#2ヤマちゃん(身長170cm) セッターになる! 2
定例の飲み会だということで、個人的に中華料理屋に来た北極グマとジャイアントパンダの、全く予想していなかった乱入で、陽介を含め7人になったセッター選択会議(後に飲み会と化すが…)。結局陽介が深く考え抜いたポジションが良いのではないかと大御所が言い、ヤマちゃんもヨシちゃんも渋々了解した。
しかし、乱入してきた彩姉さんと和気ちゃんが、
「陽ちゃん、このシステムというか、このポジションの練習を、あと7回でやるの?、今度は一般大会だから相手は社会人チームが多くなるけど大丈夫?」と聞いて来た。
陽介は、「基本的に、家庭婦人大会と一般大会で、永竹クラブのバレーボール内容を変えるつもりはありません。従って今回も、相手チームがさほど練習をしていないと予想される速攻をマークすることはしません。ただ、明らかに家庭婦人よりアタッカーの身長は高いですし、バレーボール経験者も多いと思います。つきましては、サーブを強化して不慣れな新システム・ポジションをカバーしたいと思っています。それと、あと7回でやるの?ではなく、7回でやるしかないのです。」と説得した。
それを聞いた彩姉さんは、
「分かった、やるしかないんだよね?、でも社会人チーム相手に勝てるかしら?」と消極的な言い分をしたが、
陽介は、「何を弱気になってるんですか?、今度の一般大会の1回戦は、同じ家庭婦人チームじゃないですか?、永竹クラブはこの家庭婦人チームに、間違っても敗けるような練習はしてませんから、1回戦に勝ってその勢いで優勝目指しましょう!」と言い、納得させた。
彩姉さんは、「そうだよね!、よ~し前祝いに飲もう!、ヨシちゃんお願いね!」と言った。
ヨシちゃんが、「生ビールの人ぉ~」と言って、セッター選択会議は、結局飲み会となった。
しかし、彩姉さん達がいう通り、確かに7回の練習回数は少ない。第一その内何回全員で練習出来るかも分からない。
陽介は、このポジションに慣れてもらうため、陽介の先輩や友人に声をかけ、レギュラーが予想される9人の反対側コートに数多く人を入れて、実践練習に時間を使うことにした。もちろん基本の練習は欠かさなかった。
何度となく、実践練習を重ねて、#2ヤマちゃんのセッターも板に付いてきたが、いくらバレーボール経験者とはいえ、しょせん急造セッター。
陽介は#2ヤマちゃんに、原則レフトアタッカーの#17よっちゃんとライトアタッカーの#1ヨシちゃんだけに、セッターとしてトスを上げるように指示した。
また、二段トスを#1ヨシちゃんと#9井口ちゃんが上げる場合のみ、セッターポジションに位置する#2ヤマちゃんに上げることも可とする作戦を授け、練習を重ねた。
慣れないシステムで、しかも相手のレフトアタッカーが打ってくる時に、レシーブのポジションをとる動きが、通常より前であったり、逆方向に動かなければならない、#9井口ちゃんや#3キーちゃんは、特に慣れるまで大変だったに違いない。
陽介が頼んだ先輩や友人も、陽介の意図を良く理解して、永竹クラブの練習の役に立つよう、必死にプレーしてくれたが、実際大変だった。
そして、7回の練習を重ね、何とか新しいポジョシニングにも慣れてきたころ、5月の一般大会を迎えることになった。




