#2ヤマちゃん(身長170cm) セッターになる! 1
陽介が一番頼りにしていた、セッターユカちゃんが休部となり、永竹クラブはセッターを誰にするかで揺れていた。
ユカちゃんは、前任の監督が率いていた時からセッターのポジションをやっていて、メンバーもそのトスに慣れていた。
5月の一般大会まで、あと一ヶ月。ゴールデンウイーク明けに大会があるので、練習の回数にして7回ほどで本番を迎えなければならない。
陽介は、練習の無い平日、大御所2人と、ヨシちゃんとヤマちゃんを、中華料理屋に呼び出した。
「皆さんもご存知の通り、ユカちゃんが休部することになりました。つきましては、新しくセッターを決めるにあたり、ご意見を伺いたくて集まってもらいました。」と、陽介がビールが出てくる前に話を始めた。
大御所2人が、陽介に一任すると言ったので、
「色々と考えたのですが、オーバーパスのハンドリングがセッターにむいている人は、残念ながら現状の永竹クラブでは、#6マメちゃん一人だと思います。しかしながら、#6マメちゃんをセッターにすると、レシーブが弱くなってしまいます。つきましては、#2ヤマちゃんをセッターにしたいと考えています。」と陽介は言った。
これには、さすがにヤマちゃんとヨシちゃんが物申して、
「ヤマちゃんをセッターにしたら、誰がアタックを打つのよ?」とヨシちゃんが言い、「私がセッターをやったら、大きいトスしか上げられないよ!、第一セッターをやったことないし!、それに速攻をマークしないとなると、私の身長を(170㎝)を無駄にしない?」と言って来た。
陽介は、
一、相手のレフトエースには、ヤマちゃんを含め3人でブロックにつく。
二、相手のレフトエースが打ってくる時、バックライトのレシーバーは、ブロック3人の身長が高いので、アタックが来ないことを前提に通常のポジションより前に位置し、フェイントや軟攻をカバーする。
三、相手のレフトエースが打ってくる時、バックセンターのレシーバーは、ブロック2人の時のポジションで位置していると、ブロック3人の身長が高いのでボールが来ず意味がないので、ライト側に位置しブロックのワンタッチをフォローする。ハーフセンターは#2ヤマちゃんの真後ろでコートの真ん中。
四、永竹クラブのライト側のブロックの並びは、前衛ライトから#1ヨシちゃん(170cm)・#19イケさん(168cm)・#2ヤマちゃん(170cm)とする。
五、相手のライトエースには、2人でブロックにつく。
六、相手のライトエースが打ってくる時は、2人のブロックの後ろに#2ヤマちゃんがまわってフェイントや難攻をフォローして、バックレフト・バックセンターは通常のポジションの位置。ハーフセンタは、2人ブロックの内側の人の右手後方コートの真ん中。
七、レフトエースに#17よっちゃん、中衛レフト(レフトセミ)に#11和気ちゃんを使いたい。
というポジショニングで、レシーブのバランスを取りたい。と図でその訳を説明した。
相手のレフトエース
↙
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#11和気 #2ヤマ#179イケ#1ヨシ (#11和気はフェイントカバー)
(3枚ブロック)
#17よっ
#6マメ(#2ヤマの真後)
#9井口(通常よりかなり前、フェイントカバー)
#13シズ
#3キー(通常よりライトより)
相手のライトエース
↘
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#17よっ#11和気 #19イケ(フェイントカバー)
(2枚ブロック)
#1ヨシ
#2ヤマ(フェイントカバー)
#6マメ(#11和気の右手後方)
#13シズ #9井口(通常ポジション)
#3キー(通常ポジション)
大御所が、「陽ちゃん、こんなこと考えてたの?、あなたいつ仕事してるの?」と言って笑った。
その時である。
「こんばんわぁ~!」と、北極グマとジャイアントパンダが入場して来た。




