#13シズさんがレシーブ。


 セッター#2ヤマちゃんが、ライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、あっさり決めた。


永竹クラブ16ー1塚本クラブ


 永竹クラブのサーバーは、#3キーちゃん。


 #3キーちゃんは、鋭いサーブを打った。


 塚本クラブのバックライトがはじき、サービスエース。


永竹クラブ17ー1塚本クラブ


 #3キーちゃんのサーブが続く。今度も鋭いサーブ。


 塚本クラブのバックライトが、何とかレシーブして、ハーフセンターが、レフトアタッカーに二段トスを上げた。


 主審の吹笛。ドリブルの反則。


永竹クラブ18ー1塚本クラブ


 #3キーちゃんのサーブ。あたり損ねた緩いサーブが塚本クラブのコートに向かった。


 塚本クラブのハーフセンターがレシーブ。しかし乱れてしまいレフト#17よっちゃんに向かって、ダイレクトで返って来た。


 #17よっちゃんが、スタンディングジャンプで、そのボールを思いっ切り打った。しかし、ネットが大きく揺れた。


 永竹クラブのメンバーは、「あぁ~ぁ、やっちゃったよ、ネットタッチだよ」と頭を抱えた。


 しかし、主審の吹笛は、ボールが塚本クラブに落ちた後にあった。どうやら、#17よっちゃんのネットタッチではなく、思いっ切り打ったボールがネットを揺らしたようだ。


 #17よっちゃんは、胸を撫で下ろしながら、皆なとハイタッチ。


永竹クラブ19ー1塚本クラブ


 #3キーちゃんのサーブが続く。低くて速くてエンドラインまでとどくサーブ。


 塚本クラブのレシーバーは、動けない。サービスエース。


永竹クラブ20ー1塚本クラブ


 #3キーちゃんのサーブ。


 塚本クラブのバックレフトが何とかレシーブ。ハーフセンターがレフトアタッカーに二段トス。


 永竹クラブは、陽介の指示通りブロックには付かず、下がってレシーブの機会を待つ。


 塚本クラブのアタッカーが、ボールを打った。


 しかし、その直後にネットに自ら突っ込み、ネットタッチ。


永竹クラブ21ー1塚本クラブ


永竹クラブは、1セットを先取した。


試合時間は、約15分。実力の差を見せつけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ